EDコラム

【医師監修】ED(勃起不全)の主な症状とは?勃起の状態からEDかどうかをチェックしてみよう!

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EDの症状は具体的にどのような状態を指し、どの程度でEDと診断されるのでしょうか。EDの症状について、細かい点までご存知ない方も多いでしょう。以下では、EDの症状を主なタイプに分類してご紹介します。さらに、ED発症のメカニズムと生活への影響も合わせて解説します。

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EDの症状とは?EDの定義から紹介!

ED とは
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または維持できない状態が持続または再発すること

(※1)

日本性機能学会の「ED診療ガイドライン第3版」では上のように定義されています。つまり、「十分に勃起しないか、勃起しても最後まで維持できず、満足のいく性行為が行えない状況がずっと続くこと。または度々そうした状態になること」を指します。

EDは勃たない場合だけでなく、途中で萎えてしまう場合も含み、そうしたことがずっと続いたり、度々繰り返されたりする症状も含まれるのです。

EDの主な症状を4つに分けて紹介!

・勃起の硬さが弱い
・短時間で萎えてしまう
・再勃起が難しい
・全く勃起しない

(※2)

性行為を満足に完遂できない陰茎の状態は、上記4つのタイプに分けることができます。これらの症状がずっと続いたり、度々繰り返されたりすると、EDと診断されます。ぜひご自分の状態と引き比べてみてください。

勃起の硬さが弱い?

陰茎の膨張は起こるものの、十分な硬さが得られないか、すぐに柔らかくなってしまうタイプです。膣に挿入するためには、ある程度の硬さが必要であるため、満足な性行為が行えません。「勃起しても以前ほど硬くならない」というのが初期の自覚症状の代表的なものです。

短時間で萎えてしまう

陰茎の膨張が起こっても長く続かず、途中で萎えてしまうタイプです。十分な硬さが得られて、膣への挿入に成功しても、萎えてしまうと、膣との摩擦が不十分になり、満足な射精に至れません。性交が実質的に不可能なほど、短時間で萎えてしまうのは、症状として重いと言えます。

再勃起が難しい

ちょっとしたきっかけで、性的ムードが解消してしまう場合はよくありますが、射精前であれば、性的興奮によって勃起がすぐに回復するのが普通です。再勃起が難しいタイプのEDでは、身体的な問題や心理的な問題(抑うつやプレッシャーなど)のため、いったん萎えると抑制状態が長引いてしまいます。

全く勃起しない

このタイプは文字通り、陰茎の膨張がまったく起こりません。性欲がなく性的興奮が起こらないために勃起しないというのではなく、性的に興奮しても陰茎の膨張がまったく起こらないという状態です。重度のED患者に見られる症状です。

EDの症状はどうして起こるのか?勃起のメカニズムから解説

1.性的刺激

2.性的信号の伝達

3.血液流入

4.膨張

(※3)

勃起は上のような順序で起こります。順を追って見ていきましょう。

性的刺激となるのは、五感(視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚)を通して入ってくる情報や想像などです。これらの刺激が脳で処理され、勃起を促す信号が発信されます。信号が脊髄などを伝わって陰茎付近に達すると、陰茎海綿体でcGMPという分子の合成が促進されます。この分子の作用で海綿体の平滑筋が弛緩し、大量の血液が流れ込むことによって、勃起が起こり、維持されるのです。

ところが、海綿体でそうした動きが起こるのと同時に、PDE5という分子も働き始めます。この分子はcGMPを分解する作用を持ち、勃起を抑制する方向に働きます。PDE5がなければ、陰茎がひたすら膨張し続けたり、射精後も勃起したままになったりしてしまうでしょう。cGMPとPDE5の綱引きによって、陰茎の適切な膨張と収縮が起こる仕組みになっているわけです。 (※4)

EDでは、こうした一連の働きのどこかに不具合が生じています。性的信号の伝達が弱まるか途絶したり、信号を受けた器官が適切に働かなかったり、血流に問題があったり、あるいは、心理的な作用によって性的信号が邪魔されたりしているわけです。

EDの原因には心理的なもの(ストレス、不安、抑うつなど)と身体的なもの(生活習慣病、神経・血管の損傷など)があります。前者の原因で起こるタイプを心因性ED、後者の原因で起こるタイプを器質性ED、両者が混合しているタイプを混合性EDと呼びます。

性生活以外の場面でも症状が派生!EDによる生活への影響

性生活は人間の生活の根幹をなすものです。したがって、EDは性生活そのものだけでなく生活全般と関係し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=人生の質、人間としての幸福度)に影響を与えます。

性生活が途絶えることで、パートナーとの関係がぎくしゃくすることがあります。またEDのせいで、満足な性行為が行えないと自信や積極性の喪失につながり、抑うつ的になったり、投げやりな生活習慣に陥ったりしやすくなります。そして、これがまた心理的な要因や身体的な要因となってEDが進行し、さらに生活を悪化させるという悪循環が生じるのです。

しかし逆に、ED症状の解消によってQOL指標の向上やうつ病スコアの改善が期待できます。EDというと日本では公言しづらく、おおっぴらに通院しにくいような雰囲気がありますが、性行為は人間の本質に属するもので、生活全般に影響を与える要の行為です。EDの症状やQOLの低下を自覚したら、早めに病院やクリニックを受診することが大切です。

ED症状はQOLにも影響!EDの症状が出たら早めの治療を

EDは漠然と「性的不能」のイメージで捉えられ、症状の詳細や程度については理解が浸透していないきらいがあります。何となく「近ごろ元気がないなあ」と感じていた点が、実はEDの症状だということもありえます。ぜひここで今一度、ご自身の状態をチェックしてみてください。

性は恥ずかしいことや後ろめたいことではなく、人間の本質の1つです。「たかが勃起」とはとうてい言えません。現代はストレスにあふれ、EDの原因に満ちています。ちょっとした不調が悪循環のきっかけになって、症状が進行するかもしれませんし、さらにはEDの症状が生活全般の質に影響していくこともあります。

不調を自覚したら、ED症状とQOL低下の負のスパイラルに陥る前に、早期に病院やクリニックを受診しください。症状や原因について専門的なチェックを受け、医師の診断のもとに対策を立て治療を持続していくことが大切です。

参考URL

※1)日本性機能学会/日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン第3版 EDの定義」
(https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf)
※2)日本臨床内科医会「ED(勃起障害)Q&A」
(http://www.japha.jp/doc/byoki/023.pdf)
※3)日本新薬株式会社「医師の適切な診断と処方で「ED」の壁を乗り越える」
(http://www.nippon-shinyaku.co.jp/healthy/male_urinaryorgans/ed_cure02.html)
※4)日本イーライリリー株式会社「シアリス(タダラフィル)インタビューフォーム」(22ページ)
(https://www.lillymedical.jp//jp/JA/_Assets/non_public/Cialis/PDF/CLS_IF.pdf)

この記事の監修者

平田 勝俊の写真
平田 勝俊の写真

平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任

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