AGA外来

ミノキシジル

ミノキシジルとは?
効果や副作用から初期脱毛やタブレットなどについても解説

ミノキシジルは頭皮の血行を改善することで発毛効果を発揮する脱毛症治療薬です。高い効果がある一方、誤った使用を繰り返していると思わぬ副作用に襲われることも。そこで今回は、ミノキシジルの効果や副作用などの特徴、タブレット型ミノキシジルの注意点について詳しく解説します。

ミノキシジルとは?効果や副作用から初期脱毛やタブレットなどについても解説

最終更新日:

1. ミノキシジルとは?

ミノキシジルとは、薄毛治療に用いる「発毛剤」として使用される薬剤です。本来は高血圧などの治療に用いる血管拡張薬として開発されましたが、その後、脱毛症を改善する効果を発見されました。血管を拡張させる効果により、頭皮の血行が改善。それが毛根に栄養を行き渡らせ、発毛効果を発揮すると考えられています。

日本では1990年代後半から主に男性型脱毛症(AGA)治療のための発毛剤として販売が開始され、瞬く間に大人気商品となりました。2005年に女性用のミノキシジルも販売が開始されています。

なお、ミノキシジルは頭皮に直接塗るタイプの薬です。一方で、近年では海外製のミノキシジル成分が含まれるタブレットも入手することができます。ですが、日本では正式な認可を受けていないため、医師の処方が無いものの使用はおすすめできません。(※1)

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1-1. 効果

ミノキシジルは、頭皮に栄養を行き渡らせ、健康的な発毛を促す効果があるとされる薬剤です。日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症治療ガイドライン 2017年版」でも、ミノキシジルを直接頭皮に塗る治療は、脱毛症改善に効果があるとしています。
そんなミノキシジルの詳しい効果については次のページをご参照ください。(※2)

ミノキシジルの効果について詳しく見る

1-2. 作用機序

ミノキシジルは、血管を拡張させる作用を持つ薬剤です。本来は高血圧の治療薬として使用されてきましたが、毛深くなるといった副作用が多数報告されました。そして、様々な研究や調査を重ね、ミノキシジルが血管を拡げることで髪の毛のもととなる毛母細胞への血流をアップされることが分かったのです。

血流が増えて栄養豊富になった毛母細胞は、髪の毛の「成長期」を伸ばすもの。その結果、健康的でハリ・コシのある髪の毛の生育が促されると考えられています。(※3)

2. ミノキシジルの主な副作用

ミノキシジルは、医師の処方なく薬局やドラッグストア、インターネットなどで気軽に購入することもできるため、愛用者も多いのが現状です。しかし薬剤である以上、副作用もあります。どのような副作用が発生する可能性があるのか、詳しく見てみましょう。

2-1. 頭皮の発疹、発赤、かぶれ

ミノキシジルは肌への刺激が少ないと考えられていますが、肌質に合わない方が使用すると発疹、発赤、かぶれなどの症状が現れることも。頭皮に炎症を引き起こすことでかえって薄毛を悪化させてしまうこともケースが考えられます。

調査によれば、ミノキシジル5%製剤を使用した方の約6%に何らかの皮膚症状があったとのこと。初めて使用する場合は、手の甲などに少量使用して刺激がないことを確認してから頭皮に塗るようにしましょう。また、頭皮に塗って何らかの異変が生じたときは、速やかに洗い流すこと、症状が続くときは病院を受診することが大切です。

2-2. 頭痛

ミノキシジルは上述したように、血管を拡げる作用のある薬です。ミノキシジルが作用する血管は毛母細胞に栄養を送る血管だけではありません。様々な部位の血管に作用する可能性も。特に、頭の中の血管が拡がってしまうと、血管のそばにある神経を刺激して痛みを引き起こすことがあります。

ミノキシジルの使用を開始して、ズキズキとした頭痛が生じるようになった場合は、ミノキシジルによる副作用かも知れません。痛みがひどいときはズキズキとする場所をアイスノンなどで冷やし、一旦使用をやめるようにしましょう。

2-3. 動悸、めまい

ミノキシジルは、血管を拡げる作用があり、体質によっては血管が拡がりすぎて血圧が低下することも。多少血圧が下がる程度であれば問題となることはありませんが、急激に血圧が大きく低下した場合は動悸めまいなどが引き起こされることも少なくありません。なかには気が遠のくような症状が現れることもあります。

特に、普段から高血圧の薬を飲んでいる方、狭心症など心臓の病気がある方はこのような副作用を発症しやすいもの。思い当たる原因がある方は、自己判断でミノキシジルの使用を開始せず、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

2-4. 体重増加、むくみ

明確なメカニズムは不明ですが、ミノキシジルを使用すると体内の水分バランスが変化する可能性があることが指摘されています。その結果、体内に多くの水分が溜まって急激な体重増加むくみといった症状が現れることも。
放っておくと心臓に負担をかけて心不全などを引き起こす可能性もあるため注意しなければならない副作用の一つです。特に、むくみと共に夜間の息苦しさや咳などが現れたときは速やかに病院を受診しましょう。(※2、4)

3. ミノキシジルの使用方法(外用薬の塗り方)

外用薬のミノキシジルは、一日2回(朝・夜)1回あたり1ml頭皮全体に塗り込むとされています。薄毛が気になる部分だけでなく、「頭皮全体」というのがポイント。1mlというと非常に少ないように感じるかもしれませんが、頭皮に行き渡らせるのに十分な量です。既定の量よりも多く使用したり、回数を多くしたりすると思わぬ副作用を招くことも少なくありません。必ず、指定された使用方法を守りましょう。

なお、ミノキシジルを使用する際に染髪するときは、洗髪して頭皮マッサージをした後に使用するとより効果が高まるとされています。また、洗髪後はしっかり髪の毛を乾かしてから使用するようにしましょう。(※4)

4. ミノキシジルの購入方と処方・市販の違い

ミノキシジルの購入方と処方・市販の違い

ミノキシジルは、医師の診察と処方箋の発行が必要な「医療用医薬品」と医師の処方なく自己判断で購入できる「一般医薬品」があります。いずれも同じ有効成分「ミノキシジル」を含みますが、一般的に医療用医薬品の方が濃度は高め。その分、高い効果が期待できる一方、副作用が現れやすいのが難点とされています。そのため、医師の厳重な管理が必要となるため、自己判断では購入できないのです。

その点、一般医薬品のミノキシジルは濃度が低いものの、副作用は少なめ。用法・用量を守れば重大な副作用は起こりにくいとされているのが特徴です。処方されるミノキシジルと市販されるミノキシジルのさらに詳しい違いについては、次のページをご参照ください。

処方されるミノキシジルと市販のミノキシジルの違いをもっと詳しく見る

5. ミノキシジルのよくある疑問Q&A

では、ミノキシジルを使用する際には副作用や入手方法以外にどのような注意点があるのでしょうか?実際にミノキシジルを使用した方が抱えやすい疑問点をご紹介します。

  • 1初期脱毛がある?

    1ミノキシジルの使用を開始すると、薄毛がさらに目立つようになることがあります。このような現象を「初期脱毛」と呼びますが、これはミノキシジルの副作用ではありません。ミノキシジルは毛母細胞に働きかけて、髪の毛が生育し、寿命が尽きて、また新しい髪の毛を生み出すという「ヘアサイクル」を正常化する作用を持つ薬。そのため、髪の毛が寿命を迎えつつあった髪の毛が抜け落ちることがあるのです。

    たまたま寿命が尽きかけた髪の毛が多かった人は、特に初期脱毛が目立ちやすくなります。ミノキシジルは使用を開始してすぐに効果が現れるわけではなく、3~6か月ほどかけて徐々に効果が現れるもの。初期脱毛が原因ですぐに使用を中止することがないよう注意しましょう。初期脱毛に関する詳しい解説は次のページをご参照ください。(※2)
    ミノキシジルの初期脱毛についもっと詳しく見る
  • 2 プロペシア(フィナステリド)と併用はできる?

    2同じく男性型脱毛症の内服治療薬として広く使用されているプロペシア(フィナステリド)。プロペシアは、男性型脱毛症の原因となる男性ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン(DHT)」の合成を抑制する作用を持ちます。つまり、ミノキシジルとは作用機序が全く異なる発毛剤です。

    そのため、男性型脱毛症の治療にはプロペシアとミノキシジルの併用が勧められています。ただし、プロペシアは女性には使用することができませんので、注意しましょう。ミノキシジルとプロペシアの併用については次のページをご参照ください。(※2)
    ミノキシジルとプロペシアの併用について詳しく見る
  • 3 女性にも使える?

    3日本国内では、2005年に女性用ミノキシジルの製造・販売が開始されています。

    日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」によれば、薄毛に悩む女性1242名を対象にミノキシジルを使用したところ、6~8か月後には薄毛改善が見られたとのこと。ガイドライン上も、女性の薄毛に対してミノキシジルを使用することを強く推奨しています。女性のミノキシジル利用については次のページをご参照ください。(※2)
    女性のミノキシジル利用について詳しく見る

6. タブレット型の内服薬ミノキシジルについて

タブレット型の内服薬ミノキシジルについて

一般的に広く使用されているミノキシジルはローションタイプなどの外用薬です。日本国内では外用薬のみが正式な認可を受けていますが、海外ではミノキシジル成分を含んだタブレット型のものも販売されています。

現在では個人輸入などでもこのようなタブレット型のミノキシジルを海外から入手することができます。ですが、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」ではミノキシジルの内服薬は副作用が強いため使用は控えるよう推奨されているのが現状です。
では、タブレット型のミノキシジルにはどのような特徴があるのでしょうか?詳しく見てみましょう。

6-1. 効果

ミノキシジルは本来、高血圧の内服薬として製造・販売されていた薬剤です。そのため、元々は内服薬であった歴史があります。内服薬の成分は外用薬のミノキシジルと同じ。「身体の内側から効く」として外用薬より高い発毛効果があると謳われています。

6-2. 飲み方

タブレット型のミノキシジルは、有効成分5㎎を一日1~2回に分けて内服するのが一般的です。しかし、5㎎で十分な効果が現れない場合は一日10㎎までアップするケースもあります。

6-3. 副作用

タブレット型のミノキシジルは、確かに発毛効果を発揮します。ですが、効果が現れるのは頭皮だけではなく全身。つまり、全身の多毛症を引き起こすこともあるのです。また、そのほかにも外用薬のミノキシジルより強い副作用が現れやすく、胸の痛み、動悸、息切れ、呼吸困難、むくみなどを引き起こすことも。心不全など重篤な副作用も外用薬より起こりやすいとされています。

このようなことから、タブレット型のミノキシジルは薄毛改善効果によるメリットよりも、身体への悪影響によるデメリットの方が大きいと考えられています。

一般的に行われている薄毛治療に行き詰まったからと言って、安易にタブレット型のミノキシジルを使用するのは危険です。必ず医師に相談して治療を進めていくようにしましょう。
なお、日本で正式に認可されているミノキシジルの外用薬の処方に関しては次のページをご参照ください。(※2)

ミノキシジルの外用薬の処方はこちらから

7. ミノキシジルを使用するときは医師の指導の下で

ミノキシジルは、頭皮の血流を改善することで発毛効果を発揮する薬です。主に外用薬として使用され、医師の処方がなくても自分で購入することが可能です。

しかし、ミノキシジルは副作用も現れやすい薬。さらに、薄毛の原因が頭皮の血流悪化だけとは限りません。より高い効果を得るには、薄毛治療に長けた医師の診察を受けて、それぞれに合った治療や生活改善をしていくことが大切です。薄毛に悩んでいる方は、自己判断によるセルフケアを続けず、薄毛治療の長い実績を持つイースト駅前クリニックにご相談ください。

参考URL

※1)大正製薬、1.ミノキシジルとは
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_201.html

※2)日本皮膚科学会、男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

※3)大正製薬、ミノキシジルの作用と効果データ
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_200.html

※4)厚生労働省、RiUP X5 説明書
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000037183.pdf

この記事の監修者

西澤 康平の写真
西澤 康平の写真

西澤 康平

イースト駅前クリニック 京都四条烏丸院 院長


2006年03月 北海道大学医学部卒業、2013年04月 札幌医科大学付属病院 研修医、2016年03月 釧路優心病院 精神科 勤務医、2017年10月 イースト駅前クリニック京都四条烏丸院 院長就任

イースト駅前クリニック所属医師

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AGAについてのよくあるお問合せ

  • プロペシアの主な副作用はなんですか?

    国内で実施された臨床試験(1年)において、4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められております。主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした。まれに食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)の症状があらわれる可能性があります。このような場合には、ご使用をおやめください。

    プロペシアについて

  • プロペシアの作用機序について教えてください。

    テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン:抜け毛の原因物質)へ変換する酵素(5α-還元酵素II型)を阻害し、AGAの進行抑制・改善効果を発揮します。
  • 服用中に献血をしても問題ないですか?

    服用中の方は献血をすることができません。献血をしたい場合は、プロペシアは1ヵ月以上、ザガーロは6ヵ月以上服用を中止することが必要です。

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