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精子が薄いけどヤバイ？？少ない精子を濃くする方法7選

最終更新日：2023年6月9日

精子が薄いかも、精子を濃くしたいっていう方はいますが、精子が薄くて少ないことで男性不妊となってしまったりと、精子は子孫繁栄に欠かせない重要な成分です。本記事では、精子が少ない原因や、精子を濃くする方法などについて解説します。

目次※知りたい情報をクリック

1.精子が薄いけどヤバイ？？少ない精子を濃くする方法7選

2.射精時の精子量について

3.精子が少ない原因6選

4.精子が少ない場合の対処法

5.精子が少ない基準

6.妊娠が可能な精子の数はどのくらい？

7.参考URL

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射精時の精子量について

射精量が多いから大丈夫と思いがちですが、射精した時の性液の中に含まれる精子量は実はとても少なく、精子の数と精液量の関係性はほとんどないのです。オークランド大学の研究によると、射精では平均して3.3～3.7mlの量を一度に排出することができます。小さじ1杯より少ないですね。
精液は精嚢が50％～65%、前立腺液20%～30%、精子5%、尿道球腺、この4つで構成されています。精液のほとんどが精嚢と前立腺液の2つになります。

精子が少ない原因6選

精液中のわずか5%ほどの精子ですが、精子を少なくしてしまう日常的な習慣や原因について解説します。

生活習慣

生活習慣が悪いことで精子にダメージを与えてしまうなど、生活習慣と精子量・質に直接的な関係性があることがわかっています。29,914名を対象に精子がどんな生活習慣に影響を受けているのか調べた結果、喫煙・年齢・アルコール・心理的ストレス、これらが精子に影響していることがわかりました。悪影響を与える中で一番精子と関係性が高いのが喫煙で、喫煙者は喫煙しない人と比べて精子の量・精子の密度・精子数・精子の運動性・精子形態といった精子に関連するすべての項目で悪影響を与える可能性があることがわかりました。アルコール・加齢は精子量が少なくなる可能性があり、日常的な心理ストレスは精子の密度・精子の運動性・精子形態に悪影響を与えることがわかりました。加齢は仕方がないことですが、精液量が少ない、精子が薄い・少ないという状態を改善するのには、タバコやお酒を控えてストレスを溜めすぎないような生活を心がけることが大切になりますね。

(※1)

体重

体重は精子の量や質に大きく影響します。中国で3966人を対象とした精子と体重の関連性を調査したデータでは、太っていることで精液量・総精子数・精子の運動性が減少していることがわかりました。他の研究でも同様のデータがあるように、肥満は精子に悪影響を及ぼす可能性があります。脂肪率が高いということは体内の酸化ストレスも高く、精子にダメージを与えてしまう可能性があります。痩せていることでも精子に悪影響を与えている可能性があります。痩せていることで精液量・総精子数・精子の運動性が減少しており、太っている方よりも痩せている方の精子量が大きく減少していたのです。そのため、標準体重よりも太っているだけでなく、痩せていることで精子が薄かったり少なくなる可能性があります。

(※2、3)

寝る前の電子機器

夜間やベッドに入った後のスマートフォンなどの電子機器の使用には、精子との相関関係があることを明らかにされました。イスラエルのアスタ医療センターで21歳から59歳の成人男性116人を対象に、電子機器の使用状況や睡眠習慣に関する調査をした結果、夜にスマートフォンなどを使用すると精子の運動性が悪くなり、精液も薄くなってしまうのです。夜のブルーライトの使用は、自律神経に悪影響を与えてしまい、睡眠の質を低下させる可能性がありますし、夜寝る前にスマホ含む電子機器をなるべくいじらないで寝ることは大切ですね。

(※4)

ボクサーパンツを履く

締め付けが強いパンツ、通気性が悪いパンツを日常的に履いていることで、股間周辺の温度が高くなってしまい、精子の数・質ともに減少してしまいます。2018年ハーバード大学の男性656人を対象にした調査では、ボクサーパンツなどきっちりとした下着を履いている人よりも、トランクスを履いている人の精子の濃度が25%高く、精子の数も17%多かったのです。精巣は精子を作るためには2、3度低めが適しています。そのため睾丸は、人体からぶら下がって低い温度を保っているので、基本的にゆるい下着で通気性が高いものを身につけた方が良いでしょう。

(※5)

長時間座りっぱなし

長時間座りっぱなしで仕事をする男性は多くいますが、この習慣は精子にとって悪影響を及ぼしてしまいます。2019年ポメラニアン大学では、254名を対象にした勤務時間の大半を座って過ごすデスクワーク中心のグループと、デスクワーク中心ではないグループの精子の質を比較して調査したら、デスクワーク中心の男性はDNAが損傷していることを明らかにされました。椅子に長時間座りっぱなしだと熱がこもり、血流も悪くなるので、精子に悪影響を及ぼしてしまうのです。そのためずっと座りっぱなしではなく、途中に立ったりストレッチをしたりと、こもった熱を逃がして血流を良くする動作を挟むことが大切になります。また、膝の上にパソコンを乗せて仕事を行うのも避けた方がいいことがわかっています。パソコンを1時間膝の上で使用することで、睾丸の温度が2、3度上昇するのでこちらも同様に精子のためにはよくないため、注意しましょう。

長い禁欲

長い禁欲は精子にとって悪い影響を与えてしまうのです。精子は禁欲をして我慢をしすぎて定期的に射精する習慣が少ないと、精子の質に悪影響を及ぼす可能性があります。NPO法人男性不妊症ドクターズは、2日から5日程度の禁欲期間を推奨しています。4日以上禁欲をした場合には、精子の質が悪くなるという研究データもあります。禁欲期間が長いと死滅精子が増えてしまい、元気な精子も含め、他の精子の運動率も下げてしまいますので、長い禁欲は精子のことを考えるといい影響をもたらさないので、適度な射精が必要になりますね。また、人は使わない機能は使わなくてもいいものだと判断して衰退していくため、長い禁欲はしない方が良いです。

精子が少ない場合の対処法

禁煙・アルコールを控える・心理的ストレスを溜めない・体重の調節・長時間同じ姿勢で座らない・膝の上でパソコンをしない・寝る前に電子機器を触らない・定期的な射精・通気性のいいパンツを履くなど、精子が薄くなる・少なくなる習慣を避けることで、精子が少ない問題は改善できる可能性があります。

ではここでは精子が少ない場合に精子を濃くしていく方法についてお話ししていきます。

野菜・果物を摂る

3色バランスの良い食事をすることがベースになりますが、野菜や果物を積極的に取ることは大切です。野菜や果物には抗酸化作用に優れた食品が多くあります。精子は酸化ストレスによって精子の状態に悪影響をもたらし、質が悪くなってしまいます。そのため、抗酸化作用に優れた食材である野菜や果物を取っておくことで、酸化ストレスを抑え、精子を守ることができるのです。ブルーベリー・なし・バナナ・リンゴ・オレンジなどは抗酸化物質でポリフェノールの一種であるフラボノイドを豊富に含むので、精子にとっていい効果が期待できます。ハーバード大学の研究でEDのリスクを減少させる働きがあることもわかっています。また抗酸化作用があるビタミンCやビタミンEは、精子の数・精子の運動性・精子の形態にポジティブな作用があることが研究で明らかにされています。ほうれん草・キャベツ・ブロッコリー・ピーマン・なす・かぼちゃ・アボカドなどは、ビタミンCやビタミンEを豊富に含むので、精子にとても良い影響がありますね。

(※6)

睡眠で精子を増やす

適切な睡眠時間を取ることや睡眠の質がいいことで、精液量や精子にプラスの影響をもたらします。複数の研究で、睡眠時間が7時間から7.5時間の人は7時間未満9時間以上と比べて精子量や精子の質がいいことが明らかにされました。また、睡眠の質が高い人は低い人と比べて精子の質がいいこともわかったのです。そのため、夜にスマホに熱中したり、カフェインをとるなど、寝にくい状態を避けてちょうどいい睡眠時間と質の高い睡眠が濃い精子には大切ですね。

(※7、8)

運動

運動習慣によって精子の濃さ含め、全体が改善されやすくなります。男性397名を対象にした調査で、1日に30分から40分、週に3回程度の適度な強さでの有酸素運動が最も効果的であることがわかりました。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を習慣的に行うことで炎症が起こりにくくなり、精子にダメージを与える酸化ストレスが低く、精子の量・質・運動能力が上昇し、DNA損傷率が改善されます。ただ、激しすぎる運動は体内で活性酸素が発生し、細胞を酸化させてしまい、精子を低下してしまう可能性もあるので、体に大きな負担にならない適度な運動習慣が精子には効果的になりますね。半年後に運動を辞めた後でも、その効果がしばらくは持続します。

(※9、10)

精子が少ない基準

WHOの精液検査正常値は、精液量1.4ml以上、総精子数3,900万、精子濃度1,600万ml以上、運動率42%以上、精子形態率4%以上となります。この数値は精子が少ない、薄い人の基準であり、短期間で自然妊娠した男性のうち精液パラメーターの低い対5%を不妊の男性の境界線として基準値としています。あくまでも最低基準であり、精子が少ない基準とも言えます。男性の精子量が過去40年で50%以上の減少傾向にあることが研究でわかっています。WHOが発表している結果では、不妊の半数は男性に原因があるとしている通り、精子が薄くなっているのは無視できない国際問題なのです。南デンマークの研究で精子が少ない男性と健康状態の関連性を調査した結果では、糖尿病のリスクが50%、心臓疾患などのリスクが40%高いことが明らかになり、精子の質と生命には大きな関係性があることがわかりました。精子力が低くなる行動を避け、精子力が高まる行動をとることで、精子が薄い状態を改善でき、自然と体的にも健康的に過ごすことができますね。

(※11、12)

妊娠が可能な精子の数はどのくらい？

男性不妊において治療効果がなかなか見られない場合には、婦人科的治療法を行う必要があります。その際動いている精子の総数を表す総運動精子数が基準となります。総運動精子数とは精液量×濃度×運動率で求められます。性行為での自然妊娠を望まれる場合、総運動精子数が1638万以上必要とされています。ただし2年間不妊の場合は、人工授精を検討する必要もあります。

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