EDコラム

【医師監修】心理的・精神的な原因によるED(勃起不全)、「機能性ED」

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EDは原因別に、機能性ED、器質性ED、混合性ED、薬剤性EDなどの種類に分類することができます。この中でも機能性EDは、勃起機能が正常にも関わらず、心理的要因などによって性交ができなくなるEDです。器質的な要因でないため、治療では精神的な方面へもアプローチしていく必要があります。
今回は、そんな機能性EDについてご紹介します。

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機能性EDは2種類に分類される

機能性EDには、心因性EDと精神病性EDの2種類があります。

 

・心因性ED

 

心因性EDは、予期不安や人間関係、心理的ストレスや抑うつなど、様々な心理的諸要因によって引き起こされるEDです。パートナーとの関係によって引き起こされることもあります。ある日突然発症し、夜間早朝勃起は正常にあるのが特徴です。性欲低下や過剰抑制などが症状としてあげられます。

心因性EDを引き起こす原因は「現実心因」と「深層心因」に分類され、患者自身がEDの心理的原因や誘引に気づいている場合には前者、そうでない場合には後者に該当します。

 

【現実心因】

日常生活における様々な心理的ストレスが主な原因となっています。

緊張、焦り、過労、睡眠不足、心配事、過程内不安、経済的困窮、パートナーとの感情的トラブル、妊娠恐怖症など

 

【深層心因】

心の奥底にある深層部分に抑圧された屈折した様々な心理的要因が主な原因となっています。大半はそれを意識できていないのが特徴です。

抑圧された怒り、悲しみ、憎しみ、愛憎葛藤、欲求不満、幼少期における心的外傷体験、母子分離不全、エディプス・コンプレックス、ホモ・セクシュアル、去勢恐怖など

 

・精神病性ED

精神病性EDは、精神分裂病や統合失調症、気分障害や妄想性障害などの精神疾患が原因で引き起こされるEDです。幻覚や妄想などの病的異常体験により、正常な性行為ができなくなります。

機能性EDの診断方法

機能性EDは、勃起機能が正常にも関わらず、心理的要因などによって性交ができなくなるEDです。

機能性EDの診断では、EDの発症時期や早朝勃起の有無、マスターベーション時の勃起状態などについて問診が行われます。このとき、早朝勃起やマスターベーションでの勃起が十分な硬度(最大勃起時の角度が体軸に対して90度以上)であるにも関わらず、性交時には機能しない場合に機能性EDと診断されます。

機能性EDの原因には精神的なものが関与しているとされているため、EDの発症時に何らかのストレスを感じていたかどうかを問われます。その回答を基に、医師は根本的な原因を解明していきます。

また、既往歴から、精神疾患や神経系疾患、糖尿病や心疾患、動脈硬化などの器質性EDの要因も探っていきます。

 

機能性EDの治療

機能性EDの治療法は、心因性EDと精神病性EDによって異なります。

精神病性EDの場合、精神医学的な精査が必要となります。そのため、精神科で治療を受けることがほとんどです。

それに対し、心因性EDの治療では、泌尿器科やED治療専門のクリニックにおいて心理療法と薬物療法のふたつが用いられます。心理療法では、原因が現実心因と深層心因のどちらに該当するかでアプローチの仕方が異なっているのが特徴です。現実心因によるものにはカウンセリング(一般心理療法・支持的精神療法)や暗示療法、再教育療法やリラクゼーション、自律訓練法や行動療法などの非分析的アプローチ、深層心因によるものには精神分析や簡易分析、分析的精神療法や交流分析などの分析的アプローチが行われます。

薬物療法では、バイアグラシアリスレビトラなどのPDE5阻害薬が処方されることがほとんどです。用法用量は、50mg錠もしくは25mg錠を1日1回、性行為の前に時間を置いて服用します。PDE5阻害薬はED治療薬の中でも有効率が高いものです。その分、副作用のリスクも伴いますが、禁忌事項を守って服用すれば重篤な症状には至りません。

 

勃起機能が正常にも関わらず、精神的な要因から引き起こされてしまう機能性ED。

一概に機能性EDといっても広く分類することができ、原因や症状の特徴によって診療方法や治療法も異なります。適切な診療・治療を受けるためには、まず病院へ足を運ぶことが重要です。

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この記事の監修者

平田 勝俊の写真
平田 勝俊の写真

平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任

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