EDコラム

常用薬によって引き起こされるED、「薬剤性ED」

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「薬剤性ED」とは、普段から常用している薬の副作用が原因で引き起こされるEDを指します。薬剤性EDを引き起こす薬にはいくつかの種類があり、それらに該当する薬を普段から服用しているという方は注意が必要です。また、薬剤性EDは素人では判断しにくいもの。そのため、加齢や生活習慣、何らかの身体・精神疾患によるEDを疑う人が多いのも事実です。
今回は、そんな薬剤性EDについてご紹介します。

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常用薬の副作用による健康被害

11-1Flickr先天性の持病などの治療を目的に、常用薬を服用している方は少なくありません。常用薬には疾患症状を緩和させる効果などがあり、健康の維持に大きく寄与します。しかし、服用方法や体質などによっては、常用薬で健康に害が及ぶこともあります。その背景要因としてあげられるのが、常用薬の副作用です。

常用薬の副作用は、決して軽視できないものです。2010年1月~2012年の12月までの3年間で常用薬の副作用が関与した入院症例が4,095例がみられました。発現症状としては、電解質異常や循環器障害、出血微候などがあげられます。

このことから、常用薬の副作用は決して軽視できないものといえます。

日本は、薬剤性EDへの関心が低い?

常用薬の中には、男性機能の性欲、勃起、射精の機能を著しく低下させる副作用を持つものがあり、EDを引き起こすこともあります。このような常用薬の副作用を原因とするEDを「薬剤性ED」といいます。

とはいえ、薬剤性EDは直接生命に関わる病気でないことから、薬の使用説明書に副作用の一例として記載されることも極めて少ない現状です。これには、日本の製薬会社はもちろん、薬剤の許認可や管理指導する機関の性機能への関心の低さが関係しているといえます。また、日本では、薬を処方する医師や薬剤師においても、薬が持つ性機能への影響についての正確な知識を持ち合わせていないことが多い傾向にあります。

こういった理由から、薬剤性EDの予防・改善には、自身である程度の知識を身につけることも重要と考えられます。

薬剤性EDの疑いがあれば、主治医に相談を

薬剤性EDは、その常用薬の服用を中止しただけで症状が改善されることがほとんどです。しかし、回復の仕方には個人差があるため、症状の改善に時間が掛かってしまう人もいます。
早期改善のためには、まず病院へ足を運ぶことが大切です。普段、薬を処方してもらっている主治医に相談するのはもちろん、ED治療を専門に扱うクリニックに足を運んでみるのも良いでしょう。

この記事の監修者

平田 勝俊の写真
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平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任