EDコラム

動脈硬化に要注意!高血圧だとEDになりやすい?

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栄養バランスの偏った食事や運動不足など、不健康な生活習慣を送りがちな現代人。そんな生活を繰り返していると、高血圧症になりかねません。高血圧症は様々な病気のリスクを高め、その病気のひとつとしてあげられるのがEDです。
今回は、高血圧症によるEDについてご紹介します。

高血圧症とは?

高血圧症とは、心臓から送り出された血液が壁を押す力が一定以上に高い症状を指します。

血圧には、心臓が収縮して血液を送り出すときの「収縮期血圧(上の血圧)」と、全身をめぐった血液が心臓へ戻ってくるときの「拡張期血圧(下の血圧)」の2種類があり、これらの数値によって「上がった」「下がった」の判断がなされます。一般的には130/85mmHgが正常血圧で、収縮期血圧が140mmHg以上、もしくは拡張期血圧が90mmHg以上になると高血圧症と判断されます。(※1)

高血圧症の基準値は、住民を対象とした長年にわたる健康調査や生命保険の加入者調査によって導き出されたものです。長年の調査の結果、血圧が高い人ほど心臓血管系の発症率・死亡率が高い傾向にあることが分かりました。そして、その傾向は収縮血圧が140以上、もしくは拡張期血圧が90以上になるほど急速に高まることも明らかにされています。(※2)

高血圧症は心臓や血管をはじめ、身体のあらゆる臓器に障害をきたします。これに加齢、喫煙、脂質代謝障害、糖尿病、肥満、運動不足などの危険因子が加われば、動脈硬化も進行。脳出血や脳梗塞といった生活習慣病のリスクも高まり、大変危険です。健康のためには「たかが高血圧症くらい……」という考えを捨て、病院での診療や生活習慣の改善から血圧の数値の改善に努めることが求められます。

 

正常な勃起を妨害する高血圧症

高血圧症は、EDの原因のひとつでもあります。高血圧の状態だと、正常な勃起のメカニズムが阻害されてしまうのです。

正常な勃起は、性的刺激を受けた神経が血管に信号を送り、陰茎海綿体の動脈が開いて陰茎に血液が流れ込むことで起こります。陰茎海綿体がスポンジのように血液を吸い込むことから、膨張して硬くなるのです。しかし高血圧症になると、血管に圧が掛かってしまうことから動脈の開きが不十分な状態となり、陰茎への血流が抑制されてしまいます。結果、陰茎海綿体が膨張することはなく、EDの症状を引き起こしてしまうというわけです。

また、高血圧症の方は動脈硬化によるEDにも注意しなくてはなりません。前項でも述べたように、高血圧症に脂質異常症や糖尿病、肥満などの危険因子が加わると、動脈硬化が進行します。動脈硬化が陰茎周辺の血管にも及べば、勃起に関与する血流は悪化。EDを引き起こしてしまうのです。

 

高血圧症と糖尿病を併発すると、EDになるリスクが高まる?

血管に障害をもたらす病気は高血圧症以外にも幾つか存在し、心臓病、高脂血症、糖尿病などがあげられます。中でも糖尿病は血管だけでなく、脳が受けた性的刺激を伝達する神経にまで障害をきたす病気です。すなわち、高血圧症と糖尿病の合併では、よりEDを引き起こしやすくなるといえます。

高血圧症とED、両方を改善!

ることが目的とされています。そのため、血圧を下げる降圧治療のみならず、普段の生活習慣から高血圧につながる環境因子や危険因子を排除することも重要となります。

塩分の制限、肥満の解消、禁酒禁煙、適度な運動、カリウムの摂取、ストレス管理など、自分でできる治療を着実にこなし、継続的に実行しましょう。生活習慣病はもちろん、EDの予防・改善にも繋がります。

なお、高血圧症患者でも、ED治療を受けることは可能です。

ただし、素人の判断でED治療薬(PDE阻害薬)を服用するのは禁物です。ED治療薬の中には、高血圧症だと服用できないものがあります。また、規定の治療薬との併用が禁止されているものもあり、迂闊に服用すれば大変な事態に至りかねません。

安全・安心にEDを改善するためにも、まずはED治療を取り扱う病院で医師に相談しましょう。専門的な検査と診察で、高血圧症の症状に適した治療法を提案してもらえるでしょう。

参考記事

※1)一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2000/003144.php

※2)国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph04.html

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この記事の監修者

瀬田 真一の写真
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瀬田 真一

 

イースト駅前クリニック横浜院院長


 

1996年03月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、1996年05月 聖マリアンナ医科大学 第一外科入局、2003年04月 聖マリアンナ医科大学 消化器一般外科勤務、2005年04月 聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院外科医長、 2011年7月 イースト駅前クリニック新橋院 院長就任、2016年04月 イースト駅前クリニック横浜院 院長就任