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早漏の対策とは？原因や基準についても詳しく解説

最終更新日：2025年1月9日

早漏対策には、原因に応じたさまざまな方法があり、心因性早漏や過敏性早漏などタイプ別に改善を図る方法があります。今回の記事では、早漏を治す方法や早漏に効果的とされる薬、心因性早漏の解消法などについて詳しく解説します。

この記事の監修者

1999年3月
名古屋大学医学部　卒業
1999年4月
名古屋大学病院　勤務
2002年5月
湘南鎌倉総合病院　勤務
2004年1月
名古屋大学医学部付属病院泌尿器科　勤務
2005年7月
小牧市民病院泌尿器科　勤務
2007年7月
春日井市民病院勤務泌尿器科　勤務
2019年5月
すずかけセントラル病院　勤務
2023年6月
イースト駅前クリニック船橋院　院長就任
2024年11月
イースト駅前クリニック新橋院　院長就任

資格

泌尿器科専門医
日本医師会認定産業医
緩和ケアセミナー研修指導者

EDのその他監修記事

AGAのその他監修記事

目次※知りたい情報をクリック

1.そもそも早漏とは？

2.早漏の原因とは？

3.早漏の対策法

4.早漏の原因を知り、自分に合った対策を見つけましょう

5.お近くのED治療専門クリニックを探す

6.参考URL

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そもそも早漏とは？

早漏とは、遅漏や腟内射精障害と同様に射精障害の一種で、男性性機能障害の1つです。
国際的な基準では、以下のように定義づけられています。

性交時に射精が殆どいつも、腟内挿入前または挿入後1分以内に起きる状態
腟内挿入中に射精を遅らせることが全く、あるいは殆ど不可能な状態
性交時に射精が早い事が苦痛やフラストレーション、性交を避けるといった負の影響をもたらす状態

この問題は日本国内でも一般的で、成人男性の約3.5人に1人が早漏の症状に悩んでいるともいわれています。全世界での罹患率は約30％に上り、人数にすると約7億人にもなるとされており、特に海外では早漏は病気として社会問題化しています。早漏は本人にとってもパートナーにとっても精神的負担が大きいため、適切な対策が重要とされています。

（※1、2）

早漏の原因は、「心因性」「衰弱性」「過敏性」の3つに分類され、それぞれ異なる要因が関わっています。多くの場合、これらが単独または組み合わせで影響し、症状が引き起こされます。

心因性早漏

心因性早漏は、性行為に対するストレスや過去のトラウマが原因で、外的な刺激がなくても勃起や射精が起こってしまう状態です。原因としては、不安感、初期の性体験、性交の頻度、射精をコントロールする技術の不足など、さまざまな心理的要因が重なり合っていることが多く、特定が難しい場合もあります。心理面での影響が大きいため、根本的な解決にはカウンセリングや精神療法が役立つことがあります。

衰弱性早漏

衰弱性早漏は、射精をコントロールする「射精管閉鎖筋」が弱まることで、射精の抑制が難しくなり早漏が引き起こされる状態です。この筋力の低下は加齢や体力の衰えによって生じることが多く、結果として射精のタイミングをコントロールする力が不足します。衰弱性早漏の改善には、骨盤底筋のトレーニングなどで筋力を強化することが効果的とされ、早漏防止に効果的な方法の1つとされています。

過敏性早漏

過敏性早漏とは、性的な興奮が脳内で絶頂に達していない段階でも、陰茎表面の刺激だけで射精してしまう状態です。例えば性経験が少ない場合、挿入時の刺激に慣れていないため、刺激に対して過敏に反応してしまい、射精のコントロールが難しくなります。この過敏性早漏は、刺激に対する感度が高いことが原因とされ、対策として感度を調整する方法や経験を重ねることで改善が期待されることもあります。

（※3）

早漏の対策法

早漏対策トレーニングをする
骨盤底筋を鍛える
カウンセリングを受ける
行為中に工夫をする
治療薬を服用する

早漏にはさまざまな対策法があります。ここでは、トレーニングや心理的なアプローチ、薬の使用など、具体的な対策について詳しく解説します。

早漏対策トレーニングをする

早漏対策には、刺激への対応方法や射精のコントロールを習得するためのトレーニングが効果的です。代表的な方法として、医療機関でも推奨される「スタートアンドストップ法」があります。この方法は、射精しそうになる直前で刺激を一旦止め、落ち着いたら再度刺激を再開するというものを繰り返し、射精のタイミングを自分でコントロールする力を身につけるものです。

また、「圧迫法」も効果的とされています。これは、射精が近づいたと感じたら亀頭のすぐ下を軽く圧迫し、刺激を抑えることで持続時間を延ばす方法です。これらのトレーニングを日常的に実践することで、射精コントロールの力を高めることが期待できます。

（※2、4）

骨盤底筋を鍛える

骨盤底筋を鍛えることで、早漏の改善に効果が期待できると報告されています。具体的なトレーニング方法としては、まず寝た状態で骨盤底筋を意識し、3秒間引き締めてから3秒間リラックスさせる動作を繰り返すことがポイントです。この動作を1日10回1セットとし、3セット行うことで筋力が徐々に向上します。骨盤底筋は射精のコントロールに関わる筋肉であり、鍛えることで持続力を高められるため、早漏改善に役立つトレーニングとしておすすめです。

（※5）

カウンセリングを受ける

早漏の原因が心理的な要因による場合、カウンセリングを受けることも1つの選択肢です。カウンセリングによって、人間関係や過去の経験などが引き起こすストレスを解消し、根本的な原因にアプローチできます。また、薬物療法と組み合わせることで、さらなる改善効果が期待できる点もメリットでしょう。心理的なサポートを受けながら治療を進めることで、症状の改善だけでなく、精神面の安定も得られます。

行為中に工夫をする

行為中に工夫を取り入れることで、早漏の防止につながる対策が可能です。パートナーに相談し、協力して行うことで、コントロールがしやすくなります。例えば、「ポーズ・スクイーズ法」では、射精したい衝動が高まった際にパートナーがペニスのシャフト部分を軽く絞り、衝動が収まるまで圧をかけます。また、「ストップ・スタート法」も効果的で、射精の衝動が強くなった時点で一度動きを止め、衝動が落ち着いてから再開する方法です。さらに、陰茎の感度を下げるためにコンドームを使用するのも即効性を期待できる対策でしょう。

（※4）

治療薬を服用する

早漏の対策として、薬物療法が効果的な場合もあります。特に、陰茎に麻酔薬を塗布することで感覚を鈍らせ、射精を遅らせる方法が一般的です。麻酔薬を使用することで、性行為中の刺激が和らぎ、持続時間を延ばす効果が期待できます。また、薬物療法には医師の指導のもとで行うことで、適切な量や使用方法がわかり、副作用のリスクも減らせます。

（※6）