EDコラム

ED治療は保険適用外?治療の内容と費用、専門機関での治療のメリットを解説

最終更新日:

ED治療は保険適用の範囲内なのでしょうか?一般的な病気やケガの治療は医療保険が適用されますが、中には美容整形のように保険適用外となる治療もあります。今回は、ED治療の保険適用の有無、具体的な治療法と費用などについて解説します。

【関連リンク】

【医師監修】保険は利く?病院でレビトラ(10mg・20mg)を処方してもらおう!
常用薬によって引き起こされるED、「薬剤性ED」
物理的に勃起が阻害されるED、「器質性ED」

目次※知りたい情報をクリック

医療保険とは

そもそも医療保険とはどういうものなのか。まずは、医療保険についての基礎知識を解説します。

医療保険の仕組み

わたしたちが病気やケガをした時、病院や診療所などの医療機関で診療を受けます。その際、保険証を提示することで、実際にかかる医療費のうちの1~3割のみが患者の負担となります。こうした、医療費全額ではなく一部を負担する仕組みが医療保険です。主にサラリーマンの方は「社会保険」、公務員などの方は「共済保険」、それ以外の個人事業主、自営業、無職の方は「国民健康保険」に加入しています。(※1)

保険適用外の治療

医療機関で受ける治療の全てが医療保険の対象となるわけではありません。次に該当する治療は保険適用外となります。

・美容整形
・日常生活に支障がないもの
・回復の見込みがないもの
・正常な妊娠および出産
・身体的機能に支障がないもの

例えば、美容整形は病気やケガの治療ではないため、保険適用外です。また、正常な妊娠および出産も病気の治療と異なるため保険適用外となりますが、医療保険に加入していれば、一律42万円の出産育児一時金が給付されます。このように、病気やケガとは異なる治療は原則保険適用外です。

ED治療は保険が適用されない

結論からいうと、EDは病気やケガとは異なるため、検査・治療薬等は全く保険が適用されません。1999年に当時の厚生労働省は、ED治療薬について「一時的に勃起力を補助して、日常生活の質を改善するための薬剤」と判断しており、必ずしも薬を使う必要のない人が使用する例も多いため、保険適用外となっているのです。さらに、ED治療は保険診療ではないため、消費税も患者の負担となります。

ED治療の内容と費用

ED治療が保険対象外ということがわかったところで、実際のED治療の内容と費用の目安を見ていきましょう。※価格はすべて税別です。

問診・検査

・初診料:3,000円~4,500円
・再診料:15,00円~2,000円

ED治療は問診から始まります。具体的には、EDの原因や勃起についての悩みについて問診されます。次に、ED治療薬が安全に服用できるかを確認するために、血液検査や尿検査などを必要に応じて行います。

薬物治療

日本で認可されているED治療薬は「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」とバイアグラのジェネリック医薬品である「シルデナフィル」です。それぞれの参考価格は次の通りです。

治療薬 用量 参考価格
バイアグラ 50mg 1,500円/1錠
レビトラ 10mg
20mg
1,500円/1錠
2,000円/1錠
シアリス 20mg 2,000円/1錠
シルデナフィル 50mg 900円/1錠

ほとんどの場合、ED治療は初診で薬剤の有効性を確認したうえで、治療薬を処方されます。例えば、初診でレビトラ10mgを5錠希望した場合の医療費の目安は次の通りです。

初診料4,500円+薬剤料1,500円×5=12,000円

男性ホルモン補充療法

男性更年期障害など、男性ホルモンの低下が原因でEDにお悩みの方は、薬物治療ではなく、男性ホルモン補充療法をすすめられる場合があります。注射剤の場合、2~4週おきに通院して、男性ホルモンを注射剤で補充します。また、外用剤の場合は、自宅で毎日決まった時間に男性ホルモン製剤を塗布します。
治療費は1ヶ月分の男性ホルモン外用剤の30,000円程度と、この他に男性ホルモン値測定、血液検査などの費用がかかります。(※2)

陰茎海綿体注射

陰茎海綿体注射とは、陰茎海綿体に血管拡張薬を直接注射して勃起を促すEDの治療法です。基本的に患者が自己注射によって薬剤を注入します。副作用の少ない治療法ですが、日本では認可されていないため、治療は患者と医師の自己責任となります。注射1本あたりの費用は4,000円程度です。

陰圧式勃起補助具

陰圧式勃起補助具とは、VCD式カンキという器具で陰茎に圧力をかけ、陰茎基部にゴムバンドを巻いて血液を滞留させる治療法です。あくまでも擬似的な勃起状態を作り出す治療法に過ぎないため、勃起の満足度や長期の持続率は高くありません。一般的な通販サイトでも販売されており、価格は1,500円~3,500円程度です。

プロステーシス挿入術

プロステーシスと呼ばれる曲げ延ばしができる棒を陰茎海綿体内に移植します。後戻りができないため、ED治療の最終手段ともいえる治療法です。手術入院が必要で、およそ42万円~60万円の費用がかかります。

EDのお悩みは専門医に相談を

EDに悩んだら、まずはED治療専門のクリニックや泌尿器科で相談しましょう。

ED治療を専門医に相談するメリット

専門のクリニックや病院であれば、問診や検査をしたうえで適切な治療薬、治療法をすすめてもらえるため、低リスクで治療を行うことができます。他人に相談しにくいEDだからこその配慮もされているので、安心して受診できるでしょう。

ED治療を専門医に相談するデメリット

EDは病気やケガとは異なり、保険適用外の治療となるので、どうしても高額な医療費がかかってしまいます。さらに、EDの経過を確認するために、継続して専門医の診察を受ける手間と時間もかかります。

少しでも費用を抑えるには、バイアグラのジェネリックである「シルデナフィル」を希望するという方法があります。ED治療の予算が気になる場合は、その旨を医師に相談しましょう。

通販や個人輸入の利用はおすすめしない

通販サイトや個人輸入代行サイトなどでは、海外のED治療薬のジェネリックが安価で販売されています。ただし、インターネットで流通しているED治療薬は偽造品の可能性が高いという問題があります。ファイザーやバイエル、日本イーライリリー、日本新薬株式会社といった会社が合同で調査した結果、インターネット上で購入したED治療薬の約4割が偽物だったということが報告されています。

個人輸入代行サイト等で購入したED治療薬を自己判断で使用し、偽造薬の副作用によって甚大な健康被害を受けた場合、適切な処置ができません。製造元や成分・効能のわからないED治療薬は服用しないようにしましょう。(※3)

ED治療は生活の質を向上させるために必要な治療です

ED治療が保険適用外である理由と、実際にかかる治療費について紹介しました。ED治療や美容整形や歯のインプラントなどと同じ保険適用外ですが、生活の質を向上させるためには必要な治療です。高額な治療費はかかりますが、ジェネリック医薬品を処方してくれる病院に相談するなど、費用の節約も考えてみてはいかがでしょうか?

参考URL

※1)全日本病院協会「医療保険の仕組み」
(https://www.ajha.or.jp/guide/4.html)
※2)慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室「ED(男性性機能)外来」
(http://www.keio-urology.jp/clinical/ed.html)
※3)ファイザー株式会社「偽造ED治療薬4社合同調査結果」
(https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2016/2016_11_24_02.html)

この記事の監修者

平田 勝俊の写真
平田 勝俊の写真

平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任