EDコラム

糖尿病がEDを引き起こす!?糖尿病性勃起障害とは

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現代日本において、生活習慣と社会環境の変化に伴い急速に患者数が増加している病気があります。それは、糖尿病です。発症するのは40代以降が多く、糖尿病予備軍を含めれば中高年の4~5人に1人が糖尿病患者であるというデータも出ています。(※1)
そんな糖尿病は、EDと合併率の高い病気でもあることをご存知でしょうか。今回は、糖尿病の合併症のひとつ「糖尿病性ED(糖尿病性勃起障害)」ついてご紹介します。

糖尿病性EDとは?

糖尿病は、ひとたび発症すると完治することのない病気といわれています。放置すると様々な合併症を引き起こし、末期には失明する場合や透析治療を受けなくてはならない場合もあります。

糖尿病の主な合併症として、網膜症、腎症、神経障害などがあげられます。神経障害はその中でも最も高頻度の合併症であり、糖尿病患者の中には自律神経失調症を患う人も少なくありません。自律神経失調症の症状は全身に及び、泌尿器系・生殖器系にも影響を及ぼします。その結果、引き起こされるのがEDをはじめとする勃起障害や射精障害、精子形成障害などの性機能障害です。糖尿病の合併症によって引き起こされるEDは、「糖尿病性ED」や「糖尿病性勃起障害」と呼ばれています。

糖尿病によってEDが引き起こされるメカニズム

糖尿病によって高血糖の状態が続くと神経繊維が減少し、繊維密度が低下します。結果、神経内部が低酸素状態に陥り、陰茎知覚が鈍くなったり、陰茎海綿体に分布する神経が障害を受けることから、EDの症状が引き起こされます。

 

病院へ行かない糖尿病性ED患者

糖尿病性ED(糖尿病性勃起障害)の発症頻度は、男性糖尿病患者の約80%といわれており、糖尿病患者は正常人よりも高頻度でEDを発症することが明らかとなっています。(※2) そして日本全体では、この病気の可能性を否定できない人(予備軍、境界型)を含めると、なんと1370万人にものぼるというのです。(※1)

そんな現状にも関わらず、EDの治療を目的に病院を受診する患者は極めて少数。多くの糖尿病性ED患者が病院を受診しない理由としては「羞恥心」「性欲の低下」「生命や生活に大きな支障をきたさないことからの諦め・妥協」「消極的な配偶者」などがあげられ、この結果から、「日本の医師におけるEDの認識力の低さ」「QOLに対する患者と医師の認識の相違」なども問題視されています。

糖尿病は不治の病とされていますが、糖尿病性EDの場合は治療を受けることで改善の見込みがあります。放置すれば、症状がより悪化するのはもちろん、QOLも著しく低下します。恥ずかしさや諦めの気持ちもあるかもしれませんが、まずは糖尿病の担当医、もしくはED治療を専門に取り扱う医師に相談してみましょう。勇気を持って治療への第一歩を踏み出すことが大切です。

参考記事

※1)国立循環器研究センター、循環器病情報サービス、[11] 予備軍合わせ1370万人の糖尿病-その1-
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/obesity/pamph11.html

※2)バイエル薬品、EDネットクリニック.com、血管や神経の障害が原因で起こるED(器質性ED)
https://ed-netclinic.com/about_ed/type/psychogenesis.php

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この記事の監修者

平田 勝俊の写真
平田 勝俊の写真

平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任