EDコラム

「前立腺肥大症」「下部尿路症状」とEDの密接な関係

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前立腺肥大症や下部尿路症状は、EDのリスクファクターとなる症状です。合併すると、それぞれの症状が比例して重病化していくともいわれています。
前立腺肥大・下部尿路症状・ED、この3つは加齢と共に発症リスクの高まる病気であることから、今までは加齢によって同時に発症されるだけのもので、直接的な関連性がないとされていました。しかし、前立腺肥大と下部尿路症状は治療の副作用においてもEDを引き起こすことがあり、治療の際には前もって理解しておく必要があります。

下部尿路症状について(※1)

下部尿路症状とは、膀胱に尿を貯める蓄尿や尿を排出する排尿の行為ができなくなってしまう症状です。“尿を貯めて出す”という極自然な生理現象が加齢と共に不自然な状態となり、排尿関連の様々な自覚症状があらわれるようになります。60歳以上の男性の約8割にみられ、加齢と共に発症率が高くなるのが特徴です。
主な症状としては、蓄尿症状、排出症状、排尿後症状の3つに分類されています。

・蓄尿症状…昼間頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿失禁
・排尿症状…尿勢低下、尿線狭小、尿線途絶、排尿遷延、腹圧排尿(いきみ)、終末滴下(切れが悪い)
・排尿後症状…残尿感、排尿後尿滴下

下部尿路症状の主な原因としてあげられるのが、前立腺肥大です。加齢と共に前立腺の細胞が大きくなり、膀胱が圧迫されることから症状が起こります。このほか、過活動膀胱、尿路感染症、間質性膀胱炎、前立腺がん、膀胱がんによっても引き起こされます。

前立腺肥大症について

前立腺は膀胱の真下にあるクルミ大程の大きさをした臓器です。精液の一部となる前立腺液を分泌し、精子の運動・保護に関与しています。
前立腺には2度の発育期があり、最初の発育期である思春期では外腺の腺細胞の数が増えて20g前後の大きさへと成長します。そして、2度目の成長期となる50歳頃。この時には腺細胞の数は増えず、ひとつひとつの細胞が肥大していきます。これが、前立腺肥大です。
前立腺の真ん中にはトンネルのように細い穴が上方から下方へ貫くように開いており、その中には尿道が通っています。前立腺肥大になると、その尿道が圧迫されてしまうことから、徐々に排尿症状が起こるようになります。前立腺肥大の原因としては、加齢に伴う男性ホルモンの生産量の減少によるホルモンバランスの乱れがあげられていますが、今のところはっきりとしたメカニズムは解明されていません。

参照記事

1)(旧版)男性下部尿路症状診療ガイドライン

https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0315/G0000425/0001

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