バイアグラ

【バイアグラの副作用】使用上の注意点をしっかり守って安心・安全に利用!

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バイアグラは効果の高いED治療薬ですが、薬である以上副作用に備える必要があります。副作用に注意しながら使用しないと健康被害を起こすリスクがあります。そこでバイアグラの副作用や使用上の注意点、対処法、および特に注意が必要な方についてご紹介します。

目次※知りたい情報をクリック

バイアグラの主な副作用について

血管拡張(ほてり、潮紅)

血管拡張による体のほてりや潮紅(顔などの皮膚が赤らむこと)は、副作用としても軽微な症状なので心配する人も少ないかもしれません。この症状はバイアグラを使用した人の約9割以上が感じるとされています。

このほてりの原因はバイアグラにある血管を拡張させる作用・効果によるものです。これにより「特に顔がほてって赤みを帯びたり、目が充血したりします。そのため、バイアグラの効果がちゃんと現れていることの証拠であって過度に気にする必要のない症状です。

血圧上昇、消化不良

バイアグラを使用すると、血圧が上がると思っている人もいますが、むしろ多少ですが血圧は低下します。なお、血管拡張による血行促進作用は、全身に及ぶので顔以外にも症状が現れます。鼻が充血して鼻詰まり、鼻血、あるいは消化管が充血して消化不良や胃痛などが起きます。さらに、血液を全身に送り出すことで心臓の負担が大きくなって動悸などの症状も起こります。

CK(CPK)増加、頭痛

これらの症状は、バイアグラの作用時間の4時間から6時間が経過して症状が消えるようであれば、特に気にする必要はありません。CK(CPK)の増加は、ひどい状態でないと感じられない筋肉、心臓、脳に損傷が生じたときに異常が出る数値で、血液検査で測定される数値です。頭痛は、ひどいようであれば、頭痛薬を併用しても問題ありません。

バイアグラのその他の副作用

・傾眠(軽度の意識障害)
・めまい
・昏迷(繰り返し強く呼びかけると一瞬だけ反応がある状態)
・口渇
・悪心(吐き気、胸がむかつくこと)
・胃腸障害
・腹痛
・鼻炎
・筋肉痛
・関節痛
・発疹(はっしん) など

(※1)

バイアグラの副作用が出たときの対処法

バイアグラを使用することで、副作用が出たときにどうすればよいのか知っておくことは重要です。バイアグラの効果が持続する4時間から6時間程度しか現れない軽度の副作用は気にする必要はありません。しかし、症状が重い場合や、4時間から6時間以上経過して以下のような症状がある場合は、病院を受診して医師に相談することが必要です。

勃起の症状が4時間から6時間以上経過しても持続しているとき

バイアグラによる勃起持続時間の4時間から6時間以上にわたって勃起が持続すると、陰茎にある動脈が破れて大量の血液が海綿体に吸収されて、勃起機能を失ってしまうリスクが生じます。この場合は、速やかに病院で受診してください。

胸に痛みを感じる

バイアグラを使用することで、血圧が急激に下がる可能性があります。この結果、心筋が酸素不足となって心臓に痛みの生じる狭心症を発症するリスクがあります。不整脈や低血圧や高血圧、または心臓病を治療中、腎不全の人などは狭心症を発症するリスクが高くなるので胸に痛みを感じるようであれば速やかに病院で受診してください。また、このような方は、バイアグラを使用する前に医師に相談して使用することをおすすめします。

バイアグラの併用禁忌薬について

併用禁忌薬とは

併用禁忌薬とは、特定の薬だけを飲んでいる場合は問題が起きない場合でも、組み合わせて飲むことで体に弊害や薬の効果が低下。あるいは効果が強くなりすぎてかえって悪影響がでるとして薬を販売する製薬会社が定めた薬のことです。

効果が強すぎると副作用が出やすくなったり、胃腸や肝臓を傷めたりすることがあります。バイアグラを使用するときには、処方されている薬だけでなく市販薬、サプリメントなども利用していたときは事前に必ず医師に相談しましょう。それらを伝えた上で問題のないことを確認してから、バイアグラを使用するようにしなければなりません。

併用禁忌薬

硝酸剤およびNO供与剤 降圧作用が強まるため
アミオダロン塩酸塩(アンカロン錠) QTc延長作用が増強するおそれがあるため(心筋細胞の電気的な回復が延長することにより起こる病気が悪化するため)
sGC刺激剤(アデムパス錠) 症候性低血圧を起こす可能性があるため

バイアグラと一緒に服用してはいけない薬は上記のとおりです。薬の種類として非常に他種類あり、また以下の薬の種類を総称した名称では使用禁忌薬かどうかは医者ででないと判断できないため、使用している薬は医師に見せるようにしましょう。

併用に注意すべき薬

・チトクロームP450 3A4阻害薬
・チトクロームP450 3A4誘導薬
・降圧剤
・α遮断剤
・カルペリチド

併用禁止患者

上記の併用禁忌薬と重複する内容もありますが、以下の患者は使用禁止です。

・硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)を投与されている患者
・心血管系障害を有するなどして性行為が不適当と考えられる患者
・重度の肝機能障害患者
・低血圧患者(血圧が90/50mmHg以下)または治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧が170mmHg以上、または安静時拡張期血圧が100mmHg以上)
・脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6カ月以内にあった患者
・網膜色素変性症患者
・アミオダロン塩酸塩(経口剤)を投与されている患者
・可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与されている患者
・バイアグラの成分に対して過敏症の既往歴のある患者

(※1)

 

バイアグラの副作用・併用禁忌薬以外の注意点

バイアグラの副作用・併用禁忌薬以外にも安全・安心のために以下の注意点を守って使用することが大切です。

利用上の一般的な注意点

・脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6カ月以内にある患者は使用禁止ですが、それ以前に既往歴のある患者でも使用にあたって注意は必要です。
・バイアグラは催淫剤または性欲増進剤ではありません。
・バイアグラの使用後に自動車の運転や機械の操作に従事する場合には注意が必要です。
・食事と一緒にバイアグラを摂取すると、空腹時に比べて効果の現れる時間が遅れることがあります。
・バイアグラ使用後に急激な視力低下または急激な視力喪失になったときは、使用を中止し、速やかに眼科専門医での受診が必要です。

用法・用量に関する注意点

一般的な成人男性は、1日1回25mg〜50mgを性行為の約1時間前に経口摂取(口から飲む)します。高齢者(65歳以上)や肝障害のある患者および重度の腎障害のある患者は、本剤の血しょう中の濃度が増加することが認められているので、25mgの摂取から開始。1日の投与は1回までで、投与間隔は24時間以上です。

 

バイアグラの使用前に安心のために副作用と併用禁忌薬を確認しよう!

バイアクラを使用すると副作用が出ることがあります。そのなかには気にしなくてもほとんど問題のない副作用から、早急に病院での受診が必要な副作用もあります。また、特定の病気の患者が使用する薬のなかにバイアグラと併用すると危険な薬があります。そのほか、バイアグラを安全・安心に使用するために必要な知識について解説しました。過剰に心配する必要はありませんが、注意すべきことは守って安全にバイアグラを使用するようにしてください。


※1)ファイザー株式会社 バイアグラ 添付文書
https://pfizerpro.jp/documents/lpd/vgr01lpd.pdf

この記事の監修者

三田 浩一の写真
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三田 浩一

イースト駅前クリニック 神戸三宮院 院長


1989年09月 鳥取大学医学部卒業、1991年05月 大阪市立大学医学部附属病院 第二内科(代謝内分泌病態内科学)入局、2008年10月 医療法人厚生会、2015年05月 イースト駅前クリニック名古屋院、2016年03月 イースト駅前クリニック神戸三宮院 院長就任