ED治療

漢方でEDは改善されるのか?その効果、種類を東洋医学的な観点から解説

最終更新日:

古代中国から伝わる漢方薬の中には、EDに効果的とされるものが多くあります。副作用が少なく、手軽に購入できる漢方薬で、EDが改善すれば嬉しいものですね。そこで今回は、ED治療に用いられる漢方薬の種類や効果、注意点などを東洋医学的な観点から解説します。

※当院では漢方の取り扱いはありません

この記事の監修者

田中 修二
田中 修二

博多院

田中 修二オンライン診療の詳細

2001年神戸大学医学部を卒業。福岡県福岡市の西岡病院での勤務を経て、2017年12月よりイースト駅前クリニック博多院の院長を務める。自身もAGA治療薬を使用し、効果を実感し続けているひとり。趣味はサーフィン。もちろん頭皮・頭髪のダメージを避けるため、海での紫外線対策は抜かりなく行っている。

目次※知りたい情報をクリック

オンライン診療のご案内

お電話一つで診察・処方

診察から処方までお電話やオンラインアプリで完結出来るため、通院の必要が無く、待ち時間が解消されます。
移動時間や移動コストが掛からなくなります。※当日の診察状況によりお待たせすることがあります。何卒ご了承ください。

漢方でEDは改善されるのか?

・漢方薬は、古代中国の時代からED治療に用いられてきた
・漢方薬によるED治療は、身体の内側から体質を改善することによるもの
・効かない場合は使用を中断し、西洋医学も検討する

EDに対しては様々な治療法がある中で、一つに、古代中国から開発が続けられてきた漢方薬を使用する方法もあります。EDの原因を薬によって根本的に取り除くという西洋医学とは異なり、漢方薬は、EDの原因となるエネルギー不足や精神的な不調を、身体の内側から改善しようとするものです。

古くからEDに効くとされている漢方薬として、代表的なもので、八味地黄丸柴胡加竜骨牡蛎湯補中益気湯などが挙げられます。これらには即効性はなく、効果の現れ方にも個人差があります。

漢方薬は科学的にどうなの?

個人差を重視する漢方薬は、臨床試験に向いていないということもあり、エビデンスの妥当性を判断するのは難しい一面もあります。しかし実際に効果があった事例も多くあり、その効果を完全に否定することはできず、その効果の科学的解明に向けて日夜研究が進められています。

漢方のEDへの効果について

古代中国の時代から伝わる漢方薬は、西洋医学で用いられるバイアグラなどのED治療薬よりも即効性が低く、効果の程度も人それぞれです。長く服用を続けても十分な効果が実感できないという方も少なくありません。

しかし、漢方薬はED治療薬と異なり、副作用が少なく、薬の飲み合わせなどで神経質になる必要はありません。漢方薬は、ED治療薬と違い、「自然に任せた勃起」を、じっくり時間をかけて叶えていきたいという方におすすめです。

(※1、2、3)

漢方薬の基本的な考え方

漢方薬の多くは、服用する人の体質に合っていないと、効果を発揮することが難しくなってしまいます。そこで、個人の体質を見分ける際に使われる考え方が「証」です。「証」を判断する際に考えられる観点には様々なものがあり、総合的な判断で確定させていきます。ここでは基本的なものをご紹介します。

虚証・実証

虚証と実証は外からの影響で身体に影響があった際に発揮する自然治癒力の状態を判断するためのものです。頭痛や筋肉のしこりなど、局所的な反応で判断されます。

虚証について

虚証は弱々しく、体力がないような状態の人をいいます。顔色が悪い、声が細く小さいなども虚証の特徴です。

実証について

実証は、虚証と反対に体力が充実し、抵抗力もしっかりあるような人を指します。例えば血行がよい人などは実証と呼べるでしょう。

(※4)

虚証と実証の区分一例

実証 虚証
眼光・音声に力がある 眼光・音声に力がない
脈が充実 気力がない・倦怠感
腹力が充実 脈が無力
皮膚の色つやが良い 腹力が軟弱
皮膚の色つやが悪い

陽証・陰証

自然界は陰と陽の二元論で考えることができる」とする東洋医学で重要なものが陽証・陰証です。人体も自然界の中の一つと考える東洋医学ではこの考えを応用し、病態を特定していきます。具体的には何らかの外的要因に対する反応で陽証か陰証かは判断されます。
また虚証・実証は身体の局所的な状態を見るのに対し、陽証・陰証は身体全体の反応を見ます。

陽証について

陽証は身体に何か異常があった時の修復作用を表します。例えば風邪をひいた時に、身体全体が発熱することは陽証ということができます。

陰証について

陰証は身体に何か異常があっても、修復作用が現れない状態を表しています。風邪をひいた時を例に挙げると、悪寒があるが熱はなくただ血色が悪くなる場合などは陰証と判断されます。

(※4)

陽証と陰証の区分一例

陽証 陰証
暑がり 寒がり
冷たい飲み物を好む 熱い飲み物を好む
顔面が紅潮 顔面が蒼白
便臭が強い 便臭が弱い

(※4)

EDに用いられる主な漢方

では、EDに用いられる漢方薬には、どのような種類があるのでしょうか。現在、日本でも多く使用されている漢方薬をご紹介します。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

東洋医学界のED治療薬の代表格です。「腎虚」を改善する作用が高いとされており、特に疲れやすさ、ダルさ、腰や足の冷え、しびれ、痛みなどを伴うEDに効果があると考えられています。8種類の生薬を用いて合成され、「地黄(じおう)」と呼ばれる物質が主成分です。このため、八味地黄丸以外にも「地黄」が含まれる「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」や「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」などもED改善効果があるとの報告があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

不安感や抑うつなど、精神的な不調によるEDに効果が高いとされています。この漢方薬は「漢方の向精神薬」とも呼ばれており、精神的不調に伴う動悸や不眠、円形脱毛症などにも影響があると考えられています。主成分は「柴胡(さいこ)」と呼ばれる生薬であり、同じ成分を含む柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などもED改善効果があるとされています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

エネルギーの不足によって性欲が減退している方におすすめの漢方薬です。古代中国の時代から、EDに効果があるとされてきた歴史があります。食欲や物事に対する意欲がなく、冷え性で風邪を引きやすいタイプの方には特におすすめです。身体の内側から胃腸の働きを高め、食欲を改善することでエネルギーを蓄えることができると考えられています。

(※2)

漢方の精力剤について

・マムシ
・スッポン
・高麗人参

精力剤のなかには医薬品だけでなく、古くから存在しEDに効果があるとされる漢方の成分が存在します。有効成分が含まれる代表的なものは上記の通りです。ここでは、漢方の精力剤につかわれているものについて解説します。 その他、精力増強効果があるとされている「スッポン」、精神的な不調を改善するとされる「高麗人参」などもEDに効果的な成分としてよく利用されています。

マムシ

漢方の特にマムシは、古代中国の時代から滋養強壮や精力増大を目指す漢方薬として、広く使用されてきました。現代科学の分析によれば、マムシには様々な種類のアミノ酸やビタミンが含まれており、血行改善などに効果があることが分かっています。西洋医学的な観点では、EDは陰茎の血行が悪くなることによって引き起こされる症状のため、マムシにもED改善効果があるように思われます。しかし、マムシ自体がEDを直接改善するのは眉唾ものとの考えもあります。「マムシ=精力増強剤」といったイメージを持つ方もいるでしょうが、マムシ自体には性欲をアップさせる効果はないと考えられていますので注意しましょう。

高麗人参

高齢人参は、2000年以上も前から滋養強壮の生薬として使用されています。中国で昔から伝わる本草書「神農本草経」に収載されています。疲れやすい、食欲がない、風邪をひきやすい虚弱体質の人に対しても用いられてきました。特徴的な成分として「ギンセノシド」とよばれるサポニン成分が多く含まれています。気持ちを鎮める中枢神経抑制作用と活力を与える中枢神経興奮作用があり、精神的・肉体的疲労回復に効果的です。

スッポン

スッポンは水の中で生きるカメの一種です。日本では滋養強壮の成分が含まれていることで知られ、スッポンエキスは錠剤や栄養ドリンクとしても販売されています。甲羅や頭、肉、血液が用いられ、中国では3000年以上前から薬として利用されています。スッポンの特徴は良質なタンパク質です。精子はタンパク質から作られるので、スッポンの良質なタンパク質を摂取することで、精力が増強すると考えられています。スッポンは精がつく食べ物として知られていますが、科学的な根拠ではなく伝統医学的な考えなので、ED治療薬のような直接的な作用はありません。

西洋医学と東洋医学のEDに対する解釈

ED(勃起不全)は、古くから男性を悩ませてきた症状の一つです。そんなEDに対しては、現代のように医学が発展するはるか前から、様々な治療が行われてきました。

そもそも西洋医学と東洋医学の違いとは?

現在、世界で繰り広げられている医療には、大きく分けて「西洋医学」と「東洋医学」があります。簡単に区別すると、西洋医学は、病気や症状の原因を薬や手術などで取り除くことを主体とした医学。一方で、東洋医学は、身体の内側から体質を改善し、病気の予防や改善を目指す医学のことです。東洋医学は古代中国で発展し、日本にも広く普及しています。その一つが「漢方薬」です。

EDに対する西洋医学的な解釈

西洋医学において、EDとは、陰茎の血管が十分に拡張しないことによって引き起こされる症状です。男性は性的な興奮を感じると、脳からの指令により、血管を拡張する作用のある物質が盛んに生成されます。陰茎の血管が拡張し、血流が豊富になると、平常時はスカスカな構造の「海綿体」に血液が充満。その結果、陰茎の体積が大きくなって勃起が引き起こされるのです。 西洋医学では、このような勃起が引き起こされる流れのどこかに異常が生じることによって、EDが発症されると考えられています。そのため、主体となるのは「陰茎の血管を広げる」治療です。現在、世界で広く用いられるバイアグラをはじめとしたED治療薬も、血管を拡張する物質の分解を妨げる働きがあります。

西洋医学では、このような勃起が引き起こされる流れのどこかに異常が生じることによって、EDが発症されると考えられています。そのため、主体となるのは「陰茎の血管を広げる」治療です。現在、世界で広く用いられるバイアグラをはじめとしたED治療薬も、血管を拡張する物質の分解を妨げる働きがあります。

EDに対する東洋医学的な解釈

東洋医学におけるEDは、「腎(じん)」のエネルギーが弱る「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる状態によるものと考えられています。東洋医学の世界では、「腎」は生きるエネルギーを蓄える器官で、老眼、物忘れ、白髪など老化に伴う諸症状の多くは「腎虚」によるものです。EDもその一つ。エネルギー、つまり精力の低下が、性欲減退やEDにつながると考えられています。東洋医学でのED治療の主体は、「腎虚」を改善し、精力増大を目指すことです。 また、EDは精神的な不調で引き起こされるケースも少なくありません。東洋医学では、精神的な不調によるEDは、身体の内側から心を落ち着かせれば改善されると考えられています。そのため、「腎虚」を改善する治療を行うことなく、精神的な不調を改善することに力を入れた治療も行われます。

また、EDは精神的な不調で引き起こされるケースも少なくありません。東洋医学では、精神的な不調によるEDは、身体の内側から心を落ち着かせれば改善されると考えられています。そのため、「腎虚」を改善する治療を行うことなく、精神的な不調を改善することに力を入れた治療も行われます。

(※1、2、3)

インターネット経由で入手した漢方薬に注意

新しい漢方と称して、偽造薬が出回っている事例が数多く報告されています。
厚生労働省が行った「平成26年度インターネット販売製品買取調査」によると漢方薬と称して、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルを含有する薬剤が多数確認されています。製品名だけでなく、ショップ名にも「漢方」という単語が含まれているケースも目立ちました。

このようなショップの薬剤は大変危険です。重篤な副作用が発現する可能性もあるので服用するのは絶対にやめましょう。
またこのような薬剤は、今回紹介したような漢方薬とは全く違うものです。もしもバイアグラなどのED治療薬を服用したい場合は。必ずクリニックなどで処方してもらいましょう。

(※5)

漢方による治療が難しい場合はED治療薬も検討してみましょう

漢方薬は古代中国の時代からED治療に用いられてきました。効果が現れるまでには時間がかかりますが、自然な勃起機能を取り戻すことが期待できます。しかし、漢方薬の効果は個人差が大きく、今回ご紹介した漢方薬の服用を続けても、十分な効果が得られない場合、漫然と飲み続けるのはおすすめできません。漢方薬を1~2か月ほど続け、効果が実感できない場合、バイアグラをはじめとした西洋医学における治療薬を試すことも一つの方法です。その際は、安心して服用できる正規のED治療薬を処方してくれるクリニックを受診してみましょう。EDに関してお悩みの際は、お気軽にイースト駅前クリニックにご相談ください。

参考URL

※1)医療関係者向けサイト漢方スクエア、勃起不全(ED)
https://www.kampo-s.jp/web_magazine/back_number/186/bestchoice-186.html
※2)医療関係者向けサイト漢方スクエア、勃起障害の漢方治療
https://www.kampo-s.jp/web_magazine/back_number/127/qa-127.html
※3)日東医誌、漢方の科学性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/64/6/64_352/_pdf
※4)ファルシマ、漢方医学における基本用語
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/47/5/47_KJ00009649299/_pdf/-char/ja
※5)厚生労働省、インターネット販売製品の買上調査
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11126000-Iyakushokuhinkyoku-Kanshishidoumayakutaisakuka/170331_press.pdf

この記事の監修者

田中 修二
田中 修二

博多院

田中 修二オンライン診療の詳細

2001年神戸大学医学部を卒業。福岡県福岡市の西岡病院での勤務を経て、2017年12月よりイースト駅前クリニック博多院の院長を務める。自身もAGA治療薬を使用し、効果を実感し続けているひとり。趣味はサーフィン。もちろん頭皮・頭髪のダメージを避けるため、海での紫外線対策は抜かりなく行っている。

イースト駅前クリニック所属医師

当サイトの運営者情報はこちら

バイアグラ

50mg 1,500円〜/1錠
25mg 1,300円〜/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

食事の影響を受けやすいという欠点もありますが、バイアグラは1999年に発売開始されてからED治療薬として長い間多くの患者様に服用されています。

バイアグラジェネリック

50mg 900円〜/1錠
25mg 440円〜/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

2014年にバイアグラ(ファイザー製薬)の特許が切れ、日本のジェネリック医薬品メーカーがバイアグラの後発薬を発売しています。

レビトラ

20mg 1,800円〜/1錠
10mg 1,600円〜/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

体内への吸収が速いため即効性があるといわれています。また作用時間も長いED治療薬です。

シアリス

20mg 1,700円〜/1錠
10mg 1,500円〜/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

シアリスは36時間と長い時間効果が持続します。服用のタイミングを考えたり、プレッシャーや焦りを感じる必要がありません。

EDについてのよくあるお問合せ

  • ED治療薬を飲むとずっと勃起した状態なのですか?

    ED治療薬の効果発現は、刺激があると勃起して刺激がなければ普通の状態のままでいることです。ずっと勃起したままの状態にはなりませんのでご安心ください。
    ED治療薬の特徴は自然な勃起状態になることです。
  • いろいろ薬を飲んでいますがED治療薬は飲めますか?

    ニトログリセリン(心臓の薬)との併用はできません。
    ED治療薬を服用希望であれば、先ずは服用中の薬を持参して医師にご相談ください。また、併用禁忌の薬に関してはこちらをご参照ください。
  • バイアグラ、レビトラ、シアリスの違いってなんですか?

    持続時間、有効成分、食事によって効果の出現が左右されるかなどの違いがあります。
    詳細はこちらをご参照ください。

CONSULTATION

初診WEB予約

初診WEB予約

  • 当日予約も可能
  • 診察代0円
  • 事前問診票でさらに早くご案内
  • 最寄駅から徒歩1〜3分
オンライン診療

オンライン診療

  • 全国どこでも診察可能
  • 診察代0円
  • 通院時間・待ち時間0分
  • 自宅で薬が受け取れる
お問合せ

お問合せ

気になること、治療内容など
クリニックに関する
お問い合わせはこちらから

PAGE TOP

サイト監修について

当サイト(イースト駅前クリニック)は、イースト駅前クリニックグループの各クリニック院長の監修のもと運営しています。

< 監修 >
札幌院院長:小林 浩 医師仙台院院長:大久保 直樹 医師新宿西口院院長:畔上 卓昭 医師新宿東口院院長:伊藤 知英 医師池袋院院長:西澤 康平 医師渋谷院院長:足立 和典 医師上野院院長:千葉 岳 医師秋葉原院院長:宮路 貴晶 医師新橋院院長:加藤 淳 医師横浜院院長:松本 貴博 医師静岡院院長:高柳 健二 医師名古屋院院長:平田 勝俊 医師名古屋栄院院長:犬塚 善博 医師金沢院院長:栗林 正人 医師京都四条烏丸院院長:三田 浩一 医師大阪院院長:藤田 良治 医師なんば院院長:薗 雅宏 医師天王寺院院長:東城 博雅 医師神戸三宮院院長:篁 隆雄 医師岡山院院長:松沼 寛 医師広島院院長:久保田 守 医師博多院院長:田中 修二 医師
※イースト駅前クリニック医師一覧はこちら

イースト駅前クリニック総合

Copyright ©2008-2021 イースト駅前クリニック
All Rights Reserved.