薄毛

【医師監修】薄毛治療の主な方法と流れ、髪の状態をセルフチェックする方法

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薄毛治療はどのような方法で、どのような流れで行うか、ご存知でしょうか。一般的な薄毛治療の方法と、投薬治療の流れを簡単に解説します。さらに、薄毛の症状の種類と、自分の髪の毛をチェックする方法を医師の立場からご紹介。薄毛かな?と気にしている方はぜひチェックしてみてください。

目次※知りたい情報をクリック

薄毛治療の方法

薄毛治療の方法は実に様々です。投薬をはじめ、植毛や育毛剤、考え方次第ではかつらやウィッグという選択肢もあります。それぞれの治療法の特徴や注意点などをきちんと把握し、選択しましょう。ここでは、4つの代表的な治療法をご紹介します。

投薬

薄毛治療の中で最もポピュラーな方法です。投薬治療の効果には、大きく分けて、「抜け毛の抑止」と「発毛の促進」の2種類。治療方法は内服(飲み薬)あるいは外用(塗り薬)です。

投薬治療において注意すべき点と言えば、薬による副作用でしょう。そのため投薬を開始する前には、医師が検査やカウンセリングを行い、治療薬の効き目や副作用のリスクなど、患者さまの体質と薬との適性を見極めます。患者さまの症状の程度などに適した用法・用量を、アドバイスさせていただきます。

植毛

病院やクリニックによって、植毛を薄毛治療に取り入れているところもあります。主に自毛植毛と呼ばれる種類で、施術法は様々です。

短い期間で処置が可能ですが、治療箇所が部分的であるのが特徴。一部分が改善されても、将来他の部分に薄毛の症状が現れた場合、植毛をした箇所だけ髪が残るというギャップが生まれてしまいます。それを避けるために、追加で施術を重ねると、治療費用も膨らむ可能性があるということに注意しましょう。

また、治療前の段階で髪がほとんどない場合、植毛は難しいと言えます。

育毛剤

病院やクリニックへ行かず、自分で治療を進める場合、市販の育毛剤を使うという選択もあります。近年、テレビCMや電車内の広告などで目にすることも増えたように、ドラッグストアに並ぶ育毛剤は多種多様です。

しかし、これらが全て、薄毛に対する効果をもっているかどうかは定かではありません。あくまで「化粧品」に分類され、髪質や頭皮環境の改善に留まるものに関しては、比較的低価格に感じても、コストパフォーマンスが良いとは言えないでしょう。

かつら・ウィッグ

かつらやウィッグは、見た目を良くすることが第一の目的です。症状による精神的なダメージを救うという意味では、かつらやウィッグといったものも薄毛治療のひとつと呼べるでしょう。近年では、髪色や髪型などのバリエーションも豊かになっていて、かつらやウィッグの中でも選択肢が増えているようです。

しかし、暑い時期に装着し続けていると、痒みや赤みが発生して、頭皮環境を悪化させる恐れもあります。そして、やはり根本的な薄毛改善にはつながらないのが現実です。

薄毛治療の主な流れ

薄毛治療の代表格、投薬治療の主な流れを解説します。

・脱毛を抑止して抜け毛を軽減
・細くなった毛髪を太くする
・発毛を促進して髪の絶対数を増やす

前述したように、薄毛に対する投薬治療の方向性としては、「抜け毛を抑えること」と「発毛を促すこと」の2つです。その2種類の効果も、薬で分かれています。段階としては、第一に抜け毛を抑制・予防する薬です。それと同時に、患者さまによって、発毛の効果をもつ薬も併せて使用する場合があります。

薄毛に対する効果に加え、効果が発揮される部位なども、薬によって異なります。例えば、頭頂部にしっかり効く薬があれば、前頭部によく効く薬もあるのです。イースト駅前クリニックの場合、抜け毛抑制、発毛促進どちらの治療薬も、飲み薬あるいは塗り薬がメインです。治療薬の用法はもちろん、患者さまに適した用量も、医師がきちんとアドバイスいたします。

薄毛治療のプロセスの特徴は、患者さまの希望が第一であるということです。普通の病気に対するアプローチは、医師が先導して、「このままにしておくと、こうなってしまうので、薬を飲んで、こうしてください」というイメージですが、薄毛治療は違います。言ってしまえば、薄毛は、放っておいても死ぬわけではないため、どのレベルまで改善したい、どのくらいの予算で治療を進めたいなど、あくまでも患者さまご自身のご希望に沿います。患者さまご自身が余裕をもって治療を続けられるかどうかが重要です。

治療すべき薄毛の症状

・男性型脱毛症(AGA)
・円形脱毛症(AA)
・抜毛症(抜毛癖、トリコチロマニア)

「髪が薄い」と一口に言うと、どれも同じ症状のように聞こえますが、薄毛の症状には、いくつか種類があります。治療すべき代表的な薄毛の症状を、以下に簡単にご紹介いたします。

男性型脱毛症(AGA)

「薄毛」という共通する症状の中で、最も代表的なものが男性型脱毛症(AGA)でしょう。日本の成人男性のおよそ3分の1が抱える症状です。発症の原因としては、男性ホルモンの影響や遺伝的要因と考えられています。

主な治療法は、病院やクリニックなどの医療機関で処方される外用薬・内服薬による投薬治療です。進行性であるという特徴から、一度不安を感じた段階で、早期の受診が望まれます。

円形脱毛症(AA)

円形脱毛症とは、頭部に円形や楕円形の脱毛斑が生じる疾患です。髪の毛の源である毛包の中の「毛根」が炎症を起こし発症します。脱毛斑は一般的におよそ10円玉大です。しかし、症状が重くなるにつれ、それが拡大したり、1カ所に留まらず、多くの脱毛斑ができたりする恐れがあります。

主な治療法は、ステロイドの外用(塗り薬)や注射などです。また、アトピー性疾患を併せて抱えている人には、抗アレルギー剤も有効とされています。

抜毛症(抜毛癖、トリコチロマニア)

抜毛症とは、強迫的に髪の毛を引っ張ったり、抜いたりしてしまう症状です。抜毛癖やトリコチロマニアとも呼ばれます。強迫症および関連症群という精神障害のひとつで、無意識的に髪を抜いてしまう人、より意図して行う人、どちらもいますが、原因は精神的なものです。

治療として、症状を抑制し、精神状態を安定させるために、うつ病に対して用いられる薬剤を投与します。また、症状を軽減するうえで、認知行動療法も効果的です。

薄毛治療を始めるべき?自分の髪をセルフチェックする方法

「薄毛なのでは…?」と気になり始めてきたけれど、実際に減っているのか、自分では分からないという人もいらっしゃるでしょう。病院やクリニックの受診を含め、本格的に薄毛治療を始めるべきか判断方法を解説いたします。

髪の毛の状態を写真に記録しておく

薄毛を疑い始めたら、まず自分の髪の状態を写真に記録しましょう。いろんな角度から撮り、一定期間を空けて部分ごとに比較すれば、薄毛のおおよその進行度合いが分かります。

また、本格的に治療に入る際も、治療を始める前の状態を撮っておきましょう。特に投薬治療は、改善するまで長期間を要するため、治療前後の写真があれば、効果を実感しやすいです。

抜けた髪の毛の量と細さをチェックする

抜けた髪の毛を取っておくという方法もあります。まず、抜けた髪の毛の量に注目しましょう。目安として、1日100本程度であれば正常で、200~300本程度であれば薄毛を疑うレベルです。

と言っても、正確に数えることは難しいため、寝起きの枕元やシャンプーをした時の抜け毛を見た際の、直感的な比較でもよいでしょう。また、髪の毛の細さにも注目です。以前に比べ、うぶ毛のような細く短い髪の毛が増えていたら、薄毛の疑いがあります。

薄毛を気にし始めたら、その瞬間が治療を始めるサイン

時に自身の主観や直感も重要です。客観的に見て、さほど薄毛とは言えないレベルでも、自身で薄毛を疑ってしまっている場合は、その心の声を無視してはいけません。一度気にし始めると、そこから「気にしない」という状態に後戻りするのは非常に難しいことです。

また、「気にしないようにしよう」という意識がストレスとなり、かえって薄毛を進行させる可能性もあります。クリニックでは、薄毛に関する不安やお悩みや些細な疑問などのご相談を受け付けておりますので、お気軽にお訪ねください。

薄毛は治療できます!早期の受診がポイントです

薄毛治療の方や主な流れなど、治療に関する基礎知識を簡単にご紹介しました。薄毛の症状には種類がいくかありますが、中でもとりわけ男性型脱毛症(AGA)は現代社会の日本人男性の多くが抱えている問題です。ご自身でセルフチェックをしながら、薄毛の疑いがあると判断された場合は、早い段階でクリニックを受診されることが大切です。医療機関を訪ねることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、イースト駅前クリニックではお電話でのご相談も受け付けております。ぜひお気軽にご利用ください。

この記事の監修者

イースト駅前クリニック 京都四条烏丸院 院長 西澤康平の写真
イースト駅前クリニック 京都四条烏丸院 院長 西澤康平の写真

イースト駅前クリニック 京都四条烏丸院 院長 西澤康平

2006年北海道大学医学部を卒業。札幌医科大学付属病院での研修医や、釧路優心病院精神科での勤務医を経て、2017年10月よりイースト駅前クリニック京都四条烏丸院の院長を務める。趣味はスポーツ全般、特に野球が好き。お昼にはよく京都四条烏丸院近くのモスカフェを利用する。