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- 女性のAGA治療(FAGA)について
- AGA治療薬が効かない場合の対処法
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AGA治療
5αリダクターゼとは?AGAの原因物質とその働きを抜け毛のメカニズムから解説
最終更新日:

5αリダクターゼとは、人が体内に持つ酵素の一種です。I型とII型の2種に分類されるうち、II型5αリダクターゼの方はAGA(男性型脱毛症)に深く関わっています。本記事では、II型5αリダクターゼとは一体どんな物質なのかということをはじめ、AGAのしくみや治療法などについて解説していきます。
この記事の監修者 ED治療を相談する


新橋院
防衛医科大学校卒業
防衛医大附属病院・共済組合三宿病院
海宝胃腸科外科病院
札幌いしやま直腸肛門科病院
Epworth Hospital, Melbourne, Australia
大藤内科外科診療所・北診療所
外資系製薬企業医師
イースト駅前クリニック新橋院 院長就任
目次※知りたい情報をクリック
5αリダクターゼとは
「5αリダクターゼ」とは、もともと体内に備わっていて、人間が成長するために欠かせない酵素です。しかし、I型とII型に分類されるうち、II型5αリダクターゼがテストステロンという男性ホルモンに対して作用すると、「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されます。DHTへの変換が活性化されると、髪の毛が太く硬くなる成長を妨げ、細く短い毛が多くなる、というAGAの症状が進行してしまいます。
男性ホルモンを強力にする酵素「5αリダクターゼ」
一般的に男性ホルモンは、骨や筋肉の発達を促し性機能や血液を作ったり、ひげや胸毛などの毛を濃くしたりする機能を持っています。5αリダクターゼは、この男性ホルモンの働きを補助し高めるのが役割です。(※1、2)
AGAの発症原因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」
II型5αリダクターゼによって、テストステロンから変換されたジヒドロテストステロン(DHT)は、髪の毛の毛乳頭細胞にある「男性ホルモン受容体」と結びつくことで、髪の毛の成長サイクルを乱れさせてしまいます。これが原因となって、AGAが発症すると言われています。
※毛乳頭細胞とは、毛細血管から運ばれる栄養素を取り入れる毛の根元(毛球)にある組織を指します。
抜け毛・薄毛のメカニズムと特徴
II型5αリダクターゼの作用により、男性ホルモンから変換されたジヒドロテストステロン(DHT)が、髪の成長過程にどんな影響を及ぼしているのか見ていきましょう。
髪の一生、ヘアサイクル
通常、髪の毛は次の3つの時期を繰り返します。簡単に言うと、伸びては抜け、また生まれる、というサイクルです。
成長期 | 髪の毛が成長し伸びる時期 | 2年〜6年 |
退行期 | 髪の毛の成長が止まる時期 | 2週間程度 |
休止期 | 髪の毛が抜けていく時期 | 3〜4か月程度 |
しかし、(AGA(男性型脱毛症))を発症すると、通常2~6年ある成長期が、数か月~1年程度と、非常に短くなってしまいます。その結果、髪が太く十分に育たずに、細く短いまま抜けることで、薄毛と呼ばれる状態になるのです。
AGAの原因と特徴
(AGA(男性型脱毛症)を発症した人の脱毛部には、ジヒドロテストステロン(DHT)が多く存在することから、これがヘアサイクルの成長期を短くしてしまう原因物質と考えられています。成長期が短くなると、細く短い髪の毛が多くなり、薄毛が目立つようになります。AGAは進行の仕方も額の生え際や頭頂部、さらには両方から薄くなる場合など様々。また、進行性のため、放置すると徐々に薄毛が進んでしまいます。(※3)
5αリダクターゼにおけるⅠ型とⅡ型の違い
5αリダクターゼには、存在する場所や作用によってⅠ型とⅡ型に分類されます。それぞれの特徴を見てみましょう。
I型5αリダクターゼの特徴
側頭部、後頭部をはじめ、全身の毛乳頭細胞に存在します。特に皮脂腺に多く「脂っぽい」と言われる人に多いのが特徴です。
Ⅱ型5αリダクターゼの特徴
前頭部や頭頂部に多く存在し、ひげや体毛が濃い方に多いとされています。さらに、AGAが前頭部や頭頂部から進行することから判るように、主にこのⅡ型がAGAに強い影響を与えていると考えられています。
5αリダクターゼの分泌を抑える対処法(2つの治療薬)
AGAの原因物質がジヒドロテストステロン(DHT)であるなら、それを作り出しているII型5αリダクターゼの分泌を抑えればAGA改善に効果があるはずです。そこで生まれたのが、次に紹介する2つの治療薬です。(※2、4)
フィナステリド(プロぺシア)について
髪の成長期により強い影響を及ぼすⅡ型5αリダクターゼを阻害する治療薬が「プロペシア」、その有効成分が「フィナステリド」です。もともとは、前立腺肥大症治療のために開発された成分ですが、服用していた人に「抜け毛が減った」「髪が増えた」という現象が生まれたことで、現状を悪化させず症状の進行遅延に役立つAGA治療薬として承認されました。プロペシアには、ファイザー製薬株式会社、沢井製薬、東和薬品などから「フィナステリド錠」という名称でジェネリック(後発品)も販売されています。(※5)
デュタステリド(ザガーロ)について
「ザガーロ」はグラクソ・スミスクライン社が開発したAGA治療薬です。元々もともと、フィナステリドと同様に前立腺肥大症の治療薬として普及していました。デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に効果を発揮し、AGAの幅広い症状を改善するために処方されます。(※6)
治療薬の詳細
商品名 | プロペシア プロペシアジェネリックレック |
ザガーロ |
---|---|---|
概要 | 1997年12月に承認された世界初のAGA治療薬 | プロペシアに次いで2番目に承認されたAGA治療薬 |
用量 | 0.2mg、1mgの2種類 | 0.1mg、0.5mgの2種類 |
成分 | 有効成分:ファナステリド | 有効成分:デュタステリド |
価格帯 | 先発品28錠で6,000円程度、 ジェネリック28錠で4,000円程度 |
0.5mg錠30錠で9,000円程度 |
効果 | 5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害する | 5αリダクターゼⅠ型とⅡ型両方の働きを阻害する |
効果の現れ方 | 6か月〜1年程度で効果を実感 | 同左 |
飲み方 | 1日1回服用 | 同左 |
副作用 | 性欲減退、勃起機能不全の症状が出る場合がある | 同左 |
併用禁忌 | なし | なし(ただし、併用注意あり) |
その他注意点 | 女性や未成年の服用は厳禁 | 女性や未成年の服用および接触は厳禁 (経皮吸収されるためカプセルから漏れ出た薬剤に触れないこと) |
AGA治療法
AGAの治療法には、医薬品による治療のほか、外科的(自毛植毛術)治療法や整容的な対処法もあります。
医薬品を用いた治療法
医薬品を用いた治療法には、飲み薬と外用薬の2種類があります。飲み薬は「プロペシア」「プロペシアジェネリック」と「ザガーロ」、外用薬としての「ミノキシジル」。内服薬としてのミノキシジルもありますが、一般医薬品としては未承認です。ミノキシジルは、血管拡張作用や毛頭細胞などへの活性化作用があり、発毛剤として一般に販売されています。
AGA治療を受けるときの注意点
AGA治療は保険適用のない自由診療です。どの程度の治療費が必要となるか、事前に相場などを調べてから、医療機関を選ぶことが大切です。また、AGA治療薬「プロベシア」と「ザガーロ」には、性機能障害や肝機能障害の副作用があることが報告されています。あらかじめ、薬の副作用や服用上の注意点などに留意してください。(※2、8)
II型5αリラクターゼ阻害薬は、正しく服用し副作用にも注意しましょう
5αリダクターゼはAGA発症原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を作り出します。そこで、AGA治療は5αリダクターゼの働きを阻害する治療薬の服用が中心となっています。しかし、その効果が実感できるまでは、6か月から1年程度かかる長期戦。産毛が生えている限り、治療により回復する可能性は十分にあります。あきらめることなく、常に医師とのコミュニケーションを忘れず、副作用に注意しつつ、正しい治療法に専念しましょう。
参考URL
※1)MSD製薬株式会社 AGA-news「AGA(エージーエー)ってなに?|抜け毛、薄毛(うす毛)対策」
(http://www.aga-news.jp/secure/about_aga/index.xhtml)
※2)日本皮膚学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診断ガイドライン2017年版」
(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf)
※3)MSD製薬株式会社 AGA-news「うす毛のメカニズム|抜け毛、薄毛(うす毛)対策」
(http://www.aga-news.jp/secure/mechanism/index.xhtml)
※4)ラジオNIKKEI マルホ皮膚科セミナー「第115回日本皮膚科学会総会13 教育講演37−2 男性脱毛症治療の新しい展開」
(http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-170112.pdf)
※5)国立研究開発法人科学技術振興機構「男性における男性型脱毛症用薬5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬ファナステリド(プロペシア)の薬理学的特性と臨床効果」
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/127/6/127_6_495/_pdf)
※6)グラクソ・スミスクライン株式会社「ザガーロ添付書類」
(https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo.pdf)
※7)MSD製薬株式会社「インタビューフォーム/プロペシア」
(https://www.msdconnect.jp/static/mcijapan/images/if
_propecia_tab.pdf)
※8)グラクソ・スミスクライン株式会社 発毛WEB「AGAの治療」
(http://hatsumo-web.jp/treatment/)
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プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。
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アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。
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ザガーロはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を強力に抑制することで、薄毛や脱毛の治療効果を発揮します。AGA専門クリニックや男性外来を中心とする、国内の医療機関で処方されています。
ミノキシジル
ミノキシジルとは、薄毛治療に用いる「発毛剤」として使用される薬剤です。様々な研究や調査を重ね、ミノキシジルが血管を拡げることで髪の毛のもととなる毛母細胞への血流をアップされることが分かりました。