ザガーロとは?
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ザガーロ
アボルブとは?効果や副作用、ザガーロとの違いや共通点を解説
最終更新日:

アボルブとザガーロは同じ有効成分「デュタステリド」を含有する薬。しかしアボルブは前立腺肥大症の治療に、ザガーロは男性型脱毛症(AGA)に用いられる医薬品です。なぜ同じ成分にも関わらず適応症が異なるのでしょうか。この記事ではアボルブとザガーロの違いや、正しいAGA治療について解説します。
この記事の監修者 ED治療を相談する


新宿西口院
新潟大学医学部 卒業
新潟大学医学部付属病院 第一内科入局
二王子温泉病院 内科部長
用賀アーバンクリニック 訪問医療部
イースト駅前クリニック新宿西口院 院長就任
目次※知りたい情報をクリック
アボルブとは?
アボルブとは前立腺肥大症に適応のある治療薬
デュタステリドを有効成分とするアボルブは、前立腺肥大症による残尿感や頻尿の症状を改善する薬です。2009年にグラクソ・スミスクライン社より販売がスタートしました。淡黄色不透明の長楕円形の軟カプセル剤で、0.5mgの規格が流通しています。
アボルブの効果とは
アボルブの効果 |
---|
・前立腺肥大症の改善 |
前立腺が大きく肥大することにより、尿道を圧迫する前立腺肥大症。「尿が出にくくなる」「尿切れが悪くなる」「頻尿になる」などの症状があらわれます。アボルブの有効成分であるデュタステリドは、肥大した前立腺を小さくする効果があるため、前立腺肥大症の改善作用があります。
アボルブにジェネリック医薬品(後発医薬品)はある?
2020年6月よりアボルブのジェネリックの販売が解禁。各製薬会社より、「デュタステリド0.5mgAV」が発売されています。
同じ成分のザガーロにもジェネリック医薬品は存在し、「デュタステリドZA(0.1mg/0.5mg)」が2020年10月から販売されています。
アボルブとザガーロ双方にジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在するので、もしAGA治療を行いたいと言う方は、アボルブジェネリックではなく、ザガーロジェネリックの使用を検討しましょう。
(※1、2、3)
アボルブとザガーロは同じ薬?
前立腺肥大症の治療薬アボルブと、男性型脱毛症の薬であるザガーロには、いくつかの共通点があります。両者に共通する項目をご紹介します。
販売元はグラクソ・スミスクライン社
アボルブもザガーロも、販売元は同様にグラクソ・スミスクライン社。前立腺肥大症の治療薬としてまずアボルブが販売され、後に男性型脱毛症の薬としてザガーロの販売が始まりました。
有効成分はデュタステリド
男性型脱毛症(AGA)の治療薬として馴染みのあるザガーロは、実はアボルブと同じデュタステリドを有効成分としています。アボルブとして販売されていたデュタステリドに、男性型脱毛症への効果があることから、ザガーロが2015年に販売が開始されました。
5α-還元酵素阻害薬
アボルブとザガーロの有効成分であるデュタステリドは、5α-還元酵素阻害薬に分類されます。薬前立腺を肥大させる、また男性型脱毛症を引き起こす原因は、ともにジヒドロテルトステロン。5α-還元酵素阻害薬は、2つの症状の元凶であるジヒドロテルトステロンに作用し症状を改善します。
一見全く別の薬ですが、アボルブとザガーロの主成分や効果の仕組みは共通しているのです。
副作用はザガーロと同様
アボルブとザガーロは、有効成分が同じデュタステリドであるため、服用時の副作用は全く同じです。アボルブの副作用にはどんなものがあるか、服用しても問題ないかという点の確認は、下記表をご覧ください。
発生頻度 | 副作用 |
---|---|
1%以上 | 勃起不全や射精障害、性欲衰退などの性機能不全 |
1%未満 | 発疹/頭痛/抑うつ/乳房の女性化や痛みなど、乳房に関わる障害/腹部の不快感 |
不明 | 肝機能障害/黄疸/蕁麻疹/アレルギー反応/発疹や湿疹のないかゆみ/むくみ/めまい/味覚異常/精巣痛や精巣腫張など精巣に関する障害/脱毛症/多毛症/腹痛/下痢/倦怠感/血中のクレアチンホスホキナーゼの増加 |
(※1、2)
アボルブとザガーロの違い
薬剤名 | アボルブ | ザガーロ |
---|---|---|
主成分 | デュタステリド | デュタステリド |
作用 | Ⅰ型・Ⅱ型5α-還元酵素の働きを阻止する | Ⅰ型・Ⅱ型5α-還元酵素の働きを阻止する |
効果 | 前立腺肥大症の改善 | AGA(男性型脱毛症)の改善 |
規格 | 0.5mg | 0.1mg/0.5mg |
ジェネリックの有無 | あり | あり |
ジェネリックの名称 | デュタステリドAV | デュタステリドZA |
ここで注意するのがジェネリックの名称の違いです。同じデュタステリド0.5mgでも「AV」と記載があるのがアボルブのジェネリック、「ZA」だとザガーロのジェネリックになります。
処方の際の保険適用
有効成分や症状が改善する仕組みが同じアボルブとザガーロですが、明確に適応症が記されています。あくまでアボルブは前立腺肥大症、ザガーロは男性型脱毛症への適用が認められるのです。定められた適応症以外で薬を処方された場合、保険適応外となるため注意が必要です。
(※1、2)
アボルブにAGA治療薬としての適応はある?
アボルブはAGA治療薬として服用はできません
アボルブはあくまでも前立腺肥大症改善のための治療薬です。AGA治療薬としての適応はないので、AGA治療を目的とした服用はできません。
また国内でAGA治療薬を入手するには、必ず医師の診察と処方箋が必要です。よってアボルブをAGA治療目的で入手することはできません。
アボルブをザガーロの代用品として服用ができない理由
アボルブは前立腺肥大症への適応でしか、承認されていません
主成分をデュタステリドとする、アボルブとザガーロ。5α-還元酵素の働きを阻止する点で効果は同じ。そのため、ザガーロの代用品としてアボルブの服用を検討する方もいますが、基本的にはNG。
あくまでも、アボルブの適応は前立腺肥大症の改善。AGA治療目的では認可されていないため、万が一のリスクに対応することができません。
アボルブをザガーロの代用品にするリスク
考えられる一番のリスクとして挙げられるのは副作用によって健康被害があった場合、「医薬品健康被害救済制度」を受けることができなくなることです。
薬剤による健康被害のための救済制度ですが、この制度を活用するには「適正な使用」というのが1つの条件になっています。
「適正な使用」とは、原則的には医薬品等の容器あるいは添付文書に記載されている用法・用量及び使用上の注意に従って使用されることが基本となりますが、個別の事例については、現在の医学・薬学の学問水準に照らして総合的な見地から判断されます。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度に関するQ&A」
この定義から、アボルブをザガーロとして服用することは適応外の薬を服用したとみなされ救済の対象外となります。
(※4)
AGA治療薬としてのアボルブの服用は禁止
同じ有効成分「デュタステリド」を含有するアボルブとザガーロ。AGA治療薬の代用として前立腺肥大症の改善に適応がある「アボルブ」の服用を検討する方もいますが、適応症が異なる薬の服用は非常に危険。万一、副作用があらわれた際に救済制度を受けることができません。
AGA治療薬として、厚生労働省より認可されているのは「ザガーロ」「プロペシア」「ミノキシジル」。AGAの症状が気になる方や将来を見据えて頭皮環境を正常化したい方は一度AGA専門クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
イースト駅前クリニックでは3種類のAGA治療薬に加え、ザガーロジェネリック、プロペシアジェネリックも扱っております。気になった方は是非一度お近くのイースト駅前クリニックにご連絡ください。
参考URL
※1)グラクソ・スミスクライン株式会社 アボルブ 添付文書
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/avolve/avolve.pdf
※2)グラクソ・スミスクライン株式会社 ザガーロ 添付文書
https://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf
※3)沢井製薬株式会社、デュタステリドカプセルAV「サワイ」(アボルブのジェネリック医薬品)|新製品情報|
https://med.sawai.co.jp/newproducts/202006/detail01.html
※4) 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構、医薬品副作用被害救済制度に関するQ&A
https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0034.html
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ザガーロの使用方法
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新潟大学医学部 卒業
新潟大学医学部付属病院 第一内科入局
二王子温泉病院 内科部長
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イースト駅前クリニック所属医師
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プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。
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