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メディカルダイエットコラム
ミノキシジル
ミノキシジルが効かない人がいる理由とは？効かないと感じた人が取るべき対処法や治療法も
最終更新日：
ミノキシジルは、発毛促進や乱れたヘアサイクルを改善する効果があるAGA治療薬です。しかし、自己判断で使用を中断すると、ミノキシジルを使用しても効果を実感できない場合があります。本記事では、ミノキシジルが効かない人の特徴と原因、対策や他の治療方法について紹介します。
目次※知りたい情報をクリック
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ミノキシジルとは？効果も解説
ミノキシジルは、一般用医薬品に分類される毛髪用薬で、壮年性脱毛症の発毛や育毛、脱毛の進行予防に効果が期待されます。この成分は、発毛を促進する効果だけでなく、毛包周囲の毛組織の血流を改善する働きも持っています。血流が改善されることで、毛包が十分な栄養を受け取りやすくなり、毛髪の成長をサポートします。
壮年性脱毛症に悩む方にとって、ミノキシジルは有力な選択肢の一つとして広く使用されています。
(※1)
ミノキシジルが効かない人がいる理由
ミノキシジルの発毛効果は、臨床実験で実証されていますが効果が出ないと感じる方は少なからずいらっしゃいます。ミノキシジルが効かない方には、上記のような原因が考えられます。
使用方法が適切でないため
ミノキシジルは、正しい用法・用量を守らないと本来の効果を発揮しません。「たくさん使えば効果が高まる」と考える方もいますが、これは間違いであり、逆に副作用のリスクを高める可能性もあります。また、自己判断で使用量を増減するのではなく、疑問や不安がある場合は医療機関に相談することが重要です。
さらに、頭皮に薬品を正しく塗布するなど、指定された使用方法を守ることが必要です。効果を最大限に引き出すためには、ミノキシジルの使用方法を正しく理解し、適切に使用することを心がけましょう。
使用をすぐに止めてしまうため
ミノキシジル外用薬の効果は、最低4カ月間、1日2回の塗布を毎日継続して行うと現れます。添付文書にも「有効性は4ヵ月使用後から認められている」と記載されており、使用方法を守らなければ薬の効果を感じることは難しいでしょう。
ミノキシジル外用薬は、頭皮から染み込んで毛細血管を拡張させ、毛根にある毛母細胞を刺激して発毛効果を発揮する発毛剤です。ミノキシジルが、効率よく頭皮に浸透するのは頭皮や毛穴が清潔な状態である時のため、洗髪後に水分をしっかりと乾かしてから塗布しましょう。
ただし、効果は人によって個人差があります。6ヵ月から1年間継続してミノキシジルを使用しても効果が実感できない場合は、病院やクリニックへ相談すると良いでしょう。
(※2)
初期脱毛を副作用と勘違いするため
ミノキシジルによるAGA治療を行う際に、初期脱毛が起こる可能性があります。初期脱毛は、髪の毛の成長が停滞している「休止期」から、「成長期」へと移行する際に起こる現象です。初期脱毛の脱毛量や期間には個人差がありますが、ミノキシジルを使用して約10日～2週間頃から起き始め、1～３ヶ月程度の期間継続します。
初期脱毛が起きるのは、発毛が促進されてヘアサイクルが改善されはじめている証拠でもあります。ミノキシジルの作用である初期脱毛を副作用と勘違いして、自己判断で使用を中止しないことが大切です。
(※3)
薄毛の原因がAGAではないため
男性の脱毛症には、主に「男性型脱毛症(AGA)」「脂漏性脱毛症」「円形脱毛症」の3つのタイプが挙げられます。ミノキシジルが効果的なのは、男性型脱毛症(AGA)のみです。
AGAの主な原因は「男性ホルモン」であり、脂漏性脱毛症や円形脱毛症の主な原因は、「遺伝」「環境」「ストレス」などが挙げられます。ミノキシジルは、脂漏性脱毛症や円形脱毛症に対しては効果が認められていません。
ミノキシジルによる治療を開始しても、効果が感じられない場合は他の脱毛症の可能性が考えられるため、ミノキシジル以外の治療方法を検討する必要があります。
(※2)
AGAの進行速度が早いため
ミノキシジルの効果よりも、AGAの進行速度が早い場合はミノキシジルのみでAGAの改善を期待できない可能性があります。AGAの進行速度がミノキシジルよりも早い場合、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)といった内服タイプのAGA治療薬の併用をおすすめします。
しかし、ドラッグストアで購入できるミノキシジル外用薬とは違い、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)は医師の処方が必要です。そのため、病院やクリニックなどの医療機関で医師に相談のもと処方してもらいましょう。
正規品のミノキシジルではないため
ミノキシジルには、外用薬と内服薬があります。海外で販売されているミノキシジルタブレット(内服薬)は、偽造薬や粗悪品が多く流通しているため、個人輸入でミノキシジルを購入するのは危険です。
ミノキシジルタブレットを服用する場合は、医師の診察を受けたうえで正規品のミノキシジルタブレットを処方してもらうと良いでしょう。ただし、すべての病院やクリニックでミノキシジルを処方しているわけではないため、AGAの治療をおこなっている医療機関を選定する必要があります。イースト駅前クリニックでは、ミノキシジルの外用薬と内用薬をどちらも処方可能です。ミノキシジルの使用を検討している方は、ぜひイースト駅前クリニックにご相談ください。
ミノキシジルが効かないと感じた人が取るべき行動
ミノキシジルが効かないと感じる方は、自己判断による治療の中止やAGA治療を断念する前に上記の行動を試してみましょう。
1年間使い続ける
AGAの治療は、３か月～1年の長期間をかけて行います。AGAは、進行形の脱毛症であるため治療開始時期が遅い場合、治療療効果を感じられるまでの期間も長くなります。AGA治療をおこなう場合は、最低でも1年間の継続を目安にして治療を行うと良いでしょう。
また、ミノキシジル外用薬を継続使用しても効果が現れない場合、用法・用量の見直しが必要です。ミノキシジルは、朝と晩の1日2回、1回あたり1mlを薄毛が気になる部分に手のひらや指先でマッサージするように塗布するのが適切な使用方法です。その際、手のひらで頭皮を温めてからミノキシジルを塗布すると、ミノキシジルの浸透促進や血流促進の効果も併せて期待できます。
(※3)
生活習慣を見直す
生活習慣の乱れは、直接的なAGAの原因とはいえません。しかし、睡眠習慣や疲労状態、偏った栄養バランスの食事による自律神経やホルモンバランスの乱れは、AGAの進行を促進する可能性があります。 AGA治療を行う際は、発毛剤による治療だけではなく生活習慣の見直しも重要です。
例えば、喫煙者の場合は喫煙によって毛細血管の血行が悪くなるため、髪の毛へ栄養が十分に行き届かない恐れがあります。同様に、偏った食生活や過度な飲酒も健康的な育毛サイクルには良くありません。規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を意識することで、育毛サイクルを健全な状態に保てます。
(※4)
頭皮環境を整える
ミノキシジルの効果を最大限に引き出すには、頭皮環境を整えることが重要です。皮脂分泌が多い場合やフケ、痒みがある場合は、適切なシャンプーで頭皮を清潔に保つことが必要です。一方、頭皮が乾燥している場合は、保湿ケアを取り入れることで健康な状態を維持できます。さらに、生活習慣を整えることも、頭皮環境を改善するための大切な要素です。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけることで、頭皮の健康をサポートしましょう。
(※5)
医師に相談する
生活習慣の見直しをおこなったうえで、１年間用法・用量を守りながらミノキシジルを適切に使用し続けても、発毛効果を感じられない方は医師に相談しましょう。AGA治療を行っている医師に診察してもらい、原因を究明できればAGAを改善できるかもしれません。
近年は、AGAのオンライン診療を行っているクリニックも多くあり、人目を気にせずに医師の相談や診察を受けられる環境が整っています。医師の診察を受けることで、AGAの原因や対策が分かるだけでなく、自分に合った薄毛治療法を提案してもらえるためおすすめです。
イースト駅前クリニックは、オンラインでの診療も可能です。お電話で診察を行い、お薬をご自宅にお送りするため、気軽にAGA治療が始められます。AGA治療を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
ミノキシジルを使用する時の注意点
副作用があることを理解する
ミノキシジルを使用する際は、副作用が発生する可能性があることを理解しておくことが大切です。
主な副作用は以下のとおりです。
- 皮膚：発疹、かゆみなど
- 精神神経系：頭痛、めまい、気が遠くなる
- 循環器：胸の痛み、心拍が上がる
- 代謝系：原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ
(※6)
使用できない人や使用時に相談が必要な場合がある
ミノキシジルは、全ての人が安全に使用できるわけではありません。
以下のような方は使用を避ける必要があります。
- ミノキシジル使用や含まれる成分でアレルギー反応が出たことがある人
- 女性
- 未成年者
- 壮年性脱毛症以外の脱毛症の方や原因不明の脱毛の人
- 急激な脱毛や髪が斑状に抜けている方
また、以下に該当する方は使用前に医師や薬剤師に相談することが推奨されます。
- 過去に薬や化粧品でアレルギー反応が出たことがある方
- 高血圧や低血圧の方
- 心臓又は腎臓に障害のある方
- むくみのある方
- 家族，兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方
- 65歳以上の高齢の方
- 甲状腺機内障害の診断を受けている人
(※6)
配合濃度により効果が異なる
ミノキシジルを含む発毛剤には、1％と5％の濃度があり、どの濃度が適しているかは脱毛の進行状況や体質によって異なります。肌が敏感な方が高濃度のものを使用すると、かゆみやかぶれといった副作用が現れる場合があります。そのため、初めて使用する方には1％の濃度から試すことが推奨されます。
また、濃度が高いほど効果が優れるわけではありません。自分に合った濃度を見極めるため、使用前に医師や薬剤師に相談し、適切に選ぶことが大切です。
一定期間使用し続けないと効果を発揮しない
ミノキシジルは、一定期間継続して使用しなければ効果を発揮しません。平均的には6カ月程度で効果を実感する人が多いですが、ゆっくり進行する場合は1年ほどかかることもあります。ただし、ミノキシジルは脱毛の原因そのものを取り除くものではないため、効果が出ても使用をやめると、徐々に元の状態に戻ってしまうことがあります。
効果を維持するためには、継続して使用し続けることが重要です。焦らず根気よく使用を続けることで、発毛効果を最大限に引き出せるでしょう。
(※7)
ミノキシジルが効かない人が検討すべきAGA治療薬
AGA治療は、すべての人が同じ薬で、同じ結果を得られるわけではありません。ミノキシジルの外用薬や内服薬を適切に使用しても発毛効果が現れない場合は、他のAGA治療薬を検討しましょう。
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは、フィナステリドを主成分とした国内初のAGA治療薬です。AGAは、脱毛ホルモンと呼ばれるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされます。プロペシアは、脱毛の根本的な原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の合成に必要な「5αリダクターゼ」を抑制して発毛効果をあらわします。
AGA治療の内服薬は、身体の内側からDHT(ジヒドロテストステロン)に直接アプローチするため、ミノキシジル外用薬よりも高い発毛効果を期待できます。プロペシアはミノキシジル外用薬との併用が可能なため、ミノキシジル外用薬だけでは発毛効果を得られない方は、併用を検討すると良いでしょう。
(※8)
ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロは、デュタステリドを主成分としたAGA治療薬です。ザガーロも、プロペシアと同様に5αリダクターゼを抑制するAGA治療薬です。
ザガーロとプロペシアの違いは、プロペシアが5αリダクターゼのⅡ型だけを抑制するのに対して、ザガーロは5αリダクターゼのⅡ型だけでなくⅠ型も抑制することです。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、テストステロンと5αリダクターゼが結合して生成されるため、5αリダクターゼのⅠ型・Ⅱ型を同時に抑制するザガーロはプロペシアよりも効果範囲が広いとされています。
ザガーロもミノキシジル外用薬との併用が可能なため、ミノキシジル外用薬とザガーロを併用すると発毛効果を得られる可能性は高くなるでしょう。
(※9)
ミノキシジルが効かないと感じた人はイースト駅前クリニックへご相談ください
ミノキシジルは、健康的な生活習慣を整えたうえで、用法・用量を守り、継続的に使用することで効果を発揮します。しかし、適切に使用しても効果が感じられない場合、AGAの進行速度が早い可能性や、脱毛の原因がAGA以外である可能性があります。また、ミノキシジルは一定期間使い続けなければ効果が現れず、使用を中止すると元の状態に戻るため、継続が重要です。
薄毛の原因がわからない、もしくは他の治療法が必要と感じた場合は、専門医に相談することをおすすめします。 イースト駅前クリニック では、AGA治療の豊富な実績を持つ医師が在籍し、患者様一人ひとりの症状に合った治療方法をご提案します。全国の主要都市に展開しており、オンライン診療にも対応しているため、忙しい方でも受診しやすい環境が整っています。薄毛や脱毛にお悩みの方は、ぜひお気軽にイースト駅前クリニックへご相談ください！
参考URL
※1）日薬理誌「ミノキシジルの発毛作用について
※2）PMDA 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「メディカルミノキシジル5％
※3）公益社団法人 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
※4）一般社団法人 日本循環器学会「禁煙推進委員会、喫煙の健康影響・禁煙の効果
※5）Dクリニック「ミノキシジルは効果がない!?知っておきたいミノキシジルが効かない原因と対処法
※6）GenomeNet「一般用医薬品 : メディカルミノキシジル5％」
※7）大正製薬「ミノキシジルの効果が出るまでの期間
※8）PMDA 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「プロペシア錠0.2mg／プロペシア錠1mg
※9）PMDA 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ザガーロカプセル0.1mg／ザガーロカプセル0.5mg
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プロペシア1mg
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プロペシアジェネリック(フィナステリド錠)は、2015年に国内で製造販売が開始されたプロペシアジェネリックです。
プロペシアジェネリック1mg
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(デュタステリドジェネリック)
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ザガーロジェネリック(デュタステリド錠)は、2020年に国内で製造開始されました。
ザガーロジェネリック0.5mg
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アロビックス
※クリニックにより、処方価格が変わります。
アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。
アロビックス
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プロペシアの主な副作用はなんですか？
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国内で実施された臨床試験（1年）において、4.0%（276例中11例）に副作用（臨床検査値異常を含む）が認められております。主な症状はリビドー減退1.1%（3例）、勃起機能不全0.7%（2例）等でした。まれに食欲不振、全身倦怠感（肝機能障害）の症状があらわれる可能性があります。このような場合には、ご使用をおやめください。
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プロペシアの作用機序について教えてください。
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テストステロンからDHT（ジヒドロテストステロン：抜け毛の原因物質）へ変換する酵素（5α-還元酵素II型）を阻害し、AGAの進行抑制・改善効果を発揮します。
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服用中に献血をしても問題ないですか？
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服用中の方は献血をすることができません。献血をしたい場合は、プロペシアは1ヵ月以上、ザガーロは6ヵ月以上服用を中止することが必要です。
