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アボルブとは?効果や副作用、ザガーロとの違いや共通点を解説

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アボルブは、前立腺肥大症として知られる薬品。アボルブの有効成分や販売経緯をご紹介します。また、ザガーロとの違いや共通点、話題のジェネリック薬についても詳しく解説します。医療機関を訪れる前にぜひ参考にしてみてください。

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アボルブとは

アボルブとは、前立腺肥大による残尿感や頻尿の症状を治療する薬のうちの一つです。2009年9月4日から、グラクソ・スミスクライン社より販売がスタートしました。主な成分はデュタステリド。処方されるアボルブはオレンジ色の錠剤で、0.5mgのカプセルが流通しています。

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アボルブの効果

前立腺の肥大を引き起こす大きな原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテルトステロンです。また、前立腺を肥大させるジヒドロテルトステロンは、5α-還元酵素によって生成されます。

アボルブは、Ⅰ型・Ⅱ型と2種類の5α-還元酵素の働きを阻害し、元凶であるジヒドロテルトステロンの数を減らす効果があります。前立腺を肥大化させるホルモンが増えないよう干渉することで、症状を改善するのです。

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アボルブの正しい服用方法と期間

アボルブの正しい飲み方と飲み続ける期間についてまとめました。処方された治療薬を正しく服用しなければ効果が得られない可能性もありますから、用法用量は必ず守りましょう。

服用方法

アボルブは、以下のように服用します。

・1日1回、1錠
・毎日決まった時間に服用
・飲み忘れてしまい、次回の服用が近い場合は1日飛ばす

服用期間

服用を始めてすぐに効果を感じるケースもありますが、原則6ヶ月間は服用を続けます。6ヶ月の治療を行った後、アボルブの効果を医師が判断します。

アボルブとザガーロは同じ薬?

前立腺肥大症の治療薬アボルブと、男性型脱毛症の薬であるザガーロには、いくつかの共通点があります。両者に共通する項目をご紹介します。

販売元はグラクソ・スミスクライン社

アボルブもザガーロも、販売元は同様にグラクソ・スミスクライン社。前立腺肥大症の治療薬としてまずアボルブが販売され、後に男性型脱毛症の薬としてザガーロの販売が始まりました。

有効成分はデュタステリド

男性型脱毛症(AGA)の治療薬として馴染みのあるザガーロは、実はアボルブと同じデュタステリドを有効成分としています。アボルブとして販売されていたデュタステリドに、男性型脱毛症への効果があることから、ザガーロが2015年に販売が開始されました。

5α-還元酵素阻害薬

アボルブとザガーロの有効成分であるデュタステリドは、5α-還元酵素阻害薬に分類されます。薬前立腺を肥大させる、また男性型脱毛症を引き起こす原因は、ともにジヒドロテルトステロン。5α-還元酵素阻害薬は、2つの症状の元凶であるジヒドロテルトステロンに作用し症状を改善します。

一見全く別の薬ですが、アボルブとザガーロの主成分や効果の仕組みは共通しているのです。

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ザガーロについてはこちら

 

アボルブとザガーロの違い

アボルブとザガーロに共通点があることを解説しましたが、両者には相違点もあります。

販売されているカプセルの種類

アボルブとザガーロでは、処方されるカプセルの種類が異なります。それぞれ以下の表にカプセルの規格をまとめました。

薬名 種類
アボルブ アボルブカプセル 0.5mg
ザガーロ ザガーロカプセル 0.1mg
ザガーロカプセル 0.5mg

処方の際の保険適用

有効成分や症状が改善する仕組みが同じアボルブとザガーロですが、明確に適応症が記されています。あくまでアボルブは前立腺肥大症、ザガーロは男性型脱毛症への適用が認められるのです。定められた適応症以外で薬を処方された場合、保険適応外となるため注意が必要です。

 

アボルブの副作用と服用が禁止されている人

前立腺肥大症の改善に有効なアボルブには、副作用が報告されています。どんな治療薬でも一定の副作用が見られるため、あらかじめ知識を付けておくと安心でしょう。また、一部の人は服用が認められないケースもあるため、事前に確認が必要です。

副作用と服用禁忌はザガーロと同様

アボルブとザガーロは、有効成分が同じデュタステリドであるため、服用時の副作用と服用ができない条件は全く同じです。アボルブの副作用にはどんなものがあるか、服用しても問題ないかという点の確認は、ザガーロのページをご覧ください。

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ザガーロの副作用と服用禁忌はこちら

 

アボルブのジェネリック薬はある?

アボルブのジェネリック医薬品について情報をお届けします。

ジェネリック薬とは

ジェネリック薬とは、既存の薬と同じ有効成分を含む医薬品を指します。後発医薬品とも呼ばれ、先発薬の特許期間が満了してはじめて、厚生労働省の承認が下ります。数々の検査をくぐり抜けた製品だけがジェネリック薬として流通。薬の形状や色、服用のしやすさなどが変わる場合もあります。

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アボルブに日本で承認されたジェネリック薬はない

ザガーロは先発薬の特許が切れていないため、国内で販売が許されたジェネリック薬は現在ありません。有効成分を同じとするザガーロの国内承認済みジェネリック薬も存在していない状況です。

アボルブまたザガーロといった、デュタステリド錠剤のジェネリック薬は、一部の世界の国で販売されていますが、服用は避けることをおすすめします。後発薬の認可方法は国によって異なるため、薬品の効果や安全は保証されません。トラブルを防止するためにも、医療機関から先発薬の処方を受けましょう。

 

アボルブは前立腺肥大症の治療薬として、保険適用内で服用しよう

前立腺肥大症の症状を改善するアボルブについて、男性型脱毛症の治療薬であるザガーロとの共通点や相違点を解説しました。有効成分や効果の仕組みが共通していても、治療薬は適応症通りに処方されます。この記事を参考に、万が一のトラブルに備え、薬品の知識はつけておくことがおすすめです。


※1)グラクソ・スミスクライン株式会社 アボルブ 添付文書
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/avolve/avolve.pdf

※2)グラクソ・スミスクライン株式会社 ザガーロ 添付文書
https://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf

※3)日本ジェネリック株式会社
http://www.nihon-generic.co.jp/about/index.html

この記事の監修者

畔上 卓昭の写真
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畔上 卓昭

新潟大学医学部卒業, 新潟大学医学部付属病院 第一内科入局, 二王子温泉病院 内科部長, 用賀アーバンクリニック 訪問医療部, イースト駅前クリニック新宿院 院長就任