薄毛

【医師監修】薄毛・抜け毛の原因とは?主たる要素から部位別に見る原因まで

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「なんだか薄毛が気になるが、生活習慣に変化がなく原因が掴めない」そんなお悩みをお持ちではないですか?薄毛の発生には様々な要因があり、特定が難しいものです。そこで、男性の薄毛の原因やメカニズムについて解説。合わせて部位別にどのような脱毛症が考えられるのかをご紹介します。

目次※知りたい情報をクリック

薄毛の原因となる5つの要素

・男性ホルモン
・ストレス
・喫煙
・食事・食生活
・病気による併発

薄毛の原因は主に上記の5つが考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

男性ホルモン

まず考えられる原因が、男性ホルモンです。この場合はいわゆる男性型脱毛症(AGA)に分類されます。男性ホルモンによる脱毛症は、進行を抑える治療薬の使用が効果的です。

男性ホルモンがAGAを引き起こす詳しいメカニズムについては後述します。

ストレス

ストレスが直接的に薄毛を引き起こすかどうかは科学的にはわかっていません。しかし、ストレスは心身の健康に大きな影響を与えるため、なんらかの形で薄毛を引き起こすのではないかと推測されています。

実際、来院された方の中にも、「ストレスのある仕事から離れたら髪も元に戻った」というケースがありました。薄毛とストレスはやはり何かしらの関連があると考えてよいでしょう。

喫煙

実は喫煙についても、薄毛を引き起こすとされる科学的な根拠は存在しません。しかし、タバコは血流を悪くすることが知られています。そのため、栄養供給がうまくなされず、髪の毛に関しても影響を与えると考えられているのです。

もし、薄毛が気になる場合、なるべくならタバコは控えましょう。

食事・食生活

食生活の乱れは薄毛の大敵、十分原因になり得ます。薄毛が気になってきたら、食生活の改善にも取り組んでみましょう。

特に現代人は偏食が進み、食生活が乱れてしまいがちです。伝統的な和食のように、バランス良く栄養を摂ることが薄毛改善には有意に働きます。理想は1日30品目。偏りのない、バランスのとれた食事を心がけましょう。

30品目が難しい場合は、まず偏食を治す心がけをしてみることが重要です。

発毛を考える上で欠かせない食べ物の知識を見る

病気による併発

メタボリック症候群
高血圧
動脈硬化
冠動脈疾患
糖尿病
ビタミンD欠乏
亜鉛欠乏
鉄欠乏

参考:『毛髪と全身・多臓器疾患』

実は薄毛を併発しかねない病気も数多く存在します。「薄毛が気になる」という場合、もしかすると重篤な疾患が隠れている可能性もあるのです。

主なものを上記の図でまとめました。特徴的なのは生活習慣病が多く含まれているということです。日々の生活習慣を正し、糖尿病やメタボリック症候群のリスクをなくすだけでも、薄毛の改善に繋がります。

薄毛の原因とされるメカニズム3つの説

薄毛になってしまう原因を列挙してきましたが、そもそもなぜこうしたリスクファクターが薄毛を引き起こすのでしょうか。それには脱毛を促すメカニズムが関係しています。薄毛のメカニズムとして代表的な3つ見ていきましょう。

男性ホルモン(テストステロン)による薄毛のメカニズム

男性ホルモン(テストステロン)による薄毛のメカニズム

男性ホルモンが酵素とくっつくことでも薄毛を発症します。いわゆるAGAと呼ばれるこの病態は、脱毛症の中で最も一般的と言っても過言ではありません。

毛母細胞に悪影響を与えるDHT(ジビドロテストステロン)は男性ホルモン(テストステロン)が酵素と結合し発生します。プロペシアやザガーロといったAGA治療薬はこの変換を阻止する作用があり、薄毛を予防してくれるのです。

血行不良による薄毛のメカニズム

血行不良による薄毛のメカニズム

血液循環がうまくいかないことで薄毛を引き起こす可能性があります。細胞の血流が悪くなればその分、頭皮に必要な栄養が届きません。その結果、毛根が発毛能力を失い、脱毛を引き起こしてしまいます。

頭皮の血行を促進することで、細胞は活性化すると考えられます。薄毛治療のために、血管拡張作用のある外用剤を使用するのはこのためです。

脂漏による薄毛のメカニズム

脂漏による薄毛のメカニズム

脂漏も薄毛の原因と考えられています。皮脂の過剰分泌による皮膚炎、角化現象によって頭皮環境が悪化。結果として脱毛を引き起こすのです。

この脂漏による薄毛のメカニズムが当てはまる場合、治療は皮膚科の領域になることが往々にしてあります。放っておくと、脂漏性皮膚炎や脂漏性角化症といった皮膚の疾患を併発することもあり注意が必要です。

部位から見る薄毛の原因

AGA 円形脱毛症 脂漏性脱毛症
前頭部
後頭部
側頭部
頭頂部(つむじ)

部位から見る薄毛の原因

薄毛が一体どの病態に分類されるのか?実は脱毛部位である程度推測することが可能です。上記では部位別に疑うべき脱毛症を上げています。自分がどれに当てはまるかチェックしてみましょう。

前頭部・頭頂部が薄毛の場合

前頭部・頭頂部が薄毛の場合

前頭部・頭頂部が薄毛になってきた場合、AGAを疑ってみましょう。AGAは一般的に前頭部や頭頂部から徐々に薄毛の箇所が広がっていきます。分布図のように、頭頂部から全体に広がっていくO字や、生え際から脱毛が進むM字は典型的なAGAの特徴です。

AGAのステージ分布図

AGAのステージ分布図

側頭部・後頭部が薄毛の場合

側頭部・後頭部が薄毛の場合

側頭部、もしくは後頭部だけが薄毛になってしまう場合、AGA以外の脱毛症をまずは疑ってみましょう。代表的なものとしては円形脱毛症です。部分的なものだけではなく、蛇行型といった全部分に脱毛範囲が広がる円形脱毛症も存在します。

また脂漏性脱毛症も疑ってみるべきでしょう。こうした症状の場合、治療はプロペシアやザガーロといった一般的な薄毛治療薬ではなく、ステロイド塗布といった治療が必要です。当院ではこうした症状が見られた場合は皮膚科へと紹介することがあります。

AGAかもと思ったら?チェックリストを確認して薄毛の原因を調べよう

原因を調べてみても、自分がどれに分類されるのか判断が付きづらいかもしれません。そんな時はまずAGAを疑ってみましょう。AGAは日本人男性の30%が発症すると考えられる最も一般的な脱毛症です。

下記のチェックリストではAGAのリスク測定をすることができます。当てはまるものが多ければ多いほど、AGAが原因で薄毛になる可能性が高いといえます。

AGAチェックリストはこちらから

薄毛の原因がわからない場合でも!少しでも心当たりがあれば早めの対策・治療を

薄毛の原因と一口に言っても、多くの可能性が考えられ、特定が非常に難しいものです。しかし、AGAであった場合は時間が経てば経つほど薄毛が進行してしまうため、早期に適切な治療が求められます。そのため、少しでも原因に心当たりがある場合は、投薬治療のできる医師に相談してみましょう。

当院は薄毛治療専門のクリニックです。医師はもちろん、スタッフも男性しか在駐しておりません。抵抗を感じがちな薄毛治療を、少しでもハードルを下げられるよう取り組んでいます。もし薄毛が気になったら、気軽にクリニックへいらしてみてください。

この記事の監修者

イースト駅前クリニック 札幌院 院長 小林 浩の写真
イースト駅前クリニック 札幌院 院長 小林 浩の写真

イースト駅前クリニック 札幌院 院長 小林 浩

2003年より16年、整形外科で勤務。その後2019年9月、イースト駅前クリニック札幌院院長に就任。他の診療科が混在しており通いやすいと評判の札幌院では、コンプレックスに悩む男性への理解と適切な治療が好評を博している。

プロペシア

プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。

アロビックス

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

アロビックスについて詳しくはこちら

ザガーロ

ザガーロはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を強力に抑制することで、薄毛や脱毛の治療効果を発揮します。AGA専門クリニックや男性外来を中心とする、国内の医療機関で処方されています。