AGAコラム

日本皮膚科学会推奨のAGA治療って?AGAの診療ガイドラインについて

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近年、AGA患者に対する科学的根拠のない治療やケアも存在していることをご存知でしょうか。その中には、AGAに効果・効能がないものも存在しています。
そこで今回は、科学的根拠に基づいたAGA治療を希望される人のためにも「男性型脱毛症ガイドライン」についてご紹介します。

「男性型脱毛症診療ガイドライン」の目的と背景

AGAに悩む男性の数は年々上昇しており、現在の日本では1,200万人を超えています。(※1)
AGAは人の外観を大きく左右するものといえます。そのため、AGAの人のQOLに大きな影響を与えるものとされています。(※2)
また、AGAは進行型の症状(※1)であることから不安を感じてしまうことでも生活の質を下げてしまう人もいるかもしれません。
そのため、AGA患者の多くはAGAを改善したいと思う強さから、話題に上がる治療法やケアに手を出し、科学的根拠のない治療やケアに惑わされている人も中にはいるのではないでしょうか。
そのような科学的根拠のない治療やケアに惑わされないためには、まず「男性型脱毛症診療ガイドライン」に目を通しておくことが大切です。
男性型脱毛症診療ガイドラインとは、2017年に日本皮膚科学会から発表されたAGA診療水準を向上する目的でつくられたものです。中ではAGA治療における推奨度などがまとめられています。推奨度は日本皮膚科学会に所属する専門家17人が策定委員会をつくり、
各委員が論文や研究の情報を収集し検討した上で、作成されています。

巷で話題に上がる治療法やケアよりも、エビデンスに基づいた治療法が紹介されています。クリニックでAGA治療を受けたいけど胡散臭い治療はしたくないという人はまず、目を通しておくとよいのではないでしょうか。

男性型脱毛症診療ガイドラインで推奨されているAGA治療とは

以下のように、男性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度の高い治療法から低い治療法ごとにA~Dでランク付けが行われています。(※2)

A :行うよう強く勧められる

B :行うよう勧められる

C1:行ってもよい

C2:行わない方がよい

D :行うべきではない

数あるAGA治療法のうち、このランク付けのAに分類されているのはミノキシジルの外用とフィナステリド・デュタステリドの内服です。なお、Bに分類されているのは、自毛植毛術などます。
以上のことから、数あるAGA治療のうち、科学的根拠おいて有用性や安全性が認めれているAGA治療は、フィナステリド・デュタステリドとミノキシジルであることが分かります。フィナステリドはAGAの内服薬「プロペシア」、デュタステリドは「ザガーロ」、ミノキシジルは市販の育毛剤(発毛剤)「リアップ」や各院内処方のものが存在しています。

男性型脱毛症診療ガイドラインにおける注意点

男性型脱毛症診療ガイドラインは、2017年に発表されたものです。そのため、これ以降に登場したAGAの治療法については記載がないため注意が必要です。
なお、男性型脱毛症診療ガイドラインに記載されていない新薬や治療法については、AGA治療を取り扱う皮膚科やクリニックの専門医に質問してみるとよいでしょう。安全性や有用性の高い治療であれば、勧められることもあるでしょう。また、男性型脱毛症診療ガイドラインはガイドラインであってすべての人に対して効果的か、というものではありません。そのため、目を通す際にはガイドラインの内容だけにとらわれず、あくまでも参考程度としましょう。
AGAの症状には個人差があり、人によっては例外となる症状が出る場合もあるかもしれません。そういった点も踏まえて、AGAの治療を検討する際には、まずAGA治療を取り扱う皮膚科やクリニックで専門の医師から診断を受けるようにしましょう。

→その他AGAの基本的な情報はこちらからご覧いただけます。

 

関連記事はこちらからご覧いただけます

■プロペシア
■ミノキシジル
■ザガーロ

AGA治療のクリニックの選び方

参考記事

※1)MSD、AGA-News、AGAとは
http://www.aga-news.jp/secure/about_aga/index.xhtml

※2)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

この記事の監修者

西澤 康平の写真
西澤 康平の写真

西澤 康平

2006年03月北海道大学医学部卒業, 2013年04月, 札幌医科大学付属病院研修医, 2016年03月釧路優心病院精神科勤務医, 2017年10月イースト駅前クリニック京都四条烏丸院院長就任