プロペシア

プロペシアは子作りに影響する?気になる副作用や注意点を解説!

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AGA治療薬「プロペシア」は薄毛に悩む多くの男性に愛用されています。ただ、薬である以上、副作用とも上手に付き合っていかなくてはなりません。特に性機能に影響を与えることが知られています。それゆえ、子作りに影響があるのではないか?と心配する声も。そこで今回は、プロペシアの副作用や子作りへの影響について詳しく解説します。

目次※知りたい情報をクリック

プロペシア服用中の子作りってだめなの?

プロペシアは、2005年より国内での販売が開始されたAGA治療薬です。従来にないタイプの治療薬として、世界中で薄毛に悩む男性の救世主に。

そんなプロペシアですが、子作り中に服用するとよくないという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実際、プロペシアは子作りにどのような影響を与えるのか詳しくみていきましょう。

プロペシアは精液中に溶け込むの?

プロペシアの製造・販売をしているMSD株式会社によれば、プロペシアは精液にほとんど移行することはありません。1日1回の服用を6週間に渡って続けて場合でも、プロペシアの成分が精液に移行するのは0.00076%と極めて微量です。

プロペシアの影響で精子に問題が出る可能性というのは少ないと考えられます。つまり、精子に異常を来たすことで胎児の奇形などを引き起こす可能性も低いとされています。(※1)

プロペシア服用中の子作りで注意しておくべき副作用

プロペシアの精液中への移行率を見ても、プロペシアが精子に重大なダメージを与えることはほぼないと考えてよいことが分かります。しかし、「子作り中はプロペシアに要注意!」という通説が広まっているのも事実。

実はプロペシアには性機能への影響をメインとした様々な副作用があります。次のような副作用が子作りに影響する可能性も。子作り中の人や子作りを始めようと考えている人で、思い当たる場合は要注意です。

性欲減退

プロペシアは1~5%の頻度で性欲が減退することが分かっています。どのような原因で性欲が減退するのか明確には解明されていません。しかし、プロペシアは、前述したようにDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える働きを持ちます。

このDHTは「テストステロン」から生成さる男性ホルモンの一種。このため、プロペシアを服用すると体内の男性ホルモンの分泌量にも影響を与える可能性が指摘されているのです。

男性ホルモンは男性らしい体つきを作り上げるだけでなく、性欲の強さにも関係します。男性ホルモンの分泌量が少なくなると性欲が減退するため、副作用として現れると考えられています。

ED

同じく、正常な勃起が生じるのも男性ホルモンが大きく関与しています。このため、プロペシアの服用を続けるとEDを発症することがあるのです。

MDS株式会社によれば発生頻度は1%未満とのことですが、万が一発症してしまうと子作りに重大な影響を与えることとなります。

精液量の減少

明確なメカニズムは分かっていませんが、プロペシアは0.4%ほどの割合で精液量が減少する副作用が生じます。精液量の減少は受精の可能性を低める原因であり、男性不妊を引き起こすことも。

また、精液量の減少は自覚しにくいため、プロペシアが原因の男性不妊になっていても、気付かないケースも考えられます。 (※2)

注意すべきプロペシアの女性への影響

プロペシアは性機能に影響を与える可能性がある治療薬です。それに加え、女性に対しても悪影響を引き起こしかねないので注意が必要です。プロペシアの特に注意すべき女性への副作用を紹介します。

ホルモンバランスの乱れを引き起こす

女性はプロペシアを服用することができません。もし女性がプロペシアを服用した場合、女性ホルモンバランスにも影響を与える可能性があります。それによって、排卵や子宮内膜の増殖など妊娠するために必要な機能を損なう恐れもあるため、服用は絶対に避けましょう。

胎児奇形を引き起こす可能性も

プロペシアは女性には用いられません。特に妊娠中は禁忌とされています。

女性にも微量ながらテストステロンが分泌されており、AGAの原因となるDHTも生成されているのです。男児を妊娠中はこのDHTが胎児の正常な生殖器の発育を促していると考えられています。そのため、プロペシアによってDHTが低下すると生殖器の奇形などを引き起こす可能性が指摘されているのです。

また、プロペシアは飲み薬ですが、有効成分が皮膚に触れると吸収されることがあります。妊娠中や子作り中の女性は、服用しないのはもちろんのこと、割れて破損したプロペシアにも触れないようにしましょう。 (※1)

ミノキシジルやフィンペシアといったAGA治療薬は子作りに影響するの?

プロペシアは性欲減退、ED、精液量減少などの副作用で子作りが妨げられる可能性があるとわかりました。では、AGAで使用される他の治療薬は子作りに何らかの影響を与えるのでしょうか?それぞれみていきましょう。

ミノキシジル

ミノキシジルは、薄毛が気になる部分の頭皮に直接塗るタイプの薬です。女性の薄毛にも使用されています。

毛根の細胞に直接作用して髪の毛の成長を促し、血管を拡張させて頭皮の血行を改善する効果を持つものです。男性ホルモンへの影響がないため、プロペシアのような性機能に関連する副作用は生じません。子作りへの影響もないと考えてよいでしょう。 (※3)

ザガーロ

ザガーロはプロペシアと同じく、DHTの産生量を抑える作用を持ちます。2016年に国内での販売が開始された新薬です。

ザガーロにもプロペシア同様、性欲減退、ED、精液量減少などの副作用が生じます。しかも、その発現率はプロペシアより高いとの報告もあるため注意が必要です。 (※4)

フィンペシア

フィンペシアとは、インドで製造されているプロペシアのジェネリックです。プロペシアは2015年に特許が切れたため現在では国内でも正規品のジェネリックが販売されています。

しかし、薬の成分に対する特許がないインドでは、特許期間が過ぎる前からプロペシアのジェネリックが製造・販売されていました。価格が非常に安く、近年ではインターネットなどを通じて気軽に個人輸入することができます。

しかし、海外製のジェネリックは偽物も多く出回っています。中には、健康に害を及ぼすものも。フィンペシアはプロペシア同様、子作りに影響を与える副作用を生じます。しかし、何よりも安全性を考えれば、子作り以前に安易な服用は避けるべきです。

プロペシアの副作用を理解!子作りの際には注意しよう

プロペシアは世界中で多くの人が愛用しているAGA治療薬です。その効果は高く、これまで多くの男性を薄毛から救ってきました。しかし、男性ホルモンの分泌に影響を与えるプロペシアは、性機能や精液量などに悪影響を及ぼす可能性もあります。男性不妊の原因になることもありますので、子作り中は副作用に注意しながら服用しましょう。

服用中に子作りを考えた場合、医師に相談して身体の状態をチェックしながら治療を続けていくことが重要です。実際のところ、子作りに影響を与える副作用は極めて稀です。しかし、懸念が残る場合は他の治療薬に換えたり、生活習慣を改善したりすることも一つの方法。気になったらまずは専門機関で気軽に医師へ相談してみましょう。

参照記事

※1)MDS株式会社、プロペシア錠添付文書
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
※2)MDS株式会社、プロペシアインタビューフォーム
http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/170050_249900XF1021_2_015_1F
※3)大正製薬、ミノキシジルとは
https://brand.taisho.co.jp/riup/minoxidil/01-about/
※4)グラクソ・スミスクライン株式会社、ザガーロインタビューフォーム
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf