ザガーロ

デュタステリドを有効成分としたAGA治療薬。ザガーロとはどんな薬?

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日本で利用されているAGA治療薬としては、ミノキシジルやプロペシアがあります。特にプロペシアは内服薬であることから気軽に服用することが可能となります。
プロペシアは2005年に日本で承認され、それから10年ほどは新しい内服薬が承認されることはありませんでした。しかし、2015年9月にグラクソス・ミスクライン株式会社(gsk)のAGA治療薬「ザガーロ」が認可を受けたことで、国内で販売されるAGA治療の内服薬は2種類となりました。とはいえ、ザガーロはまだ新しい薬であることから利用率もそう高くはなく、プロペシアに比べて認知度はまだまだ低いといえます。そこで今回は、ザガーロの成分や特徴などについてご紹介します。

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ザガーロの概要

前述したとおり、ザガーロは2015年9月に厚生労働省の承認を受け、2016年6月から販売が開始されたAGA治療薬です。製造・販売元はイギリスのグラクソ・スミスクライン株式会社(gsk)です。グラクソ・スミスクライン株式会社(gsk)はもともとアボダートというザガーロと同じデュタステリド製剤を海外で販売しており、これの日本版がザガーロであるいといえます。日本にもアボルブというデュタステリド製剤がありましたが、これは前立腺肥大症を適応とした薬であるため、AGA治療薬としては認められていません。こうしたこともあり、アボルブとは名前を変えて区別されています。

ザガーロには0.1mgと0.5mgの2種類があり、剤型はカプセル錠となっています。0.1mgのほうは淡い橙色で識別コードは「GS TFH」、0.5mgのほうは淡い紅色で識別コードは「GS MUF」。どちらもサイズや質量に違いはありません。製造販売元のグラクソ・スミスクライン株式会社が1箱30錠入りの規格のみ製造しているため、クリニックでの処方の単位も30錠ずつとなっています。

ザガーロの作用

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ザガーロは、デュタステリドを有効成分としたAGA治療薬です。プロペシアの有効成分であるフィナステリドと同じく5αリダクターゼを阻害する効果がありますが、その作用は少し異なります。そこが、ザガーロならではの特徴です。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型という2種類があり、フィナステリドはⅡ型の働きを抑制します。AGAに関係しているのはⅡ型の5αリダクターゼであることがほとんどであるため、大半はフィナステリドで問題なく対応することができます。しかし、なかにはⅠ型の5αリダクターゼが関係しているケー
スもあり、その場合はフィナステリドではなかなか効果が出にくくなります。

一方のデュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の両方に作用します。そのため、これまでフィナステリドで改善できなかったケースも、デュタステリドであれば改善できる可能性があるのです。

なお、プロペシアなどフィナステリドを有効成分とする治療薬の添付文書には「男性における男性型脱毛症の進行遅延」が効果として記載されていますが(※1)、ザガーロの場合は「男性における男性型脱毛症」としか記載されておらず、「進行遅延」という文言がありません。(※2)ザガーロは臨床試験において発毛や増毛といった効果が確認されているため、遅延だけでなく改善が期待できるのです。

取り扱いには注意が必要(女性と子供)

プロペシアとはまた少し異なる作用をするザガーロは、新しいAGA治療薬として期待されている薬です。そんなザガーロですが、取り扱う際にはいくつか注意すべきことがあります。

ひとつは、女性や小児が薬剤に触れないようにするということ。ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、妊婦が体内に吸収すると男性胎児の生殖器官の発達に異常を生じさせる可能性が報告されています。これは、幼い男児の場合でも同じことです。ザガーロの成分は経皮吸収されるため、注意しなければなりません。カプセルであることから基本的には成分に直接触れることはありませんが、漏れ出る可能性はゼロではありません。(基本的には20歳未満の未成年の方が触れたり服用したりしないようお願いします)

これらのことから保管の際は、女性や子供の手に触れる場所にはないようにしてください。

取り扱いには注意が必要(前立腺がん検査の受診時)

ザガーロの服用中に前立腺がんの検査を行う場合は、医師に必ず服用していることを報告しなければなりません。前立腺がんの検査では、PSAという数値が指標となります。しかし、ザガーロを服用しているとPSAの値が半分まで下がってしまうため、測定結果を2倍に換算して検討する必要があります。報告を忘れると前立腺がんを見逃すことにつながるため、忘れないように注意が必要です。

効果的なAGA治療を実現するために、ザガーロを扱う際の注意点を知っておくことが大切です。

その他、簡単な注意点は「くすりのしおり」にも記載しています。

基本的には、医師から指導を受ける際に注意点を聞いていいただくことが一番望ましいですが、簡単な内容であれば、「くすりの適正使用協議会」というところが出している、「くすりのしおり」についてもご覧ください。

参考記事

※1) PDMA プロペシア添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF1021_2_08/

※2) PDMA ザガーロ添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900AM1023_1_05/

 

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