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デュタステリドの半減期は?フィナステリドとの比較も紹介

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どのような内服薬であっても、血中濃度に対する半減期が存在します。それはデュタステリドも例に漏れず、服用後はしばらくの間体内に残り続けるのです。特にデュタステリドは“血中濃度が下がりにくい”という特性を持っているため、ほかのAGA治療薬よりも半減期が長くなります。今回は、デュタステリドの半減期について詳しく解説していきます。

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デュタステリドの半減期はどのくらい?

デュタステリドとは、2016年に国内での販売が開始されたAGA治療薬「ザガーロ」の有効成分です。従来のAGA治療薬であるプロペシアやミノキシジルで効果がなかった患者にも発毛効果が期待できるという特徴があります。

しかし、デュタステリドは半減期が通常の薬剤よりも長いため、使用するにはいくつかの注意が必要です。ここでは、デュタステリドの半減期について詳しく見てみましょう。

デュタステリドの半減期

デュタステリドの半減期は3~5週間です。一般的な鎮痛剤などの半減期が8時間前後であることを考えると、非常に半減期が長いことがお分かりいただけると思います。 (※1)

そもそも半減期とは?

半減期とは薬剤の「半減期」とは、体内に取り入れられた薬剤成分の血中濃度が半分になるのに必要な時間のことです。

私たちが薬を飲んだり、注射したり、貼ったりすると有効成分が血液中に吸収されます。血液中に溶けた有効成分はずっと体内に留まるわけではありません。肝臓や腎臓で分解されて尿などと共に排出されるのです。

例えば、頭痛薬を飲んで痛みが治まったとしても数時間後に再び痛みが生じたという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、半減期を迎えて徐々に有効成分が体外に排出されたからなのです。

半減期は薬の種類によって違う

半減期の長さは薬の種類によって様々です。「半減期が短い」とは、素早く分解・排泄されることを意味します。一方、半減期が長い薬は体内で分解されにくく、効果が長く続く特徴があるのです。

半減期が短い薬は、十分な効果を長く得るために使用間隔を短くする必要があります。それに対して、半減期が長い薬は適度な使用間隔を守らないと体内に過剰な成分が溜まって副作用を起こしやすくなります。

このように、薬はそれぞれの半減期に合わせた使用方法を守らなければならないのです。 (※1)

半減期が長いデュタステリド、服用上の注意点は?

デュタステリドは他の薬と比べて半減期が非常に長いのが特徴です。それゆえ、使用するにあたっては次のようなことに注意しましょう。

肝機能障害の恐れ

デュタステリドは肝臓で分解されて、多くが尿と共に排泄されます。このため、誤った服用を続けると肝臓に負担がかかり、最悪の場合はダメージを与えてしまうことも。

デュタステリドは一日一回服用するタイプの薬です。中には「多く飲めば飲むほど効果があるのでは?」と誤った自己判断をされる方もいますが、決められた用量や回数を守らない使用は大変危険なので控えましょう。

また、元から肝臓の機能が悪い人は無理に服用を続けると重篤な肝機能障害を引き起こす可能性もあります。近年では海外製のデュタステリドを個人輸入することもできますが、自己判断での服用は思わぬ副作用を招くことも。デュタステリドの服用を希望する場合は、第一に医師の診察を受けて安全に服用できる状態か否かを確認しましょう。

効果が現れるまでに時間がかかる

デュタステリドは効果が現れるまでに時間がかかるのも特徴の一つです。服用後3か月程度で効果を実感できる人もいますが、基本的に6カ月は服用を続けるべきとされています。

逆に、6カ月間正しい方法で服用しても目立った効果が実感できない場合は使用の中断が望ましいとされています。デュタステリドには副作用があり、薬機法上は「劇薬」に指定されています。効果がないにも関わらず漫然と使用し続けるのはおすすめできないのです。 (※3)

デュタステリドは「PSA」に影響を与える?

近年広く行われている前立腺がん検診での「PSA」測定検査。血液検査のみで前立腺がんをスクリーニングできる優れた検査です。

AGAの発症率が高くなる40代以降は、ちょうど前立腺がんの発症率も高くなる年代。AGA治療中に、PSAを調べることもあるでしょう。しかし、デュタステリドはこのPSAの値に影響を与えることもあるため、検査を受ける際には注意が必要です。

「PSA」とは?

「PSA」は前立腺特異抗原とも呼ばれ、前立腺の細胞から分泌されるたんぱく質です。通常は、その多くが精液中に分泌され、血液中に含まれることはほとんどありません。しかし、前立腺がん、前立腺肥大症、前立腺炎など前立腺の組織にダメージを与える病気では、血中のPSA濃度が高値になります。

このため、血中のPSA濃度を調べると、前立腺疾患の有無をスクリーニングすることが可能なのです。その数値が高くなるほど前立腺がんの可能性が高くなることが分かっており、前立腺がん検診の検査項目となっています。 (※4)

デュタステリドとPSAの関係

デュタステリドには血中PSA値を低下させる作用があります。6カ月間デュタステリドを服用すると、前立腺がんを患っていてもPSA値は50%ほど減少するとの報告も。

というのも、デュタステリドは前述したように、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える働きがある薬剤です。DHTは前立腺に働きかけて細胞の増殖を促す作用があり、前立腺がんや前立腺肥大症の原因ともなる物質。このDHTの生成が抑えられることで前立腺への刺激が減って、血中PSA値が低くなるのです。

実際、デュタステリドはAGAだけでなく前立腺肥大症の治療にも使用されています。今のところデュタステリドが前立腺がんを予防・改善する効果は証明されていませんが、PSA値に影響を与えることで病気が見逃されることもあるのです。見逃しを防ぐためにも、前立腺がん検診などでPSA値を調べる際には必ず医師に服薬内容を伝えるようにしましょう。 (※2)

デュタステリドとフィナステリドの半減期

半減期比較
血清半減期
デュタステリド 3~5週間
フィナステリド 3~4時間

デュタステリドと同じくDHTの生成を抑える働きを持つフィナステリド(プロペシア)にも同じくPSA値を低下させる特徴があります。しかし、フィナステリドはデュタステリドよりも半減期が短いため、体内に残りにくい薬です。デュタステリドの半減期が3~5週間と非常に長いのに対し、フィナステリドは3~4時間と非常に短いのが特徴です。

ではそれぞれの注意点を見てみましょう。

使用を中止してもPSA検査には注意

デュタステリドとフィナステリドは共にPSA値を低下させる性質があります。しかし、服用を中止した後はフィナステリドが比較的速やかに体内から排泄されるのに対して、デュタステリドは長い間留まることに。もちろんその間もPSA値への影響は続きます。

デュタステリドの使用を中止した後も、PSA値の検査を受ける際には必ず服用歴を医師に伝えるようにして下さい。

検査結果は自己判断せず、医師に委ねる

デュタステリドやフィナステリドを内服中、または内服を中止後に受けたPSA検査の結果は自己判断してはいけません。先述した通り、これらの薬はPSA値を半減させることが分かっているため、検査値の2倍を実測値として評価するのです。

しかし、そのPSA値への影響は内服を続けた期間や中止してからの期間によって異なります。最終的には医師にPSA値への影響を考慮に入れた判断を委ねましょう。そして、必要に応じて精密検査を受けて、異常の早期発見・早期治療につなげることが大切なのです。

献血する場合にも半減期が影響?

デュタステリドやフィナステリドの販売元である製薬会社の注意喚起によれば、これらの薬を使用中の人はむやみに献血をしてはならないとされています。

デュタステリドやフィナステリドに含まれる成分はホルモンバランスを乱す可能性もあり注意が必要なためです。安易に献血してしまうと輸血を受けた人が、思わぬ副作用に苦しむ可能性があるのです。

フィナステリドは半減期が短いため、体内の成分が完全に排泄されるまでの一か月間は献血を控えることとされています。一方、デュタステリドを服用していた人は半年間に渡って献血することができません。

献血の注意事項に服用歴が含まれることを知らない人は意外と多いでしょう。デュタステリドやフィナステリドを服用している人で定期的に献血する習慣がある場合は注意するようにしましょう。 (※5)

AGA治療薬と献血についてさらに詳しく知りたい方はこちら

デュタステリドの半減期に注意し検査・献血を

デュタステリドは高い発毛・育毛効果が期待できるAGA治療薬です。しかし、半減期が非常に長いため、使用の際には注意しなければならないこともあります。特に副作用が現れた場合、放置すると体内にどんどん薬の成分が溜まり重篤な健康被害を受ける可能性もあるので気を付けましょう。

また、デュタステリドやフィナステリドは前立腺がんのスクリーニングに有効なPSA値を半減させる特徴もあります。がん検診などでPSA値を測定する場合には、必ず医師に服薬内容を伝え、病気の見逃しを防ぐことが大切です。

参考URL

※1)グラクソ・スミスクライン株式会社、ザガーロ添付書
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf
※2)日本臨床薬理学会、薬物動態
https://www.jscpt.jp/ippan/kusuri/q03_06.html
※3)グラクソ・スミスクライン株式会社、ザガーロインタビューフォーム
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-
info/zagallo/zagallo-if.pdf
※4)日本泌尿器科学会、PSAが高いと言われた
https://www.urol.or.jp/public/symptom/08.html
※5)日本赤十字社、献血をご遠慮いただく場合
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/donation/m2_01_01_index2.html

プロペシア

プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。

アロビックス

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

アロビックスについて詳しくはこちら

ザガーロ

ザガーロはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を強力に抑制することで、薄毛や脱毛の治療効果を発揮します。AGA専門クリニックや男性外来を中心とする、国内の医療機関で処方されています。

ミノキシジル

ミノキシジルとは、薄毛治療に用いる「発毛剤」として使用される薬剤です。様々な研究や調査を重ね、ミノキシジルが血管を拡げることで髪の毛のもととなる毛母細胞への血流をアップされることが分かりました。

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