ED治療・治療薬について

市販のED治療薬は危険?ED治療の際に注意すべき点について紹介

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ED治療の主流は薬剤による治療法です。薬は医師の処方に基づいて販売されますが、EDという症状の性質上、こっそり入手したいのが本音。通販サイトでも入手できるようですが、通販の治療薬に危険性はないのでしょうか。ED治療薬の販売方法や市販薬の安全性などについて解説します。

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バイアグラを通販で購入するのは危険?理由や安心できる購入方法
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そもそもED治療薬にはどのようなものがあるのか?代表例3つ

現在日本で認可されているED治療薬は、「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類です。それぞれに効果の持続時間や食事の影響など特長があり、患者さんの状況を確認しながら、医師により処方が行われます。では、それぞれの特徴を見てみましょう。

バイアグラ

バイアグラは、世界初のED治療薬として、ファイザー株式会社が販売しています。日本では1999年1月に「勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない患者)」に対する効果・効能で承認されました。現在3種類あるED治療薬で、唯一ジェネリック医療品の日本国内での販売が認められています。 (※1)

バイアグラの特徴
・PDE-5というEDの原因となる酵素を阻害する働きを持つ
・服用後、30分〜1時間程度で効果が現れる
・服用後、1時間程度で最も高い効果を発揮する
・効果持続時間は5時間程度
・食事の影響を受けるため、食前に服用する

レビトラ

レビトラは、バイエル薬品株式会社が販売するED治療薬で、日本では2004年4月にレビトラ錠5mg及び10mgが承認されました。その後、本剤10mgでは効果が得られない患者に対し、2007年5月にレビトラ錠20mgが承認されています。なお、現在のところ、ジェネリック医薬品としての認可が降りていないことから、国内製レビトラジェネリックは存在しません。 (※2)

レビトラの特徴
・即効性の高さが特徴的
・PDE-5酵素を阻害する働きを持つ
・服用後、30分程度で効果が現れる
・服用後、45分程度で最も高い効果を発揮する
・効果持続時間は、用量により変わるが5時間から10時間程度効果が持続する
・食事の内容により効果発現時間が遅れることがある

シアリス

シアリスは、2007年7月に日本で勃起不全治療薬として承認され、当初日本イーライリリー株式会社が販売。その後、2009年7月1日から日本新薬株式会社が受託販売をしています。最も新しいED治療薬として、世界シェア40%を超える人気の治療薬です。シアリスも、現在のところ、ジェネリック医薬品としての認可が下りておらず、国内製のシアリスジェネリックは存在しません。 (※3)

シアリスの特徴
・PDE-5酵素を阻害する働きを持つ
・服用後、1時間程度で効果が現れ始める
・服用後、60分から4時間程度で最も高い効果を発揮する
・効果持続時間は、24時間から36時間と3種類の治療薬のなかでは最も長い
・食事による影響は認められない

ED治療薬は市販で購入できるのか?

ED治療薬は医療医薬品にあたり、ドラッグストアなど一般の薬局で市販はされていません。ED治療薬を購入するには、医師の処方箋が必要となるので、病院やクリニックに通院する必要があります。なお、処方箋なしで正規の「バイアグラ」を購入できる国は、現時点では英国のみです。 (※4)

通販ではED治療薬の購入ができる?

国内で正規に流通しているED治療薬は、医薬品医療機器等法に基づいて、品質、有効性、安全性が確認されています。一方、通販サイトや個人輸入などで、ED治療薬(偽造品を含む)を手軽に入手することはできますが、国外から持ち込まれる医療品によって健康被害が生じても、保証は全くありません。個人輸入自体は違法ではないのですが、厚生労働省が注意喚起しているように、極めて危険な行為だということを十分に認識しておく必要があります。 (※5)

病院でED治療薬を処方してもらう流れとメリット

ED治療薬は、病院やクリニックで医師の処方箋に基づいて購入するのが最も安全ですが、それをわかっていても、病院でEDの話を切り出す勇気が出てこないという方も多いでしょう。

特に女性の看護師さんがいて、診察の待ち時間があって、他人の目が気になるなど考えると、ハードルが高いことに気付かされます。しかし、こうしたハードルを少しでもなくそうと、「ED専門だからEDの話をして当たり前」「男性スタッフのみで話しやすい」といった工夫をしている病院もあります。

以下に、一般的なED治療薬の受取までの流れを紹介します。意外に簡単でハードルを感じにくいことに驚かれるのではないでしょうか。

病院でED治療薬を処方してもらう流れ

1.受付
2.問診票・承諾書の記入
3.問診
4.採血・検査
5.治療薬の処方

1.受付

受付でED治療を希望していることを伝えます。ED専門のクリニックであれば、EDであることすら話す必要はなく、初診か再診を確認する程度で受付は行われます。ED治療は保険適応外のため保険証は必要ありません。

2.問診票・承諾書の記入

EDについては、言葉に出して話すことに抵抗を感じる場合もあります。そこで、簡単なチェックで現状を把握する「EDセルフチェック」などの問診票が活躍します。ED治療薬には併用してはいけない薬もあるため、普段から服用している薬があれば、問診票に必ず記入します。

3.問診

ED治療における医師の診察は問診が基本です。医師から勃起能力やEDの悩み、原因の手掛かりを判断するため、問診票の記載を基に質問があります。服を脱いでの検診、触診は特別な場合を除いてありませんので、ご安心ください。

4.採血・検査

ED治療薬が安全に服用できるかどうか、特に循環器疾患、精神疾患、糖尿病などの既往症がある場合には、必要に応じて血圧、脈拍、血液検査、尿検査、心電図測定などを行うことがあります。

5.治療薬の処方

問診や検査を通して、ED治療薬の特長を見極めながら、患者に適したED治療薬が処方されます。

ED専門クリニックや病院を利用するメリット

ED治療を受けようとするとどうしても周囲の視線を感じてしまいます。だからといって、安易に通販や個人輸入でED治療薬を購入してはいけません。国内で承認され安全性や効果が確認されていればこそ、安心して服用しその効果を享受することができます。医師の診断によって正しい治療を行えば、ED治療薬以外でも自分にあった治療法を見つけることもできるのではないでしょうか。(※6)

病院でED治療薬を処方してもらう流れとメリット

ED治療薬を通販や個人輸入で購入する危険性や、病院での処方の流れについてご紹介しました。日本でED治療薬を購入するには医師の処方箋が必要です。そのため、病院やクリニックで診察を受けることが大前提。安易に市販のED治療薬を服用すると、重篤な健康被害に遭う危険性もあります。

現在ではEDに対する社会的な理解も深まりつつあります。ハードルを感じでしまうのは仕方のないことですが、何よりパートナーにとって大事なことだと認識し、正しいED治療のために病院での受診が大切です。

参考URL

※1)ファイザー株式会社「バイアグラ 医薬品インタビューフォーム」
(https://pfizerpro.jp/documents/if/vgr/vgr01if.pdf)
※2)バイエル薬品株式会社「医薬品インタビューフォーム」
(https://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/product_material/LEV_IVF_201811150_1541145797 .pdf)
※3)日本新薬株式会社「医薬品インタビューフォーム」
(https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Cialis/PDF/CLS_IF.pdf)
※4)朝日新聞デジタル「ED治療薬のバイアグラ、英国で世界初の「市販薬」販売へ」
(http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN1DT0HX.html) ※5)厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html)
※6)一般財団法人日本臨床内科医会「ED(勃起障害)Q&A」
(http://www.japha.jp/doc/byoki/023.pdf)