EDコラム

【医師監修】ED(勃起不全)を改善するには生活習慣から!筋トレから食事まで気になる改善方法を解説

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EDを改善する方法といえば、どのようなものが思い浮かびますか?バイアグラなどの治療薬を思い浮かべる方が多いことでしょう。確かにクリニックを受診して治療を受けるのが基本ですが、それだけではED改善に十分とは言えません。今回は生活習慣を見直して、EDを根本から改善する方法を紹介していきます。

目次※知りたい情報をクリック

EDは生活習慣を見直すことで改善する?

日本では、ED治療に関する検査・治療薬はすべて保険適用外です。一般的な病気やケガの治療は健康保険が適用され、患者の負担は医療費全額の1~3割で済みます。しかし、ED治療は美容整形や歯のインプラントなどと同じく保険適用外のため、医療費は患者の全額負担となります。したがって、治療を受ける際には費用の目安を知り、専門医に治療費の予算について相談されることをおすすめします。(※1)

EDは生活習慣を見直すことで改善する?

EDは生活習慣病と併発することが多く、裏返して言えば、生活習慣を見直すことで改善も期待できるのです。調査によると、糖尿病患者の80.9%、高血圧の66.7%、脂質異常症の患者の64.7%がEDを併発していることが分かりました。また、動脈硬化により陰茎海綿体の血流が悪くなると十分な勃起が得られにくくなります。高血圧、脂質異常症、糖尿病が高じると全身の血管内皮細胞の障害が起こり、冠動脈疾患とED重症化を引き起こします。 (※1)

つまり、EDは多くの生活習慣病と同じく生活習慣が原因となって発症する部分が大きいのです。メタボリックシンドローム(内臓脂肪の肥満からくる脂質異常、高血糖、高血圧)は生活習慣病とEDのリスクを高めます。また、男性ホルモンの低下も引き起こし、やはりEDの原因になります。BMI(肥満度指数)が30以上だと、23以下の人に比べてEDのリスクが1.7倍になるという研究もあります。 (※2)

生活習慣改善におすすめの方法3つ

・食事
・運動
・禁煙

生活習慣改善法として特におすすめできるのが上記の3つです。食事はすべての生活習慣病の症状に関わり、改善の中心課題ですが、運動不足も同様です。喫煙は血管内皮の障害に関係しており、冠動脈疾患とED双方のリスクを高めます。以下ではそれぞれの対策について詳しく解説します。

EDを『食事』から改善する

EDの改善に食事の見直しは基本の対策です。肥満、高血圧、脂質異常、高血糖、ひいては糖尿病や動脈硬化を引き起こさないような食生活を考える必要があます。

具体的な改善方法

間食を減らし、「腹八分目」と規則的な食事を心掛けましょう。カロリー・塩分・動物性脂肪の取り過ぎに注意し、各栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)をバランスよく取るようにします。食物繊維は肥満防止やコレステロール低下の効果を持つので、積極的に摂取しましょう。十分な水分補給も必要です。ただし飲酒は適量にとどめます(目安としてビールなら大瓶一本までとし、週に1、2日は飲まない日を作る)。

血行不良・高血圧・脂質異常を防いで「血液サラサラ」を維持するために、「お魚好きやね」という合言葉があります。血液をサラサラにする飲食物の頭文字を並べたものです。ぜひ参考にして食生活改善を目指してください。 (※3)

お……お茶
さ……魚(とくにサバやイワシなどの青魚)
か……海藻
な……納豆
す……酢
き……きのこ類
や……野菜
ね……ネギ類

筋トレは効果的?EDを『運動』で改善

運動不足もEDに大きな影響を与えます。運動を全く行わない男性は1週間のうちに2時間半以上ランニングをする人に比べ、EDの発症リスクが約3倍に上ったという調査結果があります。運動不足は肥満や高血圧をもたらし、動脈硬化や血管内皮障害、そしてEDを引き起こしかねません。

適切な筋トレは健康な体作りという意味で効果的です。ただし、ムキムキの男らしい体に鍛え上げたからといって、EDが治るというわけではありません。また、勃起は筋肉の働きで起こる現象ではないため、特定の部位を鍛えることによる効果は低いでしょう。筋トレを含め、運動によって肥満を解消し、内臓の状態や血行を改良していくことを考えるべきです。

自分に合った運動であれば、基本的にどのようなものでもいいのですが、自転車には要注意です。自転車乗車時間とED発症率に相関があるという示唆されており、会陰部がサドルに押しつけられることで、血管と神経が圧迫されるのが原因ではないかと考えられています。自転車に乗る際は、会陰部を保護するようなサドルを用いるか乗車スタイルを工夫することが必要です。 (※2)

具体的な改善方法

間食を減らし、「腹八分目」と規則的な食事を心掛けましょう。カロリー・塩分・動物性脂肪の取り過ぎに注意し、各栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)をバランスよく取るようにします。食物繊維は肥満防止やコレステロール低下の効果を持つので、積極的に摂取しましょう。十分な水分補給も必要です。ただし飲酒は適量にとどめます(目安としてビールなら大瓶一本までとし、週に1、2日は飲まない日を作る)。

血行不良・高血圧・脂質異常を防いで「血液サラサラ」を維持するために、「お魚好きやね」という合言葉があります。血液をサラサラにする飲食物の頭文字を並べたものです。ぜひ参考にして食生活改善を目指してください。 (※3)

お……お茶
さ……魚(とくにサバやイワシなどの青魚)
か……海藻
な……納豆
す……酢
き……きのこ類
や……野菜
ね……ネギ類
目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)×目標係数+安静時心拍数 (目標係数は「中強度」の場合0.4~0.6)

あとは、実際に運動をした直後に心拍数を測り、目標心拍数より少なければ、運動の負荷を上げるか持続時間を伸ばし、多ければ逆にします。 (※5)

『禁煙』でもED改善効果が期待できる

喫煙はEDの大きな要因の1つとして知られています。喫煙は動脈硬化を促進する作用を持つとされ、生活習慣病やEDのリスク要因となります。また、陰茎の動脈から海綿体への血流を低下させ、海綿体の平滑筋をこわばらせることで、勃起障害を引き起こすことが動物実験で確認されています。9年間の経過を追った縦断研究で、喫煙者のED発症率が非喫煙者の2倍に達していたこともあります。

逆に、ヘビースモーカーのED患者に1か月間禁煙してもらったところ、陰茎の膨張度と硬度がすみやかに改善されたという研究報告もあります。喫煙には、生活習慣を通した長期的影響とともに短期的な影響もあり、禁煙によってEDを短期間で改善できる場合もあるということです。 (※6)

具体的な改善方法

一般的な禁煙と同様です。禁煙のストレスでED症状が悪化することも考えられますが、それは一時的なものだと理解し、禁煙が成功すれば禁煙前よりもEDが改善することを期待しましょう。上記の研究によれば、1か月程度の禁煙で効果が自覚できる場合があります。 禁煙には薬を使う方法と使わない方法があります。薬を使わない方法のポイントは大きく分けて2つです。

1.喫煙したくなる環境・生活パターンから離れる
喫煙者のいるお酒の席、パチンコ店などは避けます。食事の際は「食後の一服」が欲しくならないように、すぐに次の行動に移りましょう。コーヒーとタバコがセットになっていた方はタバコには合わない飲み物に変更します。タバコやライターなどは処分し、タバコが買える場所にはなるべく近寄らず、売り場を目に入れないようにしましょう。

2.喫煙の代わりになる行動を積極的に実践する
ガムや飴、おやつ昆布などを常備し、タバコの代わりにします。ただし、なるべく糖質やカロリーの低いものを選ぶようにしましょう。ちょっとした合間にも行え、熱中できるような趣味を作るのもおすすめです。

薬を使う方法では、ニコチンを微量ずつ体内に吸収させて、禁煙初期の離脱症状を緩和したり、感覚に作用する物質を投与して、タバコをまずく感じさせたりします。市販されているものと医師の処方が必要なものがあります。近年では「禁煙外来」を設置する病院・クリニックも増えています。

EDの改善には治療とあわせて生活習慣の改善も必要

EDの改善というと「薬頼み」「医者頼み」になりがちです。治療も投薬も必要ですが、それだけに頼るのはおすすめできません。また、体の状態が悪化すればEDも進行し、治療薬の効果が低下することも考えられます。

したがって、治療薬を用いて性生活の向上を図りながらも、並行して生活習慣の改善に努めることが大切です。習慣改善には時間がかかり遠回りに思えますが、自分の体こそがすべての生活の基盤です。今回紹介した内容を参考にして、豊かな性生活のための習慣改善をぜひ今日からでも初めてみてください。

参考URL

※1)バイエル薬品「器質性ED|EDの原因とタイプ|ED(勃起不全)とは」
(https://ed-netclinic.com/about_ed/type/psychogenesis.php)
※2)バイエル薬品「生活習慣とED|ED(勃起不全)とは」
(https://ed-netclinic.com/about_ed/lifestyle.php)
※3)T-PEC「血液がサラサラになる食生活を実践しよう」
(http://www.t-pec.co.jp/health-news/2017/10.html)
※4)メディカルオンライン「「運動でEDを改善」は本当か」
(https://www.medicalonline.jp/news.php?t=review&m=physiotherapy&date=201610&file=20161025-Br_J_Sports_Med-xx-P.csv)
※5)グリコ「心拍数を意識した有酸素運動で、効率よく脂肪燃焼」
(http://cp.glico.jp/powerpro/sports/entry114/)
※6)公益財団法人日本医療機能評価機構「ED診療ガイドライン 2012年版」
(https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0131/G0000436/0016)
※7)ファイザー「禁煙してみようと思ったら」
(https://sugu-kinen.jp/learn/method/)

この記事の監修者

平田 勝俊の写真
平田 勝俊の写真

平田 勝俊

1987年03月 長崎大学医学部卒業
1987年06月 長崎大学病院 脳神経外科入局
1993年08月 北九州市立八幡病院 部長
2001年09月 福岡徳洲会病院 医長
2002年12月 ひらた脳神経外科クリニック 院長
2019年08月 イースト駅前クリニック名古屋院 院長就任

バイアグラ

食事の影響を受けやすいという欠点もありますが、バイアグラは1999年に発売開始されてからED治療薬として長い間多くの患者様に服用されています。

バイアグラジェネリック

2014年にバイアグラ(ファイザー製薬)の特許が切れ、日本のジェネリック医薬品メーカーがバイアグラの後発薬を発売しています。

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