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デュタステリドを使うと皮脂が減るって本当?

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AGA(男性型脱毛症)に対するデュタステリドの作用として、解明されているのは「5αリダクターゼの働きを阻害する」ことです。にも関わらず、デュタステリドの服用により「皮脂が減った」という声が多くきかれます。今回はデュタステリドによって皮脂が減る可能性や、その理由について解説していきます。

デュタステリドの服用で皮脂が減る可能性はある

デュタステリドの主な薬理作用は、酵素の一種である5αリダクターゼの働きを阻害することです。この5αリダクターゼは大きくわけて2種類、I型とII型が存在します。デュタステリドは、どちらの5αリダクターゼにも作用するAGA治療薬です。 5αリダクターゼI型は、皮脂腺に多く分布しています。デュタステリドは5αリダクターゼはその働きを阻害するため、デュタステリドの服用によって皮脂が減少する可能性がないとはいいきれません。2018年6月現在、デュタステリドがもたらす皮脂の減少は医学的に解明されていません。断言こそできないものの、あくまで可能性のひとつとして考えていいでしょう。

皮脂が多いと薄毛になるのはなぜ?

一般的に、皮脂の過剰分泌は薄毛に繋がるといわれています。しかし、皮脂そのものが直接的な薄毛の原因とはなり得ません。仮に皮脂が増加したとしても、毛穴に詰まることもなく、発毛や髪の成長は阻害されないのです。一方で、あまりに分泌されすぎて、毛穴に詰まった皮脂を放置すると、皮脂が酸化して雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

皮脂が酸化して雑菌が繁殖すると、頭皮の炎症の原因となってしまいます。症状が悪化すると、脂漏性皮膚炎を引き起こし、健康な毛が生えづらくなってしまうのです。皮脂が薄毛の直接的な原因にはなりませんが、間接的に影響する可能性は考えられます。明らかな過剰分泌がみられた場合、早急なケアが必要となるのです。

皮脂が少なすぎると頭皮環境の悪化を招く

皮脂が多すぎると薄毛の間接的な原因となります。だからといって、皮脂が少なすぎるのも問題です。皮脂には頭皮を刺激から守る役割があります。何らかの原因によって皮脂が不足すると、頭皮が乾燥し、ふけやかゆみといった症状も発現します。頭皮環境そのものが悪化することから、脱毛症を引き起こす可能性もあるのです。

皮脂の増減には、生活リズムなどの生活習慣が大きく影響しています。皮脂の増減を感じた場合、まずは日々の生活を見直すようにしましょう。睡眠時間を十分に確保したり、適切なストレスケアを行ったりと、今すぐできることから始めてください。これらの積み重ねが、頭皮環境の改善に繋がります。

生活リズムだけでなく、偏った食生活も皮脂の増減に影響します。できるだけバランスのよい食生活を心がけ、不足しがちな栄養素はサプリメントで補うといいでしょう。ただし、サプリメントに頼り切ってはいけません。基本は食品から栄養を摂取するよう心がけてください。

 

洗髪についても同様です。髪を洗いすぎると、皮脂の分泌量に影響を与えます。頭皮に違和感を覚えるのであれば、シャンプーの種類や洗髪の方法、洗髪頻度まで見直してみましょう。

まとめ

デュタステリドを使用することにより、皮脂が減少する可能性は確かにあります。しかし、2018年6月現在では、医学的にはっきりと解明されているわけではありません。「デュタステリドが皮脂を減少させる」とは断言できないのです。皮脂の分泌量は、頭皮環境に大きく影響する大きな要素です。増減を感じた場合、適切なケアを行うようにしましょう。

この記事の監修者

畔上 卓昭の写真
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畔上 卓昭

新潟大学医学部卒業, 新潟大学医学部付属病院 第一内科入局, 二王子温泉病院 内科部長, 用賀アーバンクリニック 訪問医療部, イースト駅前クリニック新宿院 院長就任