ザガーロ

フィナステリドとデュタステリドはどう違う?本当に効くのはどっち?

最終更新日:

AGA(男性型脱毛症)治療に用いられる服用薬には、フィナステリドとデュタステリドの2つがあります。「プロペシア」の主成分がフィナステリド、「ザガーロ」の主成分がデュタステリドです。今回は、フィナステリドとデュタステリドの違いについて解説していきます。

フィナステリドとデュタステリドの違い

AGAを引き起こす原因物質は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンです。これは男性ホルモンのテストステロンと、酵素の一種である5αリダクターゼが結びつくことで生成されます。ジヒドロテストステロン影響によって髪の成長や発毛が阻害され、脱毛を引き起こすのです。フィナステリドとデュタステリドは、ともに5αリダクターゼの働きを阻害する内服薬です。それによって、ジヒドロテストステロンの生成を防ぐ効果が認められています。

この2つの明確な違いは作用機序にあります。実は、AGAの根本的な原因物質である5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があるのです。Ⅱ型は前頭部や頭頂部に分布していることがわかっています。フィナステリドはその内、Ⅱ型のみ抑制する効果があります。もともとAGAはⅡ型の5αリダクターゼが原因とされていましたので、それだけでも十分だったのです。しかし、実際にはⅠ型の5αリダクターゼも薄毛に関係していることがわかりました。

デュタステリドの場合、5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型両方の働きを阻害します。詳しくは後述しますが、フィナステリドよりも広い範囲の薄毛に対する改善効果が期待できます。

効果が高いのはどちら?副作用に違いはある?

2018年6月現在、Ⅰ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害することから、デュタステリドの方がAGA治療薬として優れているといわれています。だからといって「率先的にデュタステリドを選ぶべき」とはいえません。

仮に前頭部・頭頂部に著しい脱毛が認められた場合、原因はⅡ型の5αリダクターゼである可能性が高まります。その際はデュタステリドではなく、あえてフィナステリドを治療に用いるクリニック・皮膚科も少なくありません。

フィナステリドとデュタステリドはAGAに対するアプローチが近いため、副作用にも共通点があります。代表的なのが性機能不全です。デュタステリドに関していうと、重度の肝機能障害を引き起こす可能性があるといわれています。特に、もともと肝機能に障害がある方の服用は注意が必要です。

1ヶ月あたりの費用に違いはある?

治療費を選択にあたって、ランニングコストも考える必要があります。フィナステリドは先発品28錠で6,000円程度、ジェネリックは28錠で4,000円程度となっています。一方のデュタステリドは、0.5mg30錠で9,000円程度です。フィナステリドに比べると、1ヶ月あたりの費用がやや割高となっています。そこに診察料等が別途かかることも忘れてはなりません。

治療薬は症状や副作用リスク、ランニングコスト等も踏まえた上で選択することが大切です。どちらも専門クリニックや皮膚科で処方を受けることができますので、薄毛が気になる人は足を運んでみましょう。

まとめ

AGA治療用内服薬のフィナステリドとデュタステリドは、ともに5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。しかし、Ⅰ型、Ⅱ型両方に作用するのはデュタステリドのみです。より改善効果の高い治療薬はデュタステリドですが、副作用やコストにも違いがあるため、双方のメリット・デメリットを比較してまずは専門医に相談することからはじめましょう。

 

関連記事はこちらからご覧いただけます

■【5分で分かる】ミノキシジルの総まとめ、違い/効き目/副作用
■クリニックで処方してもらうミノキシジルは、一般用医薬品とどう違う?

この記事の監修者

畔上 卓昭の写真
畔上 卓昭の写真

畔上 卓昭

新潟大学医学部卒業, 新潟大学医学部付属病院 第一内科入局, 二王子温泉病院 内科部長, 用賀アーバンクリニック 訪問医療部, イースト駅前クリニック新宿院 院長就任