薄毛

薄毛の治療法にはどのようなものがある?

性別や年齢を問わず、今や多くの人たちが薄毛に悩まされている時代です。今日では、専門的な薄毛治療を受けることが可能となっており、一定の改善効果を期待できます。とはいえ、薄毛の原因にはいくつもの種類があるため、適切な治療を行わなければ効果を得られない可能性があります。今回は、さまざまな薄毛の治療法についてご紹介しましょう。

個人で薄毛を治療するのは難しい?AGA治療は病院でしか受けられない?

薄毛治療専門のクリニックなどを利用するのではなく、個人で薄毛を治療したい人も方もいらっしゃるでしょう。確かに、身近なドラッグストアなどでも育毛・発毛剤が市販されていますので、「自分で治療できるのでは?」と思う人もいるはずです。

結論からいうと、個人による薄毛治療は可能です。毛母細胞の分裂を促す効果が認められたミノキシジル外用薬も市販されていますので、薄毛の状況や原因によっては、ある程度の改善効果が期待できるでしょう。

ただし、薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)になると話は別です。男性の薄毛原因の中でも高い割合を占めているAGAは、薄毛治療専門のクリニックおよび皮膚科で治療するとよいでしょう。AGAは体内のテストステロンが酵素の一種である5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつくことで生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされます。

今日のAGA治療では、5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制するフィナステリド(プロペシア錠)などの治療薬が用いられます。処方箋医薬品に指定されているため、これらの治療薬は医師の処方箋がなければ購入できません。また、副作用のリスクなどもありますので、薄毛治療専門クリニックなどで診察・検査を受けてから服用すべきです。なお、円形脱毛症などを発症した方は、医療機関で相談してみるのも良いでしょう。中には自然治癒する脱毛症もありますが、時間経過とともに重症化するケースも少なくありません。いずれにしても、抜け毛や薄毛が気になったら、専門の医師に診てもらうのが大切です。(参照※1※2)

発毛法や発毛治療は変化している?

抜け毛や薄毛に関する研究はかなり進んでいます。それにともない、発毛法や薄毛治療も大きく変化しているのです。たとえば、AGAの発症メカニズムが解明され、フィナステリドやミノキシジルといった治療薬が登場したのは、薄毛治療における大きな変化といえるでしょう。

ここ数年でいうと、2015年9月28日にデュタステリド(ザガーロカプセル)が厚生労働省の承認を得ました。具体的な効果などは後述しますが、フィナステリドよりも発毛効果があるとされています。このほか、2018年8月6日に「メディカルミノキ5」というミノキシジルを主成分とした外用薬も登場しました。(参照※1)

発毛法・発毛剤とは?薄毛治療を受けるためには?

発毛治療に用いられる発毛剤として、近年注目されているのがデュタステリドを有効成分とするAGA治療薬です。デュタステリドの主な効果は、5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制すること。つまり、フィナステリドと同様の効果が得られるのです。

ただし、DHTの生成に関わる5αリダクターゼには「I型(全身に分布する)」と「II型(生え際などに分布する)」の2種類があります。その中でもII型のみに作用するのがフィナステリドであり、I型とII型の両方に作用するのがデュタステリドです。だからこそ、後者の方がより高い効果を期待できるといわれています。(参照※1)

発毛剤や発毛治療が登場している中、これらを受けたいのであれば、薄毛の専門クリニックを利用しましょう。皮膚科でもAGA治療自体は受けられますが、より個々に合わせた治療については、薄毛治療専門クリニックで治療を受けた方が良いでしょう。

とはいえ、発毛治療や発毛剤が全ての人にマッチするわけではありません。あくまでも、自分にとってベストな治療法を選択することが大切です。まずは薄毛の原因を分析・特定することから始めましょう。専門クリニックなどで診察を受け、適切な治療法を専門の医師医に仰いでみて下さい。

参考URL

※1)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

※2)ミノキシジルの発毛作用について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf