薄毛

ひまし油に育毛や発毛の効果はある?

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育毛や発毛効果があると囁かれる「ひまし油」ですが、その真相が気になっている人も多いことでしょう。ひまし油はさまざまな分野で用いられており、工業分野においては、潤滑油や下剤として使われてきました。それが薄毛治療の分野で注目されたのは、一体なぜなのでしょうか。今回は、ひまし油の育毛・発毛効果についてご紹介します。

ひまし油とは?育毛・発毛効果はある?

ひまし油とは、比較的痩せた土地で栽培されるヒマという植物を絞って得られる非食用油の一種です。古くから工業分野で使用されてきました。天然の油ではあるものの、医療分野における活用・研究はあまり進んでいません。つまり、育毛や発毛効果についても未知数なのです。育毛や発毛を目的としたひまし油の使用は、医学的にみても推奨できません。さらなる研究や臨床試験が進み、安全性および有効性が確認されるまでは、使用を控えるべきです。

ひまし油を使わない育毛・発毛法は?

2018年10月現在では、ひまし油を育毛や発毛に使用するのは推奨できません。そこで、ひまし油に頼らない育毛・発毛法をいくつかご紹介しましょう。

まずは薄毛対策の基本である生活習慣の見直しです。毎日の暮らしにおける生活習慣は、発毛や髪の成長に大きな影響を与えます。仮に食生活が乱れ、栄養バランスが偏ると、発毛や髪の成長に欠かすことのできないタンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足するのです。その結果、抜け毛や薄毛が引き起こしやすい状態となります。

生活リズムの乱れによるストレスも髪に影響を与えます。人間はストレスを感じると交感神経が刺激され、全身の血管が収縮するのです。そのまま血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養素を頭皮まで送り届けにくくなります。つまり、頭皮の栄養不足によって抜け毛や薄毛が引き起こされるわけです。

日常生活において、髪に悪影響を与える習慣がないか意識してみてください。一つひとつの習慣の見直しが、健康的な髪を育む鍵となります。これから薄毛対策をはじめる人は、生活習慣の見直しから始めましょう。

もしAGAを発症していたら治療が必要?

薄毛を招いている原因がAGA(男性型脱毛症)である場合、生活習慣の改善など、個人による対策のみで改善するのは困難です。

AGAの原因物質は、体内で生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)となります。これは男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)という酵素と結びつくことで生成される物質です。DHTが頭皮のヘアサイクルを乱し、時間とともに薄毛が進行していきます。なお、AGAは完治しないため、適切な対策・治療を行わなければ、症状は悪化する一方です。

今日のAGA治療においては、フィナステリド(プロペシア錠)やデュタステリド(ザガーロカプセル)を有効成分とする治療薬が用いられます。これらには5αリダクターゼの働きを阻害する効果が認められており、AGAの原因物質であるDHTの生成を抑制することができるのです。

フィナステリドやデュタステリドは市販されておらず、購入には医師の処方箋が必要です。同時に副作用リスクもありますので、専門クリニックで検査・診察を受けてから購入するようにしてください。AGAによる薄毛と判断できるのであれば、できるだけ早い段階で専門の医師に判断を仰ぎましょう。治療の着手が早ければ早いほど、早期改善が期待できます。

また、自身の薄毛がAGAによるものか否かがわからない人も、一度専門クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。抜け毛が気になりはじめたら、そのまま放置するのではなく、治療という選択肢を検討してみてください。(参照※1)

参考URL

※1)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf