抜け毛

抜け毛から見える薄毛のサイン!原因と改善方法

抜け毛は自然な生理現象で、1日140本前後ほどの抜け毛なら正常範囲内といえるでしょう。(※1)しかし、「抜け毛の量が多くなってきた」「抜け毛が細い、または短いな」と感じたら注意が必要です。もしかしたら、その抜け毛は薄毛のサインかもしれません。
そこで今回は、抜け毛の状態から推測できる薄毛の原因とそれぞれの改善方法についてご紹介します。

細くて短い抜け毛は、薄毛の前兆の可能性がある

人間の髪の毛は約10万本あるといわれており、成長と休止、脱毛を繰り返しながら日々生え変わります。(※2)ヘアサイクルの休止期に入ると髪の毛は成長をストップして抜け毛が起きるのですが、髪の毛は1本ずつ異なるヘアサイクルを有しているため、抜け毛が起きても全体の本数が大きく変わることはありません。

細い毛や短い毛が目立つようになると、薄毛の前兆といわれています。細い毛や短い毛は髪の毛が十分に成長できていないともいえます。髪の毛が十分に成長できていない≒正常なヘアサイクルをからずれていると考えられるため、薄毛のサインだと判断できるといえます。とはいえ、もともとの髪質が細くて柔らかいという人や、短髪にしている人も少なくありません。その際は、髪の毛の本数や抜け毛の毛根をチェックしてみましょう。「正常範囲の本数以上に髪の毛が抜ける」「毛根にふくらみがない、または白い付着物が見られる」という場合は、薄毛の可能性が高いといえます。

抜け毛を発生させる原因

細い抜け毛や短い抜け毛の原因として、以下のものが考えられます。

・AGA(男性型脱毛症)
AGAの特徴的な症状は、髪の毛の軟毛化です。ヘアサイクルが乱れて成長期が短くなり、休止期の髪の毛が多くなってしまうことで引き起こされます。健康な頭皮の毛包よりもサイズが小さく、毛乳頭の発達不良や毛細血管網の減少などが確認されています。
AGAは思春期以降で発症することが多く、20代~30代から薄毛を自覚する人も少なくありません。いくつか進行パターンはいくつかありますが、前頭部や頭頂部から軟毛化が始まって少しずつ髪の毛が細く短くなるという流れは共通しています。
AGAは、「テストステロン」という男性ホルモンが5α還元酵素Ⅱ型によって「ジヒドロテストステロン(以下、DHT)」に変化し、毛母細胞の活動を抑制することで起きます。一般的な治療では、5α還元酵素Ⅱ型の作用を抑える内服薬「プロペシア(フィナステリド)」や、外用薬「ミノキシジル」が用いられます。(※3)

・血行不良による栄養不足
血液は細胞に酸素と栄養を運び、たまった老廃物を回収する役割を持っています。しかし、運動不足や食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなどが原因となり血行不良になると、頭皮の細胞に栄養が行き渡らなくなり抜け毛を誘発してしまう場合があります。日頃の不摂生が目立つ人は、血行不良が抜け毛の原因である可能性が高いといえます。運動や食生活の改善、頭皮マッサージなどを行い、頭皮の血行改善に努めることが大切です。

なお、血管拡張作用のある成分が配合されている育毛剤は、頭皮マッサージと組み合わせて使用すると効果的です。

プロペシアとミノキシジルの効果

プロペシアとミノキシジルは、AGA治療などで使用される治療薬です。それぞれの特徴や効果は以下の通りです。

・プロペシア(フィナステリド)
内服治療薬であるプロペシアは、もともと前立腺肥大症の治療薬として使用されていた薬。AGAの進行を遅らせる効果が認められ、1997年にAGA治療薬としてFDA(米国食品医薬品局)に認可されました。(※4)
プロペシアを服用することで5α還元酵素Ⅱ型の働きを抑制でき、テストステロンがDHTに変化するのを防ぐことができます。なお、プロペシアは男性専用のAGA治療薬なので、女性や子どもは服用できません。

・ミノキシジル
外用の発毛剤として知られるミノキシジルは、もともと血圧降下薬として使用されていた薬です。副作用である多毛を応用することで、AGAの外用治療薬に転用されました。ミノキシジルには血行不良を改善する効果や、休止期の髪の毛を成長期に誘導する効果、小さくなった毛包を改善する効果があります。髪の毛を生えやすくする効果が認められ、プロペシア同様FDAに認可されています。(※5)

まとめ

抜け毛は誰にでも起こるものです。しかし、細い毛や短い毛が抜け毛の中に目立つようになったら、薄毛に発展してしまう可能性があるため注意が必要です。日々の不摂生が原因だと考えられる場合、運動したり食生活などを改善したりする他、発毛剤であるミノキシジルを用いた頭皮マッサージで血行不良を改善しましょう。AGAの兆候が出ている場合は、育毛剤を使用しながら改善を図りつつ、AGA専門の医療機関を受診することをおすすめします。

 

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参考記事

※1)養毛・育毛剤の評価法
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjmj/37/4/37_595/_pdf

※2)ヘアケアの科学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/28/6/28_6_219/_pdf

※3)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

※4)プロペシア錠0.2mg/ プロペシア錠1mg
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF1021_2_08/

※5)ミノキシジルの発毛作用について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf