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AGA治療における初期脱毛とは?期間はいつからいつまで?疑問を徹底解説

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AGA治療を始めると初期脱毛と呼ばれる抜け毛が発生する方がいらっしゃいます。過度に心配する必要のない現象ですが、原因やいつから始まって、いつまで続くかなど期間が気になることでしょう。そこで、AGA治療の初期脱毛の基礎知識を解説。治療薬別の初期脱毛の特徴などについても詳しくお届けします。

目次※知りたい情報をクリック

初期脱毛とは?

初期脱毛とは、AGA治療薬を服用し始めた初期に訪れる脱毛現象のことです。その原因は治療薬の服用による副作用です。一般的には薬の副作用は避けたいものですが、初期脱毛が起きたからといって悲観する必要はありません。

初期脱毛は、AGAが原因で抜けやすくなっている古い毛が、健康な新しい毛に生え変わるために発生します。そのため初期脱毛は、治療薬が効き始めていることを示しているのです。

初期脱毛が起こるメカニズム

なぜ初期脱毛が起きるのか、また悲観する必要がない理由を理解するには、髪の毛が、生えては抜けることを繰り返すヘアサイクルを理解する必要があります。そこで、初期脱毛とヘアサイクルとの関係を解説します。

ヘアサイクルとは

髪には寿命があり、古い髪の毛が抜け落ちて、また新しい毛が生えてくることを繰り返しています。このサイクルのことをヘアサイクルといいます。1回のヘアサイクルには、以下の3つの期間、「成長期」「退行期」「休止期」があります。新しく生まれた髪の毛は、この一連の流れを経て抜け落ちていきます。そして、初期脱毛は、このヘアサイクルに関連して起こります。

成長期 髪が成長する段階のこと。毛母細胞の細胞分裂が活発化して毛髪が成長します。成長期が長いとその分毛髪は長く、太く成長します。期間は2年〜6年と幅が広いです。
退行期 髪の成長が止まり、抜ける準備を始まる期間のことです。毛包や毛球が縮み、毛母細胞の活動も減少します。期間は2〜3週間程度です。
休止期 毛髪の活動が休止してしまう時期です。この時期の毛髪は抜け始める準備が整っているので、ブラシや手ぐしなどで簡単に抜けてしまいます。期間は2〜3カ月程度です。

(※1、2)

ヘアサイクルにおける初期脱毛の時期

初期脱毛は、ヘアサイクルの休止期から成長期への移行段階で起きる現象です。この移行段階では、古い毛が新しい毛に押し出されように抜け毛が起こります。AGAの症状がなければ成長期で髪の毛はしっかり成長して太く長くなります。しかし、AGAを発症すると正常なヘアサイクルが乱れ、成長期の期間が短縮、髪の毛は十分に成長できずに産毛のような毛にしかなりません。このヘアサイクルが続くと薄毛がどんどん進行してしまうのです。

そのような状態のときにAGA治療薬を服用すると、有効成分が毛母細胞にしっかりと働きかけられ活発化。これにより休止期に入っていた髪の毛が、通常より早く成長期に入り、もともと生えていた古い髪の毛が、抜け落ちます。こうしてAGA治療薬を服用すると、かえって服用していないときよりも抜け毛の量が増える現象が起こるのです。

初期脱毛が起きても心配する必要がないのは、抜けた髪の毛はヘアサイクルに従っていずれ抜け落ちていくからです。それがAGA治療薬によって通常よりも早く、一気に抜けます。治療をしている手前、少しの抜け毛でも不安になるかもしれません。しかし、治療薬の効果でヘアサイクルの乱れが解消されると、髪の毛は太くて長い毛に成長していくので薄毛は目立たなくなっていきます。

初期脱毛の期間はいつからいつまでなのか?

初期脱毛は多くの場合、AGA治療薬の服用開始から2週間~2カ月程度経過してから始まります。抜け毛の量は個人差がありますが、多い人では通常の2倍程度に増える場合もあります。初期脱毛が継続する期間についても数週間~数カ月と個人差があります。

初期脱毛と普通の抜け毛との違い

日本人の平均的な髪の毛の量は約10万本とされています。通常のヘアサイクルの期間から計算すると、1日あたり50~100本程度の髪が抜けます。そのため、この範囲の量であれば通常の抜け毛と考えても良いでしょう。

一方の初期脱毛は、抜け毛の本数が2~3倍増加するケースもあります。抜け毛か初期脱毛かを判断したいのであれば、通常の抜け毛の量をおおよそ把握しておき、比較してみましょう。また、初期脱毛の程度によっては、見た目も大きく変化することがあります。 (※1)

治療薬別に見る初期脱毛の特徴

初期脱毛は、AGA治療で使う治療薬によって現れ方は異なります。ここでは、治療薬に含まれる有効成分ごとに特徴や初期脱毛の現れ方についてご紹介します。

ミノキシジル

ミノキシジルは細胞を増やしたり、タンパク質を合成させたりと、髪が成長する活動を促進してくれる成分です。ミノキシジルが含まれている医療用医薬品が日本では未発売ですが、医療機関では院内製剤として処方しているところもあります。また、アンファー株式会社の「メディカルミノキ5」やロート製薬の「リグロ」大正製薬の「リアップ」等であれば医師の処方箋がなくても購入できる一般用医薬品として発売されています。

ミノキシジルの初期脱毛は、個人差があり使用を開始してから10~15日後あたりから始まって、初期脱毛が続く期間は数週間から2カ月間とさまざまです。

フィナステリド

フィナステリドは、AGAを発症させる主な原因の男性ホルモン「ジビドロテストステロン」を生成する働きのある還元酵素「I型5aリアクターゼ」を抑制することで、薄毛を防止する成分です。製品名は「プロペシア」。また、プロペシアのジェネリック医薬品として「フィナステリド錠」が複数の医薬品メーカーから発売されています。

フィナステリドの初期脱毛は、903例のうちわずか1件という研究結果があり、初期脱毛過度に心配する必要はないと考えられます。 (※3、4、5、6)

初期脱毛で焦る必要はない!継続した治療薬の使用が大事

AGAの治療を始めたのに抜け毛が増え、場合によっては薄毛がひどく目立つようになると、この先の治療に不安を覚えることもあるでしょう。

しかし初期脱毛は、AGA治療薬が効果を発揮する前段階として生じる、珍しくない現象です。決して初期脱毛段階で治療を中断することなく、継続してみましょう。もし、本当に初期脱毛なのか、別の原因ではないかと不安な場合は、専門の病院で診断してもらうことをおすすめします。

参考URL

※1)日本香粧品学会誌「毛と毛包の解剖・毛髪異常」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/42/2/42_420203/_pdf/-char/ja
※2)MSD 「薄毛のメカニズム(AGAのメカニズムと特徴)」
http://www.aga-news.jp/secure/mechanism/index.xhtml
※3)大正製薬「ミノキシジルの作用と効果データ」
https://brand.taisho.co.jp/riup/minoxidil/
※4)プロペシア添付書
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
※5)北里大学日本人の男性型脱毛症に対するフィナステリド長期投与の801例調査」
https://kitasato.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=80&item_no=1&page_id=13&block_id=21 ※6)日薬理誌、坪井 良治、男性型脱毛症治療の現状と今後の展望
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/133/2/133_2_78/_pdf/-char/ja