プロペシア

フィナステリドのジェネリックとは?通販は安全?効果や価格、購入方法など解説

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フィナステリドはAGA治療薬の代表格「プロペシア」の有効成分で、現在ではジェネリックとしても販売されています。通販で安く手に入るものもありますが、問題はないのでしょうか。今回はフィナステリドのジェネリックについてまとめ、通販の安全性についても解説します。

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フィナステリドのジェネリックとは

フィナステリドを主成分とするAGA治療薬はまず「プロペシア」(MSD株式会社)として商品化されました。フィナステリドのジェネリックとは、フィナステリドの特許期間が満了した後、「プロペシア」と同等の効果を持つ薬として開発された後発商品のことです。以下、ジェネリックについて少し詳しく解説していきます。 (※1)

新薬(先発薬)とジェネリックの違いとは

新薬(先発薬)とジェネリックを比べても、効き目に違いはありません。臨床試験は新薬と同じ厳しさで行われるため、安全性も同等です。主な違いとしては、販売価格や添加物の配合、剤形などがあります。

新薬開発には莫大な時間とコストがかかり、先発企業はこれを販売で回収して利益を出さなければなりません。一方で、後発企業はすでにある有効成分を使って開発を行うため、時間とコストを格段に少なく抑えることが可能で、その分安い価格で販売できるのです。結果的に、同等の競合商品による価格競争においても、その価格を押し下げます。

有効成分の特許(物質特許)が切れても、製造方法についての特許は維持されているケースも多くあります。当然、先発薬とそっくりそのまま同じ薬を作るわけにはいかないため、各社がそれぞれの製法を開発します。新薬開発時には実用化されていなかった技術や、他社にはない独自の技術を適用することで、飲みやすさや薬剤の安定性などが高められている後発医薬品もあるのです。 (※2)

国内で処方される主なフィナステリドのジェネリック3種

2019年6月現在、日本国内では10種のフィナステリド・ジェネリックが正規に発売されています。ここでは、多くのクリニックで処方されている主要3種の特徴を比較していきますので、ぜひチェックしてみてください。

フィナステリド錠「ファイザー」

ファイザー社のフィナステリド錠「ファイザー」は、フィナステリドのジェネリックとしては日本国内で最初に発売されました。先発薬「プロペシア」に比べて、わずかに薄くて軽い錠剤となっています。また、誰にでも判読しやすいユニバーサルデザイン仕様のフォントを包装に用いて、誤投与や飲み間違い防止を図るなど、デザイン上の工夫を凝らしているのが特徴です。 (※3)

フィナステリド錠「サワイ」

沢井製薬から発売されているフィナステリドのジェネリック「サワイ」は、錠剤の大きさ・厚さ・重量については先発薬の「プロペシア」とほぼ同一です。価格が「プロペシア」の半額程度に抑えられているのが特徴と言えるでしょう。また、PTPシートには「男性成人のみ服用のこと」「この薬を割らないこと」という注意書きが記載されています。これらはフィナステリドの副作用を防ぐために重要なポイントです。 (※4、5)

フィナステリド錠「トーワ」

東和薬品の販売するフィナステリドのジェネリック「トーワ」も、「プロペシア」とほぼ同サイズで、1錠当たりの価格は沢井製薬の「サワイ」よりさらに若干安く、クリニックによっては「プロペシア」の半額以下で処方されています。安全性向上のため、錠剤両面に製品名と含量が克明に印字され、箱やボトルには薬剤管理に役立つ工夫が施されています。 (※6,7)

フィナステリドのジェネリックは通販でも購入できるのか

インターネットで「フィナステリド 通販」などと検索すると、フィナステリドのジェネリックを販売するサイトがたくさんヒットするはずです。そこでは、日本では認可されていない海外製の治療薬が安価で売られています。フィナステリドは、正規には医師の処方によらなければ手に入らず、薬代以外に受診料などがかかり、通う手間や体面の問題もあるため、通販で安く購入できるのは一見魅力的に思えます。しかし、通販を利用することには問題はないのでしょうか。

フィナステリド・ジェネリックの通販は安全か

少量の医薬品や未承認薬を個人が輸入することは法的に問題がないため、AGA治療薬の通販は個人輸入代行という建前で行われますが、実態としては輸入販売であり、業者が摘発されることも時々あります。購入者がそれに巻き込まれるということはないにしても、問題なのは安全面です。

通販で出回っている薬には偽造品が紛れており、有効成分が少なく効果が弱かったり、混在している不純物のせいで副作用が起こったりする場合があります。あるいは、有効成分が過剰に含まれ、効果があると思って服用していたら、重篤な副作用を引き起こしてしまったという例も報告されています。

フィナステリド・ジェネリックを通販で購入するリスク

たとえ本物でも、海外の薬はその国の基準で審査されているため、日本ほど安全基準は高くないかもしれませんし、平均的な体質の違いにより日本人には合わないということもありえます。

正規の方法で入手した治療薬を用いることで、万が一入院を要するような重大な副作用が現れた場合、「医薬品副作用被害救済制度」によって救済給付を受けることができます。しかし、通販のように、承認されていない方法で入手した薬については適用されません。安くて簡便だからといって通販に手を出すことは避けるべきです。

ジェネリックで身近になったフィナステリド、だからこそ安全性を重視しましょう

フィナステリドは国内でもジェネリックが数種販売され、利用しやすくなりました。海外製のジェネリックも出回っていますが、安全性と治療の長期的な展望を考慮すれば通販の利用は賢明ではありません。今回紹介した「ファイザー」「サワイ」「トーワ」はどれも臨床試験で効果と安全性を確かめられ、厚生労働省に認可された薬のため安心です。「サワイ」「トーワ」は安価に設定されているため、価格重視の方にもおすすめできます。フィナステリドの利用にあたっては、まずクリニックなどの医療機関を受診し、治療の方針や費用について医師と相談したうえで、処方してもらうようにしましょう。

参考URL

※1)MSD プロペシア錠 添付書
https://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
※2)沢井製薬「新薬との違いは?」
https://www.sawai.co.jp/generic/knowledge/difference/
※3)ファイザー フィナステリド錠 添付文書
https://pfizerpro.jp/documents/lpd/finasteride01lpd.pdf
※4)沢井製薬、フィナステリド錠添付書
https://med.sawai.co.jp/file/pr1_1762.pdf
※5)沢井製薬、フィナステリド錠「サワイ」インタビュフォーム
https://med.sawai.co.jp/file/pr22_1762.pdf
※6)東和薬品「フィナステリド錠添付書」
https://med.towayakuhin.co.jp/medical/product/fileloader.php?id=56351&t=0
※7)東和薬品、フィナステリド錠「トーワ」インタビュフォーム
https://med.towayakuhin.co.jp/medical/product/fileloader.php?id=56356&t=0