プロペシア

服用をやめると抜け毛が増える? プロペシアにリバウンドはあるの?

最終更新日:

「リバウンド」という言葉は、ダイエットに関連して広く浸透しています。ダイエットにおけるリバウンドは「ダイエットをやめた後、始める前以上に太ること」を指していますが、本来の意味は「治療をやめた後、治療前よりも症状が悪化すること」です。

この本来の意味でのリバウンドは、プロペシアによるAGA治療においても発生するといううわさがあります。プロペシアの服用をやめるとリバウンドで抜け毛が増えると考えられることもありますが、本当に抜け毛は増えるのでしょうか。
そこで今回は、プロペシアのリバウンドで抜け毛は増えるのか、その真偽についてご紹介します。

プロペシアの服用をやめると、抜け毛は増える

プロペシアのリバウンドで抜け毛が増える。これは、正しいといえます。なお、厳密にいえば服用を中断したことで治療前以上に薄毛が進行するのではなく、服用をやめたことによって、進行の度合いが以前と同じ水準に戻ったという表現が正確であるといえます。

プロペシアの服用をやめることでこうした症状が現れるのには、プロペシアの持続時間やAGAの特徴が大きく関係しています。

プロペシアの持続時間

clock-650753_960_720プロペシアには、AGAの症状を悪化させる5αリダクターゼの働きを阻害する効果があります。ただし、この効果は一度服用すれば永続的に続くわけではなく、比較的短期間であることが特徴です。

薬は、体内に取り込まれてから少しずつ有効成分の効き目が薄らいでいき、やがてはその効き目が半分にまで減少します。薬を服用してから効き目が半分になるまでのこの期間は半減期と呼ばれており、服用する薬によってその期間が異なります。半減期が短ければ、それだけ早く薬の効果が切れます。

プロペシアの半減期は4時間程度であり、服用して3日後には効果が完全になくなります。プロペシアと同じ5αリダクターゼ阻害薬であるザガーロの半減期が3週間~5週間であることを考えると、プロペシアの半減期は非常に短いといえます。そのため、毎日の継続した服用が大切です。

進行性の脱毛症であるAGA

cure-1006824_960_720プロペシアの半減期の短さに加えてもうひとつ、AGAが進行性の脱毛症であることも、服用中止後の抜け毛に大きな影響を与えます。

進行性という名が示すように、AGAは放っておくと薄毛が進行・悪化していき、最終的には側頭部と後頭部の一部を残して毛髪が抜け落ちます。この進行を抑えるのがプロペシアの役割で、臨床試験では98%の人が進行が止まったと感じています。しかし、薄毛の進行が止まるのはプロペシアの効果が発揮されているときのみです。上述したようにプロペシアの効果は3日程でなくなり、その後はまた薄毛の進行が始まるのです。こうしたことから、抜け毛の数が治療前よりも増加することがあるとされています。

服用を中断したことで抜け毛の増加を体験した人は、この状態をプロペシアのリバウンドだと思い込む傾向があります。しかし、上述したように、抜け毛の増加はAGAの進行性によって起こるものであり、リバウンドによって起こるものではないということを理解することが重要です。

まとめ

プロペシアの服用を中止すると治療前よりも薄毛の症状は進行し、AGA治療中に生えた髪も再び抜け落ちてしまいます。しかし、プロペシアの服用をやめることで起こる抜け毛は薄毛を進行させるAGAの性質によるもので、リバウンドによって発生するものではありません。AGA治療のためには、医師と相談し、継続してプロペシアを服用することが大切です。

 

関連記事はこちらからご覧いただけます

■プロペシアを飲んで抜け毛が増えた? プロペシアの初期脱毛とは
■育毛剤の初期脱毛。ミノキシジルでも発生する?

この記事の監修者

瀬田 真一の写真
瀬田 真一の写真

瀬田 真一

イースト駅前クリニック 横浜院 院長


1996年03月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、1996年05月 聖マリアンナ医科大学 第一外科入局、2003年04月 聖マリアンナ医科大学 消化器一般外科勤務、2005年04月 聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院外科医長、 2011年7月 イースト駅前クリニック新橋院 院長就任、2016年04月 イースト駅前クリニック横浜院 院長就任