プロペシア

【プロペシア服用時の献血】バレる?してしまったら?その他の薬についても解説

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AGA治療薬の1つ、プロペシアを服用していると献血ができないことをご存知でしょうか。理由はプロペシアに含まれる主成分「フィナステリド」が、輸血者に影響を与えるからです。そこで、AGA治療中に献血するときの注意点や、知らずに献血してしまった際の対処方法、他のAGA治療薬の場合についても解説します。

目次※知りたい情報をクリック

プロペシアを服用したら献血はできない?

AGA治療薬として用いられるプロペシアですが、その主成分であるフィナステリドが血液中に含まれていると、特定の献血者に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため服用停止後、一定期間献血することができません。以下の表にあるように、育毛医薬品として3つの製剤が指定され、献血ができない期間を定めています。

以下の育毛医薬品(錠剤)を服用されている方は、一定期間献血をご遠慮ください
・AVODART(アボダート)[製造:Glaxo Smith Kline社]
・PROPECIA(プロペシア)[製造:Merck社]
・PROSCAR(プロスカー)[製造:Merck社]
出典:日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」

プロペシア服用者が献血できない期間は、服用を中止してから主成分フィナステリドが血中から完全に消失する1か月間と定められています。つまり、プロペシアを服用している限り献血はできないと覚えておきましょう。 (※1)

なぜプロペシアを飲むと献血はできないのか

プロペシアを服用しているとなぜ、献血ができないのでしょうか。実はプロペシアの主成分フィナステリドは、男性ホルモンに働きかけることから、妊娠中の場合は男の赤ちゃんの生殖器に奇形を生じさせる可能性があるのです。

また、主成分フィナステリドは、服用だけではなく誤って口に入れた場合や、皮膚に付着した場合でも胎児に悪影響を与える恐れもあります。

その結果、プロペシアの服用は男性に限られ、妊娠またはその可能性のある女性、さらに安全性が確立されていないことを理由として、未成年の場合も服用を禁止されています。従って、血液にフィナステリドが溶け込んでいるプロペシア服用者は、献血することができないのです。 (※2)

なお、プロペシアの副作用や禁忌(してはいけないこと)について、詳しく知りたい方は下記のリンクを参考にしてください。

プロペシアの副作用・禁忌について詳しく知りたい方はこちら

プロペシア服用時に誤って献血してしまったらどうすべき?

プロペシア等の服用申告を忘れて献血してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。献血を行うと献血者に対し「献血カード」が交付されます。まずはそこに記載された、問い合わせ先である献血センターの電話番号へ連絡しましょう。

献血した血液は一つ一つ「献血者コード」と呼ばれる識別コードで管理されています。献血で集められた血液は、日本赤十字社の血液センターに集約され、各種の生化学検査や感染症検査を行ったうえで保管されます。識別コードを確認すれば、献血した自分の血液がどれかは、たどることができるので安心してください。

献血時にプロペシアを服用していることはバレる?

誤って献血してしまったことを隠すのは得策ではありません。献血した血液は厳しい審査が行われたうえで、下記のとおり各種検査が行われます。

血液型検査 ABO血液型検査
Rh血液型検査
不規則抗体検査
HLA(ヒト白血球抗原)検査(一部)
生化学/感染症検査
梅毒血清学的検査
B型肝炎ウィルス検査
C型肝炎ウィルス検査
エイズウィルス検査
HTLBV-1(ヒトT細胞白血病ウィルス)抗体検査
ヒトバルボウィルスB19抗原検査
血球数計測検査
NTA(核酸増幅検査)
B型肝炎ウィルス検査
C型肝炎ウィルス検査
エイズウィルス検査

(※3)

各種検査に合格した血液は、一つひとつ血液提供者毎に識別コードで確実に管理・保管されます。また何かあれば、いつでも識別コードから血液提供者を辿ることができます。もしも、プロペシア服用の申告を忘れてしまったときには、バレるバレないを問わず速やかに血液センターへ連絡を行いましょう。

ミノキシジルやその他のAGA治療薬の影響について

1ヶ月後に採血可能 ・プロペシア
・プロスカー
6ヶ月後に採血可能 ・ザガーロ
・アボダード

参考:日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」

AGA治療薬であるプロペシアは献血の際に注意する必要があるとわかりました。では、その他のAGA治療薬については献血に影響があるのでしょうか?AGA治療で処方される治療薬は、プロペシア以外にもザガーロ、ミノキシジルがあります。これら代表的なAGA治療薬と献血の関係性もみていきましょう。

ミノキシジル外用薬

ミノキシジル外用薬は、直接頭皮に塗布し血管拡張作用や毛乳頭細胞を活性化することで発毛を促進しようとするもので、献血に際しての規制は特にありません。

ザガーロ

ザガーロはプロペシアについで承認されたAGA治療薬です。ザガーロの主成分であるデュタステリドも献血を控える必要がある成分なため注意が必要です。

もし献血する際にはプロペシアより長い、6か月の期間をあけなければなりません。その他、前立腺肥大症の治療薬として使われているプロスカー、アボダードなども、主成分にデュタステリドが含まれているため献血前に一定期間あけておく必要があります。 (※1、4)

プロペシアを服用してからの献血はNG!しっかりと医療機関へ報告しよう

プロペシアなどAGA治療薬を服用している場合は、献血するには最低1か月以上の空白期間を必要とします。他のAGA治療薬も注意が必要なので、もし誤って献血してしまったときは、速やかに血液センターに問い合わせましょう。輸血を受ける患者さんの健康を守るためにも、安全な血液を提供するという意識を忘れてはいけません。

参考URL

※1)日本赤十字社、献血をご遠慮いただく場合
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/donation/m2_01_01_index2.html
※2)MSD、プロペシア添付書
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
※3)日本赤十字社、血液のゆくえ
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/process/m3_01_01_index4.html
※4)日本赤十字社、献血可能な服薬剤について
https://www.bs.jrc.or.jp/csk/kochi/donation/m2_02_02_medicine.html