ミノキシジル

頭頂部や前頭部など、部位によって変わるミノキシジルの効果

頭頂部、前頭部、生え際など、薄毛が起こる部位は人によってさまざまです。実は、ミノキシジルの効果がどれだけ現れるかは部位によって多少の差があるため、薄毛の部位によって「高い効果を実感できた」という例もあれば、「あまり効果が感じられなかった」という例もあります。ここでは、部位ごとのミノキシジルの効果の現れ方についてご紹介します。

頭頂部の薄毛に対するミノキシジルの効果

ミノキシジルは頭頂部の薄毛に対して強く効果を発揮できるといわれています。頭頂部の皮膚は体の最上部、つまり心臓から最も遠いところにあります。そのため血液が十分に送り込まれず、冷えや紫外線からのダメージなども蓄積していくにしたがって、次第に頭頂部の毛細血管が血行不良に陥っていきます。その結果、髪が栄養不足となり薄毛が生じます。ミノキシジルの効能は血管を拡張して血液を送り込みやすくすることであるため、頭頂部の薄毛の最大の原因である血行不良に対して最も的確にアプローチできる対処法なのです。

前頭部の薄毛に対するミノキシジルの効果

10-2前頭部の薄毛は東洋人に非常に多い薄毛の現れ方で、生え際が後退して額が広くなっていくというパターンを示します。残念ながら、ミノキシジルは単体で使用した場合前頭部の薄毛に対して効果が薄いとされています。なぜなら前頭部は、抜け毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)という物質を作る原因となる5αリダクターゼという酵素が特に多く存在する部位であり、薄毛の原因のほとんどがこれによるものだからです。ミノキシジルには発毛効果がありますが、この5αリダクターゼに対抗できる作用は持っていません。前頭部の薄毛は頭頂部よりも改善が難しいと言われていますが、5αリダクターゼ阻害薬であるプロペシア(フィナステリド)の使用によって改善が期待できることが知られています。ミノキシジルとプロペシアの2剤を併用して、発毛促進と抜け毛防止の両面からアプローチする治療が最も有効だといえます。

生え際の薄毛に対するミノキシジルの効果

いわゆる「M字ハゲ」といわれる生え際の薄毛は、ジヒドロテストステロンや頭皮の硬さが原因となって起こります。生え際は前頭部同様5αリダクターゼが多く存在し、ジヒドロテストステロンの生成が盛んに行われます。また、前頭部は頭頂部などの他の部位に比べて頭皮が硬く、ミノキシジルの成分がなかなか浸透していきません。もともと抜け毛を誘発しやすい環境であることに加え、ミノキシジルが効果を発揮しにくいという頭皮の状況も加わって、ミノキシジル単体での薄毛改善を目指すのは難しい部位であるといえます。このような生え際の薄毛に対しては、前頭部の薄毛に対する場合と同様にプロペシアとミノキシジルの併用や、ミノキシジルの濃度をより高濃度のものにするなどの発展的な治療が必要となるでしょう。

その他の薄毛は?

10-3AGA(男性型脱毛症)ではないその他の抜け毛として代表的なものが、円形脱毛症です。円形脱毛症の原因はまだ完全には解明されていませんが、強いストレスや自律神経の乱れから来る皮膚の血行不良を主な原因として起こる脱毛症状の一種だと考えられています。そのため、円形脱毛症もAGAと同じく、血管を拡張して血行を改善するミノキシジルによって一定の発毛効果が可能性もあります。しかし、円形脱毛症のそもそもの原因がストレスや自律神経の乱れである以上、ミノキシジルによる血行改善は円形脱毛症の根本的な治療にはなりえません。早期改善を目指すならば、ミノキシジルの使用よりも専門医のアドバイスを受ける方が近道だといえるでしょう。

まとめ

薄毛が起こる原因は部位によって異なっているため、それぞれ適した治療法も変わってきます。自身の薄毛の現れ方を踏まえ、血行促進という方向からアプローチするミノキシジル、脱毛防止という方向からアプローチするプロペシアとの併用など、最適な治療法を模索してみることが大切です。

 

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