ミノキシジル

ミノキシジルはなぜ薄毛に効果的?作用のメカニズムとは

ミノキシジルは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬として代表的な有効成分です。育毛剤の成分として配合されていることがあるため、なじみがある方も少なくありません。しかし、ミノキシジルがなぜ発毛に効果的なのか、その仕組みについては知らないことも多いもの。そこで今回は、ミノキシジルのメカニズムについてご紹介します。

血管拡張作用によって頭皮の血流を改善し、発毛を促す

2_blood-pressure-monitor-1952924_1920ミノキシジルは薄毛治療薬として使用されていますが、もともとは血管を拡張して血圧を下げる降圧剤として、アップジョン社(現在のJohnson&Johnson社)によって開発された成分です。ミノキシジルの発毛効果にはこの血管拡張作用が大きく関係していると考えられています。(※1)

そもそも頭髪の発育には頭皮の毛細血管から毛根に供給される酸素や栄養分が必要不可欠ですが、頭皮は心臓から遠く、体の最上部にあるためどうしても血流が滞りがちです。酸素や栄養分が不足すると発毛が行われなくなったり、発毛しても正常な成長に至らず細い毛のままで早期に抜け落ちてしまったりするため、頭皮の血行不良はAGAの大きな原因のひとつであるといわれています。

ミノキシジル外用薬を使用すると、ミノキシジルの血管拡張作用によって頭皮の血管が拡張され、頭皮一帯の血行が改善されます。毛の一本一本に酸素や栄養分が豊富に届けられるようになり、頭皮が正常な発毛・育毛サイクルを取り戻します。頭皮の血流を改善することは、発毛環境を根本的に改善することに直結しているのです。

毛包に直接作用し、毛母細胞を活性化

詳しいメカニズムはいまだ明らかにされていませんが、ミノキシジルには毛包に直接作用して発毛を促進させ、発毛した毛を強く育てる効果があることが分かっています。

毛は、毛包の根本の方にある毛母細胞という部位で細胞分裂が行われることによって成長します。毛母細胞は、頭皮の毛細血管から供給された栄養素を毛に変換していく「毛の工場」のような存在。ミノキシジルは髪を生育させるために欠かせないこれらの部位を刺激し、細胞増殖、タンパク質合成などの働きを促進していると考えられています。健康な毛包が本来持っている発毛・育毛のための重要な役割を、ミノキシジルが強力にサポートするというわけです。

ミノキシジルの毛包刺激作用によって「毛の工場」の生産能力がアップし、さらに上述した血流改善作用によって毛の材料となる酸素や栄養素が潤沢に供給されることで、頭皮が再び力強い頭髪を取り戻すことが可能になります。

まとめ

ミノキシジルの作用のメカニズムには不明な点も残されていますが、主に血流改善作用、毛包刺激作用によって頭皮環境を活性化することで発毛・育毛を促していると考えられています。ただし、ミノキシジル外用薬には即効性はありません。配合率にもよりますが、軟毛の発毛・抜け毛の減少などの効果を感じ始めるまでには4カ月~半年ほどを要するケースがほとんどです。生活習慣の改善とも並行しながら、焦らずじっくりと取り組んでいく必要があります

 

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参考記事

(※1)日薬理誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf