AGA治療・治療薬について

植毛には失敗のリスクが伴う!?自毛移植によるAGA治療の実態

近年では、様々な治療薬や育毛剤の登場によってAGAの治療は多様化し、個人の症状や体質に合わせた治療法の選択が可能となりました。そのおかげで、AGAの悩みから解放され、元気な髪の毛を取り戻した人もたくさんいるのではないでしょうか。
また、近年では「植毛手術」の技術も急速に進歩しています。治療薬や育毛剤などによるAGA治療とは全く異なるこの方法。今回は、そのメリットやデメリットなど、植毛手術の実態をご紹介します。

植毛の歴史

植毛手術が世界ではじめて考案されたのは、1939年のこと。日本人の医師・奥田庄ニ氏によって、「パンチグラフト法」という手術方法が生み出されました。
パンチグラフト法とは、後頭部や側頭部など脱毛が進んでいない部分の皮膚を円状に切除し、脱毛箇所に移植するというもの。奥田氏は、火傷によって頭髪を失った患者さんにこの手術を施し、見事に成功。画期的なAGAの治療法として発表しました。(※1)
この方法は後に開発される様々な植毛法の土台ともなるものであり、現在の植毛手術の基礎となっています。

植毛には種類がある

1990年代になると植毛手術の技術はますます発展し、現在では様々な手術方法が確立されています。主な植毛手術の種類としては、大きく分けて以下の3つがあげられます。

・フラップ法(皮弁法)
この方法では、側頭部と後頭部の皮膚を4cm×25cm程度の長方形に切除し、皮膚と毛髪を移植させます。切除の際には、切除箇所の短辺の方側部分だけを繋げたままにし、その辺を起点として切除箇所をよじるように脱毛箇所に移動させます。
一度に広範囲の治療が可能な方法ではありますが、それゆえに壊死などのリスクを伴うことも。そのため、現在ではほとんど行われていません。

・スカルリダクション法(縮小法)
スカルリダクション法とは、脱毛部分の皮膚を切除した後に、その周辺の皮膚を引っ張って縫い合わせるものです。一般的には、何回か施術を繰り返すことで治療を進めていきます。
ただし、この方法は、「治療範囲が限られる」「縫合箇所の傷跡が目立つことがある」といった理由から、近年ではあまり行われていません。

・遊離移植法
遊離移植法とは、側頭部や後頭部の毛髪を脱毛部分に移植する手術の総称。先述したパンチグラフト法や、それを発展させたマイクロドラフト法、毛包単位移植法などがこれに当たります。
その中でも、現在最もスタンダードになっているのは、毛包単位移植法。これは、切除した頭髪と皮膚を毛包単位に切り分けて移植する方法です。
例えば、側頭部の毛包を脱毛部分に移植した場合、その毛包はたとえ場所が変わっても元の性質を維持することができるといわれています。そのため、移植後30年が経過しても移植毛が健康的な状態に保たれている例も報告されています。また、自然な生え際や額を実現することも可能です。

意外と知らない植毛のリスク

先述した通り、現在、植毛手術のほとんどは毛包単位移植法で行われています。効果も期待できるこの手術ですが、一方ではリスクもあります。

その一つが費用です。費用が高額になるという点も植毛手術のデメリットのひとつといえます。高いお金を払って確実に効果が出れば良いのですが、人によっては期待していたほどの効果が現れないこともあります。
このように、植毛手術には多かれ少なかれリスクがつきまといます。こういったデメリットを考えると、安全性が高く金銭的な負担も少ない治療法として勧められるのは、「プロペシア」や「ザガーロ」、「ミノキシジル」などといったAGA治療薬です。
AGA治療薬は、AGA治療を専門に取り扱うクリニックや皮膚科で処方してもらうことができます。AGA治療を検討している人は、AGA治療を専門に取り扱うクリニックや皮膚科を一度訪れてみてはいかかでしょうか。

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参考記事

※)日本臨床形成美容外科医会、会報 NO.88
http://www.rinkei.org/members/88/imad.html