AGA治療・治療薬について

AGA治療には薬が不可欠!種類・効果・副作用などの基礎知識をカンタン解説

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AGA治療には薬の使用が欠かせません。日本皮膚科学会や専門クリニックなどの医療機関で推奨されている治療薬は主に3種類です。今回は、それぞれの有効成分の効果や副作用など、AGAの薬に関する基礎知識を簡単に解説。また、通販、クリニックの処方など、入手方法や価格についても、併せてご紹介します。

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AGA治療の代表的な薬は3種作用によって2種類に分かれる

AGA治療に用いられる代表的な薬は3種類です。その前提として、AGAの薬を大きく分けると、「抜け毛を防ぐ」タイプと「髪を増やし育てる」タイプの2つに分類されます。

抜け毛を防ぐための代表的なAGA薬

AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモン「テストステロン」に「5αリダクターゼ」という酵素が働くことで発生する「ジヒドロテストステロン(DHT)」が原因となる脱毛症です。その5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を防ぐ有効成分として「フィナステリド」と「デュタステリド」があります。その有効成分をそれぞれ含むのが、以下2つの治療薬です。

プロペシア

プロペシアは、有効成分に「Ⅱ型5αリダクターゼ」の働きを阻害する効果がある「フィナステリド」を配合したAGA治療薬です。フィナステリドは、ノコギリヤシの薬効成分研究から生まれた有効成分で、元々は前立腺肥大の治療用に開発されました。しかし、服用していた前立腺疾患の患者から「抜け毛が減った」「髪が増えた」という副作用が報告され、1997年に世界初のAGA治療薬として、米国で承認を受けました。日本では、2005年に万有製薬(現:MSD株式会社)が製造販売承認を受け、AGA治療薬「プロペシア」として販売されています。 (※1)

ザガーロ

プロペシアと同様に、元来、前立腺肥大症の治療薬として2009年に開発されたのがザガーロ。日本では、2015年にAGA治療薬として厚生労働省の承認が下りました。有効成分はⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害する効果がある「デュタステリド」です。ザガーロの効果範囲が大きいことから、プロペシアより優れているように思われますが、プロペシアの方がザガーロより副作用のリスクが少ないという特徴があります。 (※2)

髪を生やし育てるための代表的なAGA薬

「髪を生やし育てる」ための有効成分が「ミノキシジル」です。一般医薬品の発毛剤として販売されており、外用薬と内服薬の2種類がありますが、内服薬に関しては、国内で承認された医薬品はありません。

ミノキシジル

元は高血圧の患者向けに降圧剤として1960年代に開発されました。その後、服用した患者に「全身の毛が濃くなる」という症状が認められたことから、発毛剤として研究開発が開始。1980年代、外用薬(育毛剤)として発売されました。ミノキシジルがAGAに効果を発揮する仕組みは、頭皮の中で髪の毛を作る「毛包」に直接働きかけ、細胞を活性化させると同時に、頭部の毛細血管を拡張し、血流改善により、頭皮環境を整えるからだと言われています。 (※3)

AGAの薬は安全?気をつけるべき主な副作用

プロペシア ザガーロ ミノキシジル
・性欲減衰
・勃起不全
・かゆみ
・発疹
・肝機能障害
・性欲減衰
・勃起不全
・精液減少
・発疹
・蕁麻疹(じんましん)
・頭痛
・腹部不快感
・かゆみ
・めまい
・頭痛
・吐き気
・動悸

プロペシアとザガーロについては、主に性欲減退や勃起機能不全の症状があらわれることがあります。ミノキシジルについては、内服薬では低血圧や動悸、全身の多毛症などの症状、外用薬で考えられるのは、かゆみや発疹などの症状です。

要注意ながらも副作用の発現はレアケース

プロペシア ザガーロ ミノキシジル
副作用の概要 276例中11例(4.0%) 557例中95例(17.1%) 3072例中271例(8.82%)
勃起不全 2例(0.7%) 24例(4.3%)
性欲減退 3例(1.1%) 22例(3.9%)
過敏症 かゆみ・発疹(頻度不明) 発疹(1%未満) かゆみ・炎症(1%未満)
精神神経系 頭痛・抑うつ気分(1%未満) 頭痛・めまい(1%未満)

副作用の発現率については、最も高いザガーロで17.1%、ミノキシジルが約8%、プロペシアが4%となり、いずれもわずかな事例です。ただし、併用禁忌や注意点もあるため、使用する前に必ずチェックしましょう。また、クリニック受診時には、自身の健康状態を医師へ正確に申告することを忘れてはいけません。 (※2、3、4)

AGAの薬はどこで買う?通販・処方薬それぞれの特徴

一般的に医薬品は、販売方法の違いによって市販薬(通販を含む)と処方箋薬に分けられます。市販薬は医師の処方箋なしで購入できる医薬品。AGA治療薬として市販が許可されているのは、ミノキシジルが配合された外用薬のみです。

市販・通販で入手できるAGA薬には注意

AGA治療薬はネット通販で簡単に個人輸入可能です。医師の処方箋を必要とする処方箋薬に比べ安価ですが、重篤な健康被害を受ける危険性を孕んでいます。通販で販売されているAGA治療薬の中には、偽造品も多く、表示とは違う成分が含まれていたり、製造元・販売元が不確かだったりと安全性に問題があるため、注意が必要です。

医療機関・クリニックで処方されるAGA薬が安心・安全

AGA治療薬はそれぞれに有効成分が違い、薬効作用にも違いがあります。どの治療薬をどれだけ使用するかは、薄毛の原因から進行度合い、個々人の持病から体質など、様々な状況を考慮した上での判断が必要です。種類や用量、用法はクリニックでの診断を踏まえ、医師と相談の上で行うのが、最も安全かつ確実な方法だと理解しましょう。

AGA薬のおおよその値段はいくら?

「プロペシア」「ザガーロ」「ミノキシジル」3種類のおおよその値段と用量は次の通りです。

プロペシア ザガーロ ミノキシジル
用量 0.1mg、1mgの2種類 0.1mg、0.5mgの2種類 内服薬は5mg、外用薬は6%配合
価格 先発品28錠で6,000円程度(ジェネリック28錠で4,000円程度) 0.5mg30錠で9,000円程度 内服薬5mg30錠で8,000円程度、外用薬60mlで5,500円程度

※いずれも各クリニックによって変動します。

AGAの薬を使用する際の注意点

AGA治療薬を使用する際の注意点としては、決められた用法と用量を守ることです。特に、効果があらわれるまで長期間服用を継続する必要があります。

AGAの薬の効果はいつまでにあらわれる?

AGA治療薬はいずれも、その効果があらわれるまで6か月から1年程度かかると言われ、効果を実感するには、最低でも6か月は使い続ける必要があるでしょう。にもかかわらず、「効果を感じない」と早めに服用をやめる方が多いのも現実です。 (※1)

AGAの薬にジェネリックはある?

ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、厚生労働省の認可を得て販売される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品を指します。AGA治療薬のジェネリックとして国内で正規販売されているのは、プロペシアジェネリックのみで、その他のジェネリックはすべて未承認です。ジェネリック医薬品のメリットは、安価で購入できること。一方、デメリットとしては、添加物が先発品と違うことから、人によってはアレルギー反応を引き起こす危険性があることです。 (※5)

AGA治療に薬は効果的!正しい知識をもって使用しましょう

AGA治療に不可欠な治療薬について見てきました。治療薬の種類によって効果の出方や有効性など違いがあります。どの治療薬をどのくらい使えばいいのか、どれが自分に合った治療薬なのか、自己判断は禁物です。積極的にクリニックを受診し、原因や症状にあった治療薬を、医師の指導のもとで服用することをおすすめします。

参考URL

※1)MSDインタビューフォーム プロペシア錠
http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/170050_249900XF1021_2_015_1F
※2)グラクソ・スミスクライン株式会社、医薬品インタビューフォーム ザガーロ カプセル
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf
※3)シオノケミカル、ミノキシジルローション5% 添付書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J1801000183_01_A.pdf
※4)日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
※5)第一三共エスファ株式会社「ジェネリック医薬品とは|「ジェネリック」って? ジェネリック医薬品について」
https://www.daiichisankyo-ep.co.jp/whats_generic/

プロペシア

プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。

アロビックス

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

アロビックスについて詳しくはこちら

ザガーロ

ザガーロはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を強力に抑制することで、薄毛や脱毛の治療効果を発揮します。AGA専門クリニックや男性外来を中心とする、国内の医療機関で処方されています。