AGA治療・治療薬について

デュタステリドの副作用とは?効果や処方方法、服用時における注意点も解説

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デュタステリドにはどんな副作用があるのでしょうか。今回は、AGA(男性型脱毛症)の治療薬「ザガーロ」の有効成分であるデュタステリドについて、そもそもどんな成分なのか?という基礎知識から、副作用や効果服用方法などを解説します。今後服用を検討している方も、この機会に確認しておきましょう。

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デュタステリドとは?

デュタステリドとは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬「ザガーロ」の有効成分の一般名称(和名)を指します。AGAの原因となるのは、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンです。これは「テストステロン」から変換される物質ですが、この変換に関わるのが「II型5αリダクターゼ」という酵素です。デュタステリドは、そのII型5αリダクターゼに対する阻害薬として、DHTの生成を妨げることで、AGAの進行を遅延させる効果を持っています。

男性型脱毛症治療薬「ザガーロ」とは?

デュタステリドの成分を配合した薬で代表的なのが「ザガーロ」です。イギリスの大手製薬会社GSK(グラクソ・スミスクライン)が提供する「アボルブ」(前立腺肥大症の治療薬)の「ドラッグ・リポジショニング(既存薬の再開発)」として開発されました。当初は、前立腺肥大の治療薬として開発されましたが、治療の過程で、薄毛や抜け毛に対する改善の効果が判明し、GSKが2001年にAGA治療薬として販売。日本では、2015年にAGA治療薬としての承認を受け、2016年6月より販売が開始されました。(※1)

デュタステリドの副作用と服用が禁止されている人

デュタステリドは男性型脱毛症の治療薬として処方されていますが、服用したことによる副作用も一定数報告されています。また、全ての人に対して処方できる薬ではありません。副作用や、服用が禁止されている人の事例を前もって知ることで、対策を検討することもできますので、是非下記の情報を参考にしてみましょう。

デュタステリドの副作用

デュタステリド(商品名:ザガーロカプセル)の副作用は下記の通りになります。(※1)

・肝機能障害(体がだるい、吐き気、食欲不振、かゆみ等)
・黄疸(白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色になる)
・勃起不全
・リビドー減退(性的欲求の減退)
・精液量減少
・射精障害
・発疹
・頭痛や抑うつ気分
・蕁麻疹・アレルギー(頻度不明)
・腹痛や下痢

服用してはいけない人

デュタステリド(商品名:ザガーロカプセル)を服用してはいけない人は下記の通りになります。(※1)

・アボルブの成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対して過敏症の既往歴のある患者
・女性(妊婦・産婦・授乳婦等への投与も含む)
・小児等(小児等への適応はなく、安全性及び有効性は確立されていない)
・未成年(AGAに困っている場合でも、ザガーロを処方する対象となるのは20歳以上の男性に限る)
・重度の肝機能障害のある患者(ザガーロは主に肝臓で代謝されるため、血中濃度の上昇を招く恐れがある)

デュタステリドの主な効果・効能

デュタステリドには、どのような効果や効能があるのでしょうか。これまで日本国内では、フィナステリド(商品名:プロペシア)が AGA治療薬として一般的に広く使われてきましたが、新たなAGA治療薬でもあるデュタステリド(商品名:ザガーロ)にはどのような特徴があるのか解説します。

「男性型脱毛症」に効果を発揮

AGAの原因となる男性ホルモンの一種である「テストステロン」がI型・II型の「5αリダクターゼ」*という還元酵素と結合すると、薄毛や脱毛の要因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されます。デュタステリドには、この変換酵素を抑制する効果があります。また、デュタステリドには、血清中や頭皮中のDHTの濃度を低下させる作用があると言われています。

従来のAGA内服薬よりも優れた効果が期待

2010年に日本皮膚科学会が発行した「男性型脱毛症診療ガイドライン」においては、AGA内服薬として「フィナステリド(商品名:プロペシア)」が推奨されています。しかし、フィナステリドにはII型の5αリダクターゼ(還元酵素)に対する作用しかありません。I型・II型両方のリダクターゼに作用するデュタステリド(商品名:ザガーロカプセル)には、これまでの発毛効果を上回る期待がされています。

デュタステリドの正しい服用方法

治療薬は、単に多く服用すればいいというわけではありません。用法用量を守って、継続的に服用することが重要です。デュタステリド(商品名:ザガーロカプセル)に関しては、下記の内容を守り、正しく服用するようにしましょう。

・1回(0.1mg)を、1日1回経口投与するようにしましょう
・必要に応じて、0.5mgを1日1回経口投与することも可能です。
・服用時は、水またはぬるま湯で飲むようにしましょう。
・食前・食後での服用等の条件は特にありません
・カプセルの内容物が、口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるため、カプセルを噛んだり、開けたりはせずに、服用しましょう。
・服用開始後12週間で改善が認められる場合もありますが、治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間が必要となります。
・6ヵ月以上服用しても改善が見られない場合は、服用を中止するか、または服用する場合であっても、定期的に効果を確認したり、必要性について検討したりするなど、医師との相談の上で処方するようにしましょう。

デュタステリドを服用する上での注意点

男性型脱毛症に対する効果を期待される一方で、まだ販売期間も浅い治療薬です。正しい効果を得るために、正しい知識をもって服用しましょう。

海外製のコピー版ジェネリック薬品に要注意

インターネットなどでは、海外製のジェネリック薬のコピー版が発売されていますが、現在国内ではそれらの治療薬は全て厚生労働省の未認可薬になります。男性型脱毛症に悩まれている方は、偽物などに手を出すのではなく、国内の病院が処方する治療薬を服用するようにしましょう。

カプセル内の薬剤には触れないようにしましょう

ザガーロカプセルは経皮吸収の恐れがあることから、カプセルから漏れた薬剤には触れないように気を付けましょう。触れてしまった場合は、直ちに石鹸と水で洗うようにしてください。(※1)

服用は医師と相談した上で判断しましょう

前立腺がんの検査を行う際に、PSA(血清前立腺特異抗原)の数値に影響を与える可能性があるため、服用の有無を医師に知らせるようにしましょう。(※1)

デュタステリドは用法・用量を守って正しく処方すること

ここまで、デュタステリドの副作用や効果、注意点を含めた正しい服用方法を解説しました。デュタステリドには、副作用が出る場合があり、また服用してはいけない人も決められています。十分な効果を得るためにも、注意点を確認し、用法・用量は必ず守りましょう。デュタステリドを処方する際には、専門の医師との相談の上で服用するようにしていきましょう。

参考URL

ここまで、デュタステリドの副作用や効果、注意点を含めた正しい服用方法を解説しました。デュ※1)グラクソ・スミスクライン株式会社「医薬品インタビューフォーム/ザガーロ」
(https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf)

プロペシア

プロペシアは、AGAの予防・改善に使用される治療薬であり、皮膚科やAGA治療を専門として扱う病院で処方されています。

アロビックス

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

アロビックスについて詳しくはこちら

ザガーロ

ザガーロはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を強力に抑制することで、薄毛や脱毛の治療効果を発揮します。AGA専門クリニックや男性外来を中心とする、国内の医療機関で処方されています。