
EDは「Erectile Dysfunction(エレクタイル・ディスファンクション)」の頭文字をとったもので、「勃起障害」あるいは「勃起不全」と訳されます。
また最新の研究では血管内皮障害「Endothelial Dysfunction(エンドセリアル・ディスファンクション)」という側面があることもわかってきました。
EDと聞くと全く立たないと思われがちですが、「完全に勃起ができない状態 = ED」ではありません。以下の場合はEDを疑った方がいいでしょう。

勃起には視覚、聴覚、想像などによって脳が刺激されて起こる「中枢性勃起」と、性器を刺激するために起こる「反射性勃起」の2種類があります(朝立ちは含まず)。どちらの場合も、性的な刺激によって副交感神経から一酸化窒素(NO)が放出されます。NOは、陰茎の海綿体に作用し、サイクリックGMP(cGMP)という物質を増加させ、このcGMPが陰茎の平滑筋の緊張を緩め、緩んだところに血液が流れ込むことで「勃起」という現象が起こります。
その後は、血管自体からNOが出て、勃起が維持されます。
NOの分泌量が減ると、血管が十分に拡張せず勃起することが難しくなります。また、いったん勃起したとしても維持することが困難になります。

EDは高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病と同じように、体内の一酸化窒素(NO)が減少し、動脈が硬化することを原因の1つとしています。
心臓周辺の動脈が硬化すれば「心筋梗塞」、脳の動脈が硬化すれば「脳梗塞」、同様にペニスの動脈が硬化すれば「ED」になるリスクが高くなります。


Int J Impot Res 18(2006)484-488