
プロペシアは1日1錠内服のAGA治療薬です。テストステロン(男性ホルモン)による脱毛を抑止するもので、服用した方の98%でAGA(男性型脱毛症)の進行を抑制したという結果が出ています。


プロペシアは有効成分としてフィナステリド(Finasteride)を含有しています。
フィナステリドは抗アンドロゲン薬の1つであり、テストステロン(男性ホルモン)をジヒドロテストステロン(DHT)へ変換する5-α還元酵素を阻害する作用があります。
1992年に前立腺肥大の治療薬として「プロスカー」の商品名で認可されました。その後の研究によって、AGAにおいて毛髪の成長が見られることが明らかにされ、1997年12月、米国にてAGA治療薬として認可されました。日本では2005年10月に承認され、同年12月に万有製薬株式会社(現:MSD株式会社)より発売となりました。現在では世界60カ国以上で承認されています。
プロペシアは1日1錠を毎日服用する内服薬です。6カ月以上の使用で90%が効果を実感、3年間で98%の方に有効という臨床結果も出ています。
効果には個人差がありますが、服用後3カ月位で抜け毛の減少等があらわれ4~6カ月位で脱毛の進行が止まってきます。服用を続けることで毛髪状態の改善がみられますが、服用をやめると徐々にもとに戻ります。



プロペシアは性欲減退や性機能低下が副作用として報告されています。副作用の発現率は1年目で4.0%、2~3年目で1.1%と低い数値です。副作用が起こった場合は、内服を中止するかバイアグラなどの服用で改善しますのでご安心ください。どうしても気になる症状がでる場合は、必ずご相談ください。
プロペシアは、1日1回内服です(食事には左右されません)。服用する時間に制限はありませんが、毎日決まった時間に飲むことをお勧めします。
プロペシアの効果が実感できるまで、3カ月以上必要といわれていますが、少なくとも6カ月間は飲み続けてください。プロペシアは、内服を中止すると徐々に効果がなくなり、1年程度で元に戻ってしまいます。これは、プロペシアによって抑えられていた5α-還元酵素が働くようになり、DHTが産生され再び毛根にダメージを与え始めるためです。
プロペシアの効果を維持するためには内服を続けることをお勧めします。
以下に該当される方はプロペシアを処方することが出来ません。
万有製薬株式会社(現:MSD株式会社)の調査によると、インターネットの個人輸入サイトなどでプロペシアの偽造薬が流通していることがわかりました。
偽造薬は有効成分が含まれないだけでなく、重篤な健康被害を引き起こす可能性がありますので、ご注意ください。

アロビックス液とは、塩化カルプロニウムを主成分とした塗布タイプの脱毛治療薬です。医師の処方が必要な薬剤で薬局では買えません。
患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。
アロビックスは塩化カルプロニウが5%配合されており、脱毛症に対して約55%の改善率が認められています。

アロビックスは、同様の成分・効能を持ったフロジン液のジェネリック医薬品であり、フロジン液より安価で入手できるのが特徴です。
アロビックスの主成分である塩化カルプロニウムには、局所血管拡張作用があり、成分が浸透すると頭皮の血管が拡張し、血流が増加します。血流が増加すると、毛母細胞に多くの栄養分が行き渡るようになるため、発毛が促進され、抜けにくい丈夫な毛髪が生えてくるようになります。
塩化カルプロニウムは、皮膚への浸透性が高く、また、血管拡張作用が長時間持続します。
第一三共ヘルスケアが発売しているカロヤンアポジカやカロヤンガッシュも塩化カルプロニウムが主成分ですが、濃度は1~2%です。当院では5%のアロビックスを処方しております(アロビックスは医師の処方が必要な薬剤で薬局では買えません)。
アロビックスは塗布タイプの脱毛治療薬のため、副作用の発現率は極めて低い薬です。
副作用としては、頭皮及び全身の発汗、頭皮の発疹やかぶれなどがありますが、いずれも軽症で済むものばかりなので心配する必要はありません。
どうしても気になる症状がでる場合は、必ずご相談ください。
洗髪後など頭皮が清潔な時に使用してください。患部に適量を塗布して軽くマッサージます。1日に1回、月1~2本くらいが目安です。
頭皮に湿疹やかぶれ等がある場合は、使用しないでください。また副作用が出た場合も使用をやめ、医師にご相談ください。